フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

時ならぬ雪に阻まれた蓼科登山

2012-05-12 | 山登り

今日は標高2530メートルの蓼科山に登ろう。清里の朝は、いい天気で、これは楽しい山歩きになると、山仲間4人と勇躍出発する。1台の車に5人乗るとさすがに窮屈だが、経済性は抜群だ。

蓼科山は、千曲川を間に挟んで浅間山と対峙している。八ヶ岳の北に位置しているので、八ヶ岳の1峰かとも見れるが、文句なしのスッキリした独立峰だ。

アララギ派詩人、島木赤彦が

「草枯丘いくつも越えて来つれども 蓼科山はなほ丘の上にあり」

と歌っているとおり、蓼科山の裾野には草原、牧場が多い。

いくつかの登山口があるが、足の弱い私たちは、車で行けるとこまで行こうとどんどん標高を上げていく。大河原峠まで行こうとしたら、道は冬季閉鎖中で、蓼科神社の鳥居がある駐車場で終点だった。車で登っていくに従い天候が急変してきた。最初は雨だったが、続いて雪に変わった。もちろん、あたりの視界も悪い。吐く息は白く、寒い。登ることはできるのようだが、「素晴らしい眺望」で聞こえる蓼科山登山としては、これでは満足できないだろう。ただしんどいだけの労苦となるようなので、あっさりと、登山を中止することにした。

蓼科湖の前にある「そば庄」に入って蕎麦を食べる。蕎麦の味はまずまずだったが、出汁の甘さが強すぎる。実は、他に1軒、豚の角煮るの美味しい蕎麦屋があるのだが、今日はやっていなかった。写真を撮ろうとすると、何故かスイッチが入らない。先ほどの寒さにあたって、電池が切れてしまったのだろうか。

その後、白州の「サントリー工場」へ行く。シングルモルト「白州」を味わおう。「サントリー工場」は土曜ということもあり、沢山の人が来ていた。このころになると、天候はすっかり回復して、青空が広がっている。敷地内は、西洋シャクナゲやヤマツツジが満開になっていた。モミジの新緑と相まって実に美しい森になっている。それまで知らなかったが、ヤマユリが、無数に生えているのには驚いた。ウイスキー工場のなかは、発酵途中のアルコールの臭いがこもっていた。最後は、「白州」を水割りやオンザロックで試飲する。久しぶりにウィスキーを飲んだが、なかなかの舌触りだった。

その後、尾白温泉で昼の露天風呂を楽しんだ。どこかの登山グループが団体で来ていた。


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