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フジバカマ(藤袴)

2019年09月26日 | 日記
キク科ヒヨドリバナ属。 フジバカマは「秋の七草」の一つで、万葉の時代から人々に親しまれてきた植物です。別名:アララギ、カオリグサ(香草)、ランソウ(蘭草)。 夏の終わりから秋の初め、茎の先端に5mmほどの小さな花を、長さ10㎝前後の房状に多数咲かせます。川沿いの湿った草原やまばらな林に見られ、まっすぐに伸びる茎に、3裂する葉が対になって付きます。地下茎が大量に伸びて猛烈な勢いで広がるため、自生地では密生した群落になるのが普通ですが、現在の日本では自生に適した環境が少なくなったため激減し、絶滅危惧種となっています。  フジバカマの名前で市販されているものの多くは「サワフジバカマ」(フジバカマとサワヒヨドリの雑種)です。 原産地:東アジア(中国、朝鮮半島、日本の関東地方以西の本州、四国、九州)。 生乾きの茎葉にクマリンの香り(桜餅の葉の香り)があり、中国では古く芳香剤として利用されました。また、「論語」にある蘭はフジバカマを指します。しかし、後世、蘭がシナシュンランなど、花に香りのある温帯性シンピジュウム属の種を指すようになったため、現在中国ではフジバカマは「蘭草」とされています。 開花期:8月~9月。 花は一斉に咲かずに、長い時間をかけて、少しずつ順番に咲いていきます。花の名は、花弁が藤色の袴に似ているからだとされています。花色は淡紅、紫、青。9月28日、11月6日の誕生花。  花言葉:「ためらい」、「遅れ」、「延期」。
写真  フジバカマ (9月24日・自宅)