Thunder Ninja Kids: Wonderful Mission
別題:Thunder Kids 2: Wonderful Mission
製作:1990年
●IFDお得意のニコイチニンジャ映画のひとつで、何誌強(ゴッドフリー・ホー)がチャールズ・リー名義で手がけた作品だ。無論、本作がまともな作品でない事はタイトルを見ても一目瞭然。他にも『Thunder Ninja Kids』のタイトルを冠した作品があり、シリーズのように売られていた様子が伺える。
さて、そんな本作は『Zombie vs Ninja』と同様に、韓国産の功夫片に手を加えて作られている。しかし『Zombie vs Ninja』の時は鄭真化(エルトン・チョン)が出ていたおかげで元ネタが解ったが、今回の功夫片には知っている顔がほとんどおらず、解ったのは趙春(『蛇鶴八拳』の冒頭でジャッキーにケンカを売ったハゲの人)や白黄基だけという有様。なので今回はさすがに元ネタの特定までには至りませんでした。
話のほうは毎度の如く、カンフーキッド三人組の復讐記にニンジャトリオのバトルを挟み込んだブツ切りストーリーだ。元ネタのストーリーは黄金の仏像を狙う趙春の一団&日本人の軍団に、覆面を被った少年たちが立ち向かうというもので、本作はそこに新撮部分を加えて作られている。韓国映画にも好小子が存在したという事実には驚いたが、さすがにアクションのスケールは黄一龍などには及んでおらず、無愛想なのも減点だ(苦笑
また、作中における功夫アクションもそんなに多いわけではなく、突然パッと消えたりするなどヘンな動作が多いのも特徴である。本作がニンジャ映画に流用されたのは、ここらへんのアクションがニンジャ映画のものに近く、ニンジャ映画にしても違和感が少ない事などから選ばれたのだろうと思われる(事実、オリジナル部分にもニンジャらしきキャラが登場します)。
しかし本作で注目すべきなのは、元ネタよりもむしろ新撮部分の方である。いつもはリチャード・ハリソンとかブルース・バロンなどが使いまわされる新撮部分だが、今回はなんとスチュアート・スミス、ケン・グッドマン、スティーブ・タータリアという、少し豪華な連中が顔を見せているのだ。
スチュアートはフィルマークやIFD系のスターだが、たまに『ファイナルファイト/最後の一撃』のような普通の作品にも顔を出す人。ケンは『プロジェクト・イーグル』などに出演しているゴツめの人で、スティーブは『ワンチャイ/天地黎明』でユンピョウと闘ったキックボクサーといえばすぐ解るだろう。そんな彼らのおかげなのか、新撮のアクションシーンはそれなりに激しいアクションを展開しており、いつものようなひょろいチャンバラにはなっていない。
思い起こせば『Ninja Empire』でも、マイク・アボットがニンジャの格好で頑張っていた。スティーブたちのような外人スターが成功するまでには、こういうアンダーワールドな仕事を仕方なくやっていた時期もあるんだろうな…と、どことなく感慨深げな気持ちにならずにはいられません。これで作品が面白かったら報われてるんですが、まぁIFDと何誌強じゃあねぇ(爆
別題:Thunder Kids 2: Wonderful Mission
製作:1990年
●IFDお得意のニコイチニンジャ映画のひとつで、何誌強(ゴッドフリー・ホー)がチャールズ・リー名義で手がけた作品だ。無論、本作がまともな作品でない事はタイトルを見ても一目瞭然。他にも『Thunder Ninja Kids』のタイトルを冠した作品があり、シリーズのように売られていた様子が伺える。
さて、そんな本作は『Zombie vs Ninja』と同様に、韓国産の功夫片に手を加えて作られている。しかし『Zombie vs Ninja』の時は鄭真化(エルトン・チョン)が出ていたおかげで元ネタが解ったが、今回の功夫片には知っている顔がほとんどおらず、解ったのは趙春(『蛇鶴八拳』の冒頭でジャッキーにケンカを売ったハゲの人)や白黄基だけという有様。なので今回はさすがに元ネタの特定までには至りませんでした。
話のほうは毎度の如く、カンフーキッド三人組の復讐記にニンジャトリオのバトルを挟み込んだブツ切りストーリーだ。元ネタのストーリーは黄金の仏像を狙う趙春の一団&日本人の軍団に、覆面を被った少年たちが立ち向かうというもので、本作はそこに新撮部分を加えて作られている。韓国映画にも好小子が存在したという事実には驚いたが、さすがにアクションのスケールは黄一龍などには及んでおらず、無愛想なのも減点だ(苦笑
また、作中における功夫アクションもそんなに多いわけではなく、突然パッと消えたりするなどヘンな動作が多いのも特徴である。本作がニンジャ映画に流用されたのは、ここらへんのアクションがニンジャ映画のものに近く、ニンジャ映画にしても違和感が少ない事などから選ばれたのだろうと思われる(事実、オリジナル部分にもニンジャらしきキャラが登場します)。
しかし本作で注目すべきなのは、元ネタよりもむしろ新撮部分の方である。いつもはリチャード・ハリソンとかブルース・バロンなどが使いまわされる新撮部分だが、今回はなんとスチュアート・スミス、ケン・グッドマン、スティーブ・タータリアという、少し豪華な連中が顔を見せているのだ。
スチュアートはフィルマークやIFD系のスターだが、たまに『ファイナルファイト/最後の一撃』のような普通の作品にも顔を出す人。ケンは『プロジェクト・イーグル』などに出演しているゴツめの人で、スティーブは『ワンチャイ/天地黎明』でユンピョウと闘ったキックボクサーといえばすぐ解るだろう。そんな彼らのおかげなのか、新撮のアクションシーンはそれなりに激しいアクションを展開しており、いつものようなひょろいチャンバラにはなっていない。
思い起こせば『Ninja Empire』でも、マイク・アボットがニンジャの格好で頑張っていた。スティーブたちのような外人スターが成功するまでには、こういうアンダーワールドな仕事を仕方なくやっていた時期もあるんだろうな…と、どことなく感慨深げな気持ちにならずにはいられません。これで作品が面白かったら報われてるんですが、まぁIFDと何誌強じゃあねぇ(爆