庭では、レンゲショウマに少し遅れてキレンゲショウマが咲きだした。
レンゲショウマ(キンポウゲ科)に似た黄色い花ということから、キレンゲショウマと名付けられたとあるが、
ほとんど似ていない・・。
しかし、属名が日本語のキレンゲショウマそのままの「Kirengeshoma」とされている、貴重な花だ。
キレンゲショウマは、宮尾登美子の小説「天涯の花」で紹介された花で、四国剣岳の山深いところで自生している。
剣神社には
「さわやかな月光の花は凛として気高い」
との宮尾登美子の文学碑があるそうです。地上に降りてきた月のような花なんですね。
「天涯の花」は私も読みましたが、剣山の自然の豊かさと清純で凛とした女性の生き方に感動しました。
もちろんキレンゲショウマはアダージョの森には自生していない。数年前に2苗を購入して、レンゲショウマと隣り合わせで育てている。
カニコウモリのような大きな葉で環境が合うと1mほどにも成長すると言われている。
昨年、鹿が侵入してきて、ごっそり食べられてしまったため、花の勢いが衰えたのが残念だ。回復にはしばらく時間が掛かりそうだな。
キレンゲショウマ
ユキノシタ科 キレンゲショウマ属
学名:Kirengeshoma palmata