今日は昼から、小海町で開催される「C.W.ニコル氏講演会」に出かけた。
生憎の雨になったが、会場の小海総合センターに行ってみると、会場は満員の盛況だった。
ニコルさんの人気のほどがわかる。
イギリスウエールズ生まれのニコルさんは1940年生まれ。ことしで74歳、実際に合ってみると堂々とした体格だ。
講演は彼と日本とのかかわりから始まった。柔道・空手など格闘技が好きだったニコルさんは、若いころ東京の講道館に柔道を習いに来た。
そこから日本での生活が始まる。ある日、先輩に誘われて、長野県の黒姫山に登る。
その時、日本の自然の豊かさに感動したとのこと。
かれは、カナダやエチオピアで自然保護の仕事についていたこともあり、日本の自然がいかに豊かなのか、実感できたのだ。
実際、故郷のウエールズでは、森林面積が3%にまで減少しまっていた。産業や牧畜で樹木を伐採してきたという。
ところが数年後に黒姫山に行ってみると、営林局管轄の樹齢400年以上の原生林が皆伐されていたという。
それに怒ったニコルさんは、マスコミに手紙を書く。するとマスコミが大きく取り上げてくれたとのこと。
その当時は、白神山地、知床、屋久島の原生林保護の問題がようやくクローズアップされてきた時だった。
1986年「アファンの森」と名付けて、黒姫山で森の再生活動を始める。2002年には一般財団法人「アファンの森」(http://www.afan.or.jp/)となった。
2011年の東日本大震災に際して、「東日本大震災・震災復興プロジェクト」をスタートし、被災地の子供たちを「アファンの森」に受け入れるなど、被災地との連携を強めてきた。
美しいブナ林の再生に30年近く取り組んできているが、まだブナは実をならせるところまで育っていない。
森を再生するのはそれだけ時間がかかるが、しかし、それまで日の射さなかった暗い森にようやく光が入り、
林床には美しい花が咲き始めた。きれいな水が流れすべての生物が生き生きしている。フクロウが巣立ち、クマもいる。
現在、全国で鹿が増えているのが問題になっているが、1匹の鹿からは100人分の料理ができる。それを放置しているのは非常にもったいない。
「新緑のブナ林の下に立ち、日の光が射しこむ森をを見上げると、それはどんな大聖堂のステンドグラスよりも美しかった」との言葉は、実に印象的だった。
講演会に集まった多くの人たちも、感動して、ニコルさんの話に頷いていた。
2000年から「アダージョの森」作りを始めた私も、最近は、少しくたびれてきていたところだが、ニコルさんの話を聞いて、
改めて森づくりへの夢をかきたてられた。明日から、私もやろう!
今頃は、素晴らしい秋空の下、せっせと頑張っておられることでしょう。
大阪も信じられないくらい、青い秋の空です。
我家から六甲山がよく見えるのですが、クッキリ!スッキリ!です。
ニコル氏のいらっしゃる黒姫山は堂々としたいい山ですね。
北信五岳も特徴のある山容でおもしろい山です。
<森をつくる…>スケールが大きすぎて、よく分かりませんが、ご苦労が多いことは確かですよね。
楽しみながら頑張ってください。
六甲山が見えるのですか、懐かしいですね。
今年の春、須坂に行ったとき見た冠雪した北信五岳は素晴らしかったです。
今日も雑木林の手入れに汗を流そう。
照葉樹の森が 杉林にとってかわり
冬でも 葉を落とさないくろぐろとした
山に成りましたね、、
元の自然に帰す事が どんなに時間がかかることか この数年で
われらは しっかり 判ったはずです~
(山崩れも多くなりました)
二度と後戻りしないように
国もしっかりしたビジョンを持ってほしいです~
美しく、自然豊かで、しかも災害にも強い、そんな雑木林作りに私もささやかながら取り組んでいきたいと思っています。
森の再生の難しさはいろいろ聞いていますが、一つの課題は山の権利にもあるようですね。多くの山は財産区などで沢山の権利者があり、そのかたがたが高齢化し、管理が出来ないや財産管理の問題などで手がつけにくいとか・・・。管理と再生の道筋など聞いてみたかったですね。
ところでスクネかぼちゃ収穫できました。まだ食べておりませんが立派なカボチャが採れましたので、ご報告します。まだ、いくつも実がついておりますが、まずはご報告まで。
KITAHIOさん。ありがとうございました。来年は今年のたねでまた植えたいと思います。
持ち主の問題もありますが、林業では生活できないという問題がある。実はニコルさんも、その点を指摘していました。
八ヶ岳に住む人々が、薪ストーブをどんどん使って木の消費を増やす、というのはどうでしょうか。すると薪も安くなるし、仕事にもなると思うのですが。今は薪が高すぎるという悪循環ですね。
スクナカボチャ、もう収穫されましたか。食べてみてどんな味かまたご報告ください。