フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

念願の九州最高峰 宮之浦岳(1936m)に登頂する

2014-05-16 | 山登り

山仲間のMさんが、日本百名山のうち98山に登り、後残すところ2山となった。そのうちの1山が屋久島の宮之浦岳(1936m)である。今回は、縄文杉で有名な屋久島観光もかねて、山仲間5人で宮之浦岳に登り、Mさんの百名山完登直前の喜びを分かち合うことになった。

5月12日の夕刻、車で大阪を発ち、5月13日の午後、フェリーで屋久島に到着した。この日はいい天気だったが、九州南部が梅雨入りし、14日、15日は無情の雨。やむなくペンション「苺一笑」(いちごいちえ)に滞在し晴れるのを待つ。運良く16日は一日中晴れとの予報が出たので、勇躍、午前4時、満月に近い十六夜の月が煌々と照るなか、ペンションを出発した。

5時15分、淀川(ヨドゴウ)登山口到着。驚いたことに、既に駐車場は満杯だ。Uターンして、道を少し下がったところにあった駐車スペースに車を止める。

5時30分、登山口発。

6時20分、淀川無人小屋着。小屋の前は人が一杯だったので、休憩せずに通過した。驚くほど水の澄んでいる淀川(ヨドゴウ)を渡る橋がある。

7時30分、小花之江河から、高盤岳が見える。頂上には面白い豆腐岩がある。

7時40分、花之江河(ハナノエゴ)着。標高1600mに浮かぶ泥炭の高層湿原。非常に気持ちのいいところだ。

8時40分、しばらく行くと黒味岳が見えてきた。投石平(なげしだいら)着。山襞にはヤクシマミツバツツジが咲いている。

9時20分、登山道沿いにアセビが満開だ。遠くに見えてきたのは宮之浦岳だろうか。

面白い形をしたロボット岩。

9時50分、翁岳の横を巻いて行く。小さい石を積んでいるのではなく、巨岩の上に岩が乗っかっているのだ。

10時20分  栗生岳を通過する。

宮之浦岳の手前ピーク。宮之浦岳は右手の奥だ。

10時40分、宮之浦岳(標高1936m)登頂。

頂上は360度の眺望で実に気持ちがいい。向かいには永田岳(1886m)佇んでいて、その先は太平洋だ。

頂上はかなり強い風が吹いていたので、岩陰に座り弁当を食べる。

11時30分 頂上発。登りでは気が付かなかったが、名物のシャクナゲはやっと咲き始めていた。

下ったり登ったりを何度も繰り返しながら下っていく。登山道の近くでヤクシカ(本州の鹿より一回り小さい)が笹を食んでいた。

宮之浦岳は標高こそ、それほど高くないが、アプローチが長く、アップダウンが多かった。久しぶりの長丁場の山歩きだったので、足がぐったり疲れてきたころ、16時30分淀川登山口に帰り着いた。皆さん、達成感一杯のさわやかな笑顔だった。