フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

ワーズワースを訪ねて

2010-07-10 | イギリス旅行

ひどくフワフワしたベッドで寝にくいことこの上ない。おまけに、毛布の下にもぐりこんだために、夜中に暑くて、起きてしまった。そこからもうろうとしている間に、朝を迎えた。

朝食は、このB&Bでも、まずオーダーを取りに来てくれる。ジュース、フルーツ、飲み物、それに朝食内容はどうするかを聞かれる。ベリージュース、フルーツヨーグルト、フルイングリッシュ・ブレックファーストとコーヒーを頼む。

朝食を食べていると、細かい雨が降り出した。今日も雨模様なので、ゆっくりすることにする。このB&Bのリビングは本当に豪華でゆったりしている。暖炉も美しい。

雨支度をして、B&Bを出る。今日は、イギリスロマン派の詩人ワーズ・ワースが長く暮らしたDove Cottageに行く。そこは、ギャラリーになっていて、入場料を払うと、どこから来ましたかと聞くので、日本からと答えると、日本語の解説書を渡してくれた。

Dove Cottageは2階建ての、必ずしも大きな家ではない。そこで、Wordsworthは妻と、妹、子と暮らした。その暮らしぶりがよく分かるように、家財道具が保存されている。暖炉がほとんどの部屋にあった。もちろん料理用の暖炉もある。

その横の建物が、ミュージアムになっていて、Wordsworthの肖像画や、妻の日記、一緒に活躍した芸術家の遺品などが保存されている。

一通り見ると、午後1時を回っていた。雨は止まないので、そばのCafeに入る。ここの料理もイタリア料理だが、他を探す気もないので、その店にする。スパゲッティ・ボロネーズを頼む。もちろんタバスコは持ち込みだ。

食後、まずは、Wordsworthと妻の墓があるOswald教会へ行く。ここは、市民の募金で毎年、水仙が植えられるとのことだ。その隣に、ジンジャーブレッドで有名な店「サラネルソン」があり、そこでジンジャーブレッドを買う。

昨日はゆっくり見て回れなかったので、みやげ物店をゆっくり見て回る。途中、クラフト展がやられていたので寄ってみる。かわいいアヒルが4ポンドだったので、土産に買った。

いろいろ回っているうちに、夕方になってきた。今日の夕食はどうしようかな、といっても、あまり店がない。ホテルのレストランに入る気もしない。ということで、グラスミア村で一軒だけあるスーパーでサンドイッチ、カップラーメンそれにビールを買う。さすがに少し食欲が落ちてきて、何を食べたいと言うことがなくなってきた。

B&Bに帰り、休憩した後、イギリスで売っているカップめんを食べる。これは、なんと言う味なんだろうか。妙に甘さがあり、少しかび臭いような気がする、その麺をすすりながら、サンドイッチを頬張る。最後はビールで流し込んだ。ワールドカップ3位決定戦は、シーソーゲームの見ていて実にはらはらする試合だった。最後、ドイツが反則した後のウルグアイのフリーキックシュート、惜しくもバーにあたり、ゲームセット。3対2でドイツが3位になった。

明日は天気になってほしいものだ。


グラスミア湖へ

2010-07-09 | イギリス旅行

朝、目覚めると、昨日からの熱は下がっていた。残念だが、細かい雨が降っている。今日は、湖水地方のアンブルサイドから少し奥に入った、グラスミアへ移動する日だ。距離は短いのでゆっくりしよう。

朝食は昨日と同じ様にフルイングリッシュ・ブレックファーストから、少し量を減らしてもらった。荷物を整理して支払いを済ます。5日間お世話になったB&B「Rothay Garth」にお礼を述べて、記念に写真を撮らせてもらう。

午前中は、雨が降っているので、インターネットカフェに居座る。その間妻は町の土産店めぐりをし、そのとき買い物をした店のオーナー。

妻が買い物から帰ってきたが、まだ外は雨なので、昼食も、その店で食べることにする。

雨がやんだので、そろそろ店を出よう。ネットカフェのマスターに写真を撮らせてくださいと言ったら恥ずかしがって、横を向いてしまった。

昼食後、地図がほしくなったので店に入る。湖水地方の丁度よい地図があったので買った。店員の女性は写真を撮らせて下さいというと、はにかんでいた。

アンブルサイドからバスに乗る。10分少しで、B&B「White Moss」のあるバス停に着く。急な坂を重い荷物を持って上がると、きれいな庭のある建物に出てきた。ここは、ロマン派の詩人ワーズワースが、実際に使っていた家である。中に入り、ベルを鳴らすとオーナーにしては少し若そうな女性が出てきた。早速部屋に案内してもらう。

その後、用意してもらったコーヒーをリビングでいただく。夕食は、グラスミア村の中心まで行かなければならない。歩いてどれくらいかかるか分からないが、バスに乗らずに行くことにする。30分ほど歩いて、村の中心に着いた。

グラスミアは本当に小さな村だ。その割りにホテルは多い。レストランもほとんどホテルに付属したもので単独のレストランは少なそうだ。しかも夕方になったので、ほとんどの店が閉まりはじめている。ワーズワースの墓がある教会の横のカフェに入り、ピザを食べる。支払いを終え店を出ようとすると、主人が大きな声を出しながら後からきた。早口でしゃべるのでどうも分かりにくかったが、要するにビールを2本飲んだのに、係員のミスで1本しか付いていなかったので、後1本払ってほしいとのことだった。

その後、30分ほどバス停で待つ。バス停の横は美しい公園だ。

バスが来たので行き先を告げて切符を買う。乗っていると、あろうことか、最初にバスに乗った停留所を行き過ぎるではないか。「ストップ」と運転手に言っても止まろうとしない。大分先の停留所で止まったので、何故止まらなかったのかと問うと、私が言った停留所がここなのだと言う。仕方がないので、バスを降りる。どうも、最初に乗った停留所は、あらかじめ告げておかなければ、止まってくれない停留所のようだ。そこから、静かな湖を見ながら10分ほど歩いて引き返す。こうして痛い目にあいながら、一つ一つ覚えていくしかないか。


ウインダミア湖を見下ろすハイキング

2010-07-08 | イギリス旅行

天気予報を見ると、今日はいい天気になるようだ。朝食はフルイングリッシュ・ブレックファーストは胃に重くなってきたので、ベーコンとコーンビーフ、ポテトを除いてもらう。

ハイキングの用意をして、スターと地点のMarket Placeに行く。今日のコースは「報われるコース」とマップにかかれているので、どんなコースか楽しみだ。そこから、Lake Roadに沿って歩くと左側にパーキングあり、ハイキング道はそこから出ている。

しばらく行くと、Jenkin Cragというすばらしい眺めのところに出てきた。

ウインダミア湖が美しい。道はその後、広々とした牧草地に出ると、眺めは最高だ。ウインダミア湖やその周りの山々、牧草地をさえぎるものなく眺めることができる。

そんなところに、ベンチがあったので、昼食とする。今日もサンドイッチだ、同じサンドイッチでも少し中身が違うので、我慢するとしよう。


昼食後は、終始ウインダミア湖を見下ろす、くだりの道だ。広々とした牧草地を歩くのは本当に気持ちがいい。

牧草地の道は踏み後が消えていて、何度か道を間違えたが、

ようやく、ウインダミア湖のヨットハーバーに着いた。


そこでトイレ休憩。その後、ウインダミア湖のハイキング道を歩く。途中白鳥が休んでいところがあったので、ポテトチップをやると喜んで食べていた。

しばらく行くと、アンブルサイド港についた。そこでアイスクリームを食べる。そこからアンブルサイド中心部まで電気自動車が走っているのでそれに乗る。1ポンド50セント。運転手は青年で相棒はかわいい犬だった。


アンブルサイドに着いたころから、どうも体がしんどい。少し熱もあるようだ。B&Bに帰り、横になる。しばらく横になっているとお腹が減ってきたので、持ってきた白米と炊き込みご飯、味噌汁で夕食にする。久しぶりの日本食はおいしかった。その後、やはり少し熱があるので、すぐにベッドで眠ることにした。


アンブルサイドでのんびりと過ごす

2010-07-07 | イギリス旅行

今朝は少し曇っている。湖水地方に来てみて、朝が晴れている日はまだない。朝食にダイニングへ行く。いつも「コーヒーか紅茶」か聞かれるので、今日は、ミルクティーにする。料理は、スモークサーモンとスクランブルエッグだ。すると、何故か、3枚のパンがついてきたので、メニューをよく読むと、トーストの上にスクランブルエッグが載っていると書かれていた。


食後、リビングルームで休憩する。広々としていて気持ちがいい。

今日は、天気がもうひとつのようなので、ゆっくりしよう。B&Bを出て、いつもの喫茶店へ行き、インターネットをする。この喫茶店は、人気があって、いつも満員だ。


その後、インフォメーションセンターへ行き、絵葉書と切手を買う。今日はAmblesideめぐりとしよう。といっても小さい町なので、すぐに一周できる。まずは教会へ行く。補修中のようだ。その向かいは教会所属の小学校になっている。


昼食の時間になったので、町の公園へ行く。

広々とした芝生が何箇所かある。端の方には小さな小川、(といっても川の流れが速い)が流れていて、そこでカヌーの練習をしている。


ぐるっと公園を回ってきてからベンチに座り、昼食だ。ランチは、いつも通りB&Bで作っていただくので、それを食べる。毎日、サンドイッチに入れる物を聞いてくれるので、少しずつ内容が違う。それでも、毎日サンドイッチでは、飽いて来るのは確かだ。

昼食を食べていると、カモメがやってきて、目の前で「クワッ」と鳴き、おねだりをする。パンを投げてやるとパクッと一口で飲み干した。

もちろん犬はノンリードで走り回っている(ルールではノンリードは駄目だ)。


その後、町のショップ周り。町ではレストランのほかに、山登りのグッズを売っている店が多い。いろいろなみやげ物の店に入る。いろいろ有るにあるが、何か記念になるものを買おうと思うのだが、どうももうひとつだ。山登りの道具店で、パーカーを買おうとよく見ると、「デサント」と書かれていたのには驚いて、買うのをやめる。そういえば、走っている車も、日本車が大変多い。レストランでは、今夜のワールドカップ準決勝ドイツ・スペイン戦を放映しています、との掲示が目立った。

 


食べてみると春巻きと焼きそばは、おいしいが、チンジャオ・ロースがひどかった。甘すぎるのだ、おまけにカリントウのようなカリカリしているのには、参った。辛いのはいいが、甘いのは苦手だ。ともかく、ワインとビールのあてにはなった。


夕食後、ワインを飲みながらワールドカップ準決勝ドイツ・スペイン戦を見る。試合は終始スペインが押し気味の展開で、後半、コーナーキックから酔眼が覚めるようなヘッディングシュートが決まった。その後も、ドイツにはまったくいいところがなく、試合は終わってしまった。ドイツ選手が呆然としていたのが印象的だった。

今日の夕食は、どうしようかな。レストランの料理も食べ飽きてきたので、今夜はB&Bの近くに中華料理のテイクアウトの店があるので、そこで何か買ってきてB&Bで食べることにしよう。
焼き餃子を食べたかったが、この店にもなかった。焼きそばと春巻き(文字通りSpring roll)とチンジャオ・ロースを頼む。10ポンドと割り安だ。道理で、店の前に人が並んでいるはずだ。B&Bに持ち帰って、夕食とする。ついでに、白ワインとビールを買う。

アンブルサイド近くのハイキング

2010-07-06 | イギリス旅行

朝食は、ジュースとコーヒー、それにフルーツから始まる。朝食はどうしますかと注文を聞くので、いつも通りFull English Breakfastを頼む。
今日もランチを用意してくれていたので、これはサービスですかと聞くと、オーナーは、長い期間泊まっていただくので、無料ですとの返事だったので、思わずThank Youと答える。
ついでに今日の天気を聞くと、今日は晴れとのだ。それなら、アンブルサイドをベースにハイキングに行くことにしよう。


朝食後用意をしてB&Bを出る。まずは郵便局でトラヴェラーズチェックをポンドにキャッシングする。1パーセント以下だが手数料を取られる。確かに安全性はあるであろうが、トラヴェラーズチェックを作るときとキャッシングするときの2度手数料を取られるので、トラヴェラーズチェックは、これからは要らなくなるであろう。


郵便局はインフォメーションセンターも兼ねている。1時間から2時間ぐらいのハイキングコースが乗っているマップがないかと聞くと、2ポンドで5コースのマップを売っていたので買う。


その中から、2時間ほどで見晴らしの得られるコースを選ぶ。問題はハイキングの入り口がわかりにくいことだ。サンドイッチ屋さんで水を買って聞くと、女性の店員が知らないといい、ほかの女性が出てきた。その道なら向かいですという。向かいに細い道路があり、そこが歩き始めの道だ。歩き始める道を間違えたら話にならないのは、イギリスも日本も同じだ。


歩き始めるとすぐにうっそうとした森になり、左側は美しい川が流れている。しばらく行くと滝が出てきた。そこを超えると、広々とした牧草地に出てきた。小さな小川を渡ると下りになる。


少し下ってきてから、また登りだ。登り始めるといい天気になってきた。High Sweden Bridgeまでいくことになっている。上から男女のペアが降りてきたので、この道でいいですねと聞くと、そうです、あと半マイルで着きますとの返事だった。
ところが、それがなかなか着かないので、閉口した。少し開けたところに来たので、昼食とする。

昼食後しばらく行くと、やっとHigh Sweden Bridgeに着いた。そこからは360度さえぎるもののない眺めで、すばらしい。

休憩していると、黒犬がノンリードで初老の男性と一緒に登ってきた。挨拶をして犬の種類を聞くとラブラドールとの返事。そういえばそうだ。


橋を渡ってしばらく行くと、下りになる。

そこからのウインダミア湖の眺めはすばらしい。アンブルサイドの真ん中にある教会がよく見える。それからずっとその美しい眺めを見ながら、広々とした牧草地を下っていく。羊がのんびりと草を食んでいる。なんともいえない爽快な気持ちだ。


それからしばらくすると、民家のあるところに降りてきた。この柵がフットパスの出口だ。ちょうどそのとき、小雨が降りだしてきて、今日のハイキングを無事に終えることができた。