「リーサル・パンサー2」
原題:地頭龍
英題:The Dragon Fighter/Hard to Die
製作:1990年
●今日は国際的な麻薬シンジケートのボスである高雄(コー・ホン)の誕生会。そこに麻薬密売人を追う香港警察の刑事・胡慧中(シベール・フー)と、高雄を狙う謎の女・西協美智子が現れたことで銃撃戦が勃発する。生き延びた高雄は警戒を強め、逮捕された麻薬密売人を密かに暗殺した。
そんな中、殺し屋の方中信(アレックス・フォン)は、仕事の際に高雄の手下である呉鎮宇(ン・ジャンユー)の婚約者・呉家麗(キャリー・ウン)と出会う。2人は次第に関係を深めていくのだが、呉家麗には大きな秘密があった…。
一方、方中信の友人でチンピラの萬梓良(アレックス・マン)は、敵対するグループと乱闘になった際、自分を慕っていた少年を殺されてしまう。怒りに燃える萬梓良はリベンジを決行。その後、彼は高雄の組織と戦って負傷した西脇を保護し、彼女の父が高雄に殺されていた事を知る。
そして同じ頃、高雄の組織は胡慧中を懐柔しようとするが失敗し、報復として彼女の父親を殺害。さらには呉家麗の正体(FBIの潜入捜査官)を見抜き、大事な名簿とフィルムを盗んだ彼女に追っ手を差し向けた。
方中信に助けられた呉家麗は「警察に名簿を届けて欲しい」と告げるが、その際に襲撃を受けて西脇が殺され、萬梓良が誘拐されてしまった。なんとか胡慧中たちは彼を助け出すことに成功するも、今度は呉家麗が犠牲となる。
父親を殺された胡慧中、呉家麗を殺された方中信。怒りに燃える2人は重火器を手にし、高雄たちの取引現場に乗り込んだ。果たして、最後に生き残るのは…!?
前回が『リーサル・パンサー』だったので、今回はその続編ということになっている本作を紹介してみましょう。この作品は前作と無関係ですが、キャストや作風がどことなく似通っており、脇役で麥偉章なども登場しています。
しかし、代わってメガホンを取った王振仰(トミー・ウォン)の演出たるや、前作を監督した何誌強(ゴッドフリー・ホー)と同じくらいお粗末でした。そもそもストーリーがとっ散らかっているため、最後まで誰が主人公なのかすら解らりません(爆
組織と通じていた胡慧中の上司が放置されたまま終わったり、高雄がバラエティー番組みたいな最期を遂げたりと、欠点の多さは相変わらず。印象的だったのは麻薬常習者の父親を尋問する胡慧中のシーンくらいでした。
ただ、アクション的には前作よりも健闘しており、「限られた予算の中で見せ場を作ろう!」というスタッフの努力が感じられます。最後の戦いでは小さな集落(ベニヤ板製)を舞台に激しい銃撃戦が行われ、それなりに盛り上がりを見せていました。
肉弾戦については、今回も胡慧中の吹き替えスタントが目立ったものの、そのぶん西脇や呉家麗が頑張っています。マーク・ホートンやスティーブ・タータリアといった外人勢も顔を出しており、アクションシーンに限るなら前作より上と言えますね。
とはいえ、本作も『リーサル・パンサー』に負けず劣らずの凡作なので、やはり無理に見るような作品ではありません。個人的には本作の仕上がりを見て、王振仰=魯俊谷という説がますます信じられなくなりました。果たして真相はどうなのか…う~ん。
原題:地頭龍
英題:The Dragon Fighter/Hard to Die
製作:1990年
●今日は国際的な麻薬シンジケートのボスである高雄(コー・ホン)の誕生会。そこに麻薬密売人を追う香港警察の刑事・胡慧中(シベール・フー)と、高雄を狙う謎の女・西協美智子が現れたことで銃撃戦が勃発する。生き延びた高雄は警戒を強め、逮捕された麻薬密売人を密かに暗殺した。
そんな中、殺し屋の方中信(アレックス・フォン)は、仕事の際に高雄の手下である呉鎮宇(ン・ジャンユー)の婚約者・呉家麗(キャリー・ウン)と出会う。2人は次第に関係を深めていくのだが、呉家麗には大きな秘密があった…。
一方、方中信の友人でチンピラの萬梓良(アレックス・マン)は、敵対するグループと乱闘になった際、自分を慕っていた少年を殺されてしまう。怒りに燃える萬梓良はリベンジを決行。その後、彼は高雄の組織と戦って負傷した西脇を保護し、彼女の父が高雄に殺されていた事を知る。
そして同じ頃、高雄の組織は胡慧中を懐柔しようとするが失敗し、報復として彼女の父親を殺害。さらには呉家麗の正体(FBIの潜入捜査官)を見抜き、大事な名簿とフィルムを盗んだ彼女に追っ手を差し向けた。
方中信に助けられた呉家麗は「警察に名簿を届けて欲しい」と告げるが、その際に襲撃を受けて西脇が殺され、萬梓良が誘拐されてしまった。なんとか胡慧中たちは彼を助け出すことに成功するも、今度は呉家麗が犠牲となる。
父親を殺された胡慧中、呉家麗を殺された方中信。怒りに燃える2人は重火器を手にし、高雄たちの取引現場に乗り込んだ。果たして、最後に生き残るのは…!?
前回が『リーサル・パンサー』だったので、今回はその続編ということになっている本作を紹介してみましょう。この作品は前作と無関係ですが、キャストや作風がどことなく似通っており、脇役で麥偉章なども登場しています。
しかし、代わってメガホンを取った王振仰(トミー・ウォン)の演出たるや、前作を監督した何誌強(ゴッドフリー・ホー)と同じくらいお粗末でした。そもそもストーリーがとっ散らかっているため、最後まで誰が主人公なのかすら解らりません(爆
組織と通じていた胡慧中の上司が放置されたまま終わったり、高雄がバラエティー番組みたいな最期を遂げたりと、欠点の多さは相変わらず。印象的だったのは麻薬常習者の父親を尋問する胡慧中のシーンくらいでした。
ただ、アクション的には前作よりも健闘しており、「限られた予算の中で見せ場を作ろう!」というスタッフの努力が感じられます。最後の戦いでは小さな集落(ベニヤ板製)を舞台に激しい銃撃戦が行われ、それなりに盛り上がりを見せていました。
肉弾戦については、今回も胡慧中の吹き替えスタントが目立ったものの、そのぶん西脇や呉家麗が頑張っています。マーク・ホートンやスティーブ・タータリアといった外人勢も顔を出しており、アクションシーンに限るなら前作より上と言えますね。
とはいえ、本作も『リーサル・パンサー』に負けず劣らずの凡作なので、やはり無理に見るような作品ではありません。個人的には本作の仕上がりを見て、王振仰=魯俊谷という説がますます信じられなくなりました。果たして真相はどうなのか…う~ん。