「L.A.ストリートファイターズ」
Los Angeles Street fighter/L.A. Street fighters
Chinatown/Ninja Turf
1986
▼あのブルース・K・L・リィ(『秘録・ブルース・リー・物語』参照)ことジュン・チョンが製作&主演を務めたマーシャルアーツ映画。共演には海外作品を拠点として活躍する韓国人武打星フィリップ・リーや『プロテクター』でジャッキーと激闘を繰り広げたビル・ウォレスに日本からはケン・ナガヤマと、なんだか凄い濃いキャスティング揃いである。
実は本作は韓国映画らしく、武術指導はあの権永文(クァン・ユンムン)だとか。
■大学生のジュン・チョンは…ってジュン・チョンあんた大学生のつもりなのか!?チョビヒゲ生やしてる学生なんてムリありすぎるぞ!!…閑話休題、大学生のジュン・チョンは、不良に絡まれる転校生のフィリップ・リーを助け、二人は友人に…ってフィリップあんたも大学生なのか!?どうなっているんだこの映画はぁ!?…閑話休題、ここで二人の境遇を整理しておきます。
ジュン・チョンは母がバーのママさんで、夫と別れてからは酒びたりの日々を送っている。彼はいつか祖国に帰るため、こつこつとパーティーのバウンザー(用心棒)のバイトなどで日銭を稼いでいる苦労人なのだ。一方、フィリップは両親が八百屋を経営している。彼には彼女ができてイイ感じにベタベタやっていたが、この彼女の兄貴であるジェームス・リュー(『リーサル・ウェポン4』で李連杰に絞め殺された男)が不良グループのリーダーだったので、ちょい修羅場に(笑…でもこの展開が、後で冗談じゃなくなってくるのだが…)。
地元の白人不良グループと喧嘩したりと学生ライフを送っていたジュン・チョンとフィリップたち。ある日バイト先で富豪のパーティーのバウンザーをやっていると、その富豪が実はパーティーを名目に集まって麻薬取り引きをしている売人だと知ってしまう。そこでジュン・チョンは隙を見て「汚い金なら何したっていいや!」と連中の金をネコババしてしまった。
祖国へ帰るために母のパスポートを申請するジュン・チョンだが、もちろんタダで済むはずがない。富豪はビル・ウォーレスと日本のヤクザから召還した(キャラ立ちまくりのヤクザ者)ケン・ナガヤマらを派遣し、フィリップ以外のジュン・チョンの仲間を拉致して金を引き渡すことを要求してきたのだ。
『死亡遊戯』のごとくビルの各階に潜むビルやケンを撃破し、満身創痍のジュン・チョンはどうにか仲間を助け出すが、今度は待ち受けていたジェームス・リューが仲間を引き連れジュン・チョンの前に現れる!ボロボロの彼の前にフィリップが助けに現れるが、ジュン・チョンの命は…?
▲ジュン・チョン&フィリップ・リー…この二人がいたおかげで、本作は良質のアクション作品となっている。ハプキドーの名手であるジュン・チョンもさることながら、1人レベルの違う動きで他を圧倒するフィリップも負けず劣らずで、さすがは『ベスト・オブ・ザ・ベスト』である。
話の内容は"夢見る青年が自業自得で命を落とす"という薄い話なのだが、入り組んだ人間模様とジュン・チョンたちのティーンエイジャー(ジュンもフィリップも明らかにオーバー30ぐらいしてそうだが)の暴走劇は悪くなく、意外にすんなりと見ることができました(本当はもっとグダグダなものを予想していたので)。
ちなみに現在ジュン・チョンは俳優業より武道家としてハプキドーの道場をアメリカで開いていて(公式HPの近影を見る限り、昔とあまり変わっていないご様子)、フィリップは今もアメリカでアクション俳優として活躍しています。彼にはサイモン・リー(李藝民とは別人)という兄弟がおり、こちらもアクション俳優で活躍しているとか(日本ではケイン・コスギの『ザ・格闘王』に出演してます)。
Los Angeles Street fighter/L.A. Street fighters
Chinatown/Ninja Turf
1986
▼あのブルース・K・L・リィ(『秘録・ブルース・リー・物語』参照)ことジュン・チョンが製作&主演を務めたマーシャルアーツ映画。共演には海外作品を拠点として活躍する韓国人武打星フィリップ・リーや『プロテクター』でジャッキーと激闘を繰り広げたビル・ウォレスに日本からはケン・ナガヤマと、なんだか凄い濃いキャスティング揃いである。
実は本作は韓国映画らしく、武術指導はあの権永文(クァン・ユンムン)だとか。
■大学生のジュン・チョンは…ってジュン・チョンあんた大学生のつもりなのか!?チョビヒゲ生やしてる学生なんてムリありすぎるぞ!!…閑話休題、大学生のジュン・チョンは、不良に絡まれる転校生のフィリップ・リーを助け、二人は友人に…ってフィリップあんたも大学生なのか!?どうなっているんだこの映画はぁ!?…閑話休題、ここで二人の境遇を整理しておきます。
ジュン・チョンは母がバーのママさんで、夫と別れてからは酒びたりの日々を送っている。彼はいつか祖国に帰るため、こつこつとパーティーのバウンザー(用心棒)のバイトなどで日銭を稼いでいる苦労人なのだ。一方、フィリップは両親が八百屋を経営している。彼には彼女ができてイイ感じにベタベタやっていたが、この彼女の兄貴であるジェームス・リュー(『リーサル・ウェポン4』で李連杰に絞め殺された男)が不良グループのリーダーだったので、ちょい修羅場に(笑…でもこの展開が、後で冗談じゃなくなってくるのだが…)。
地元の白人不良グループと喧嘩したりと学生ライフを送っていたジュン・チョンとフィリップたち。ある日バイト先で富豪のパーティーのバウンザーをやっていると、その富豪が実はパーティーを名目に集まって麻薬取り引きをしている売人だと知ってしまう。そこでジュン・チョンは隙を見て「汚い金なら何したっていいや!」と連中の金をネコババしてしまった。
祖国へ帰るために母のパスポートを申請するジュン・チョンだが、もちろんタダで済むはずがない。富豪はビル・ウォーレスと日本のヤクザから召還した(キャラ立ちまくりのヤクザ者)ケン・ナガヤマらを派遣し、フィリップ以外のジュン・チョンの仲間を拉致して金を引き渡すことを要求してきたのだ。
『死亡遊戯』のごとくビルの各階に潜むビルやケンを撃破し、満身創痍のジュン・チョンはどうにか仲間を助け出すが、今度は待ち受けていたジェームス・リューが仲間を引き連れジュン・チョンの前に現れる!ボロボロの彼の前にフィリップが助けに現れるが、ジュン・チョンの命は…?
▲ジュン・チョン&フィリップ・リー…この二人がいたおかげで、本作は良質のアクション作品となっている。ハプキドーの名手であるジュン・チョンもさることながら、1人レベルの違う動きで他を圧倒するフィリップも負けず劣らずで、さすがは『ベスト・オブ・ザ・ベスト』である。
話の内容は"夢見る青年が自業自得で命を落とす"という薄い話なのだが、入り組んだ人間模様とジュン・チョンたちのティーンエイジャー(ジュンもフィリップも明らかにオーバー30ぐらいしてそうだが)の暴走劇は悪くなく、意外にすんなりと見ることができました(本当はもっとグダグダなものを予想していたので)。
ちなみに現在ジュン・チョンは俳優業より武道家としてハプキドーの道場をアメリカで開いていて(公式HPの近影を見る限り、昔とあまり変わっていないご様子)、フィリップは今もアメリカでアクション俳優として活躍しています。彼にはサイモン・リー(李藝民とは別人)という兄弟がおり、こちらもアクション俳優で活躍しているとか(日本ではケイン・コスギの『ザ・格闘王』に出演してます)。