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オランダ対フランス “強気”なファン・バステン、“弱気”なドメネク

2008-06-15 | W杯・EURO予選(ヨーロッパ)

(グループD)
オランダ 4-1 フランス


得点) カイト、ファン・ペルシー、ロッベン、スナイデル / アンリ


オランダ)

                 ファン・ニステルローイ

          スナイデル                  カイト

                 ファン・デル・ファールト

              エンヘラール
                           デ・ヨング

       ファン・ブロンクホルスト             ブラルーズ
                マタイセン    オーイエル


                  ファン・デル・サール


フランス)

                        アンリ

            マルダ                    ゴヴ
                       リベリー

                          トゥララン
                  マケレレ

         エブラ                        サニョル
                  ギャラス    テュラム


                       クペ

 

 

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ファン・バステン監督の攻撃的な采配と、それに応えた選手達が見事でした。

前半をリードして終えるも、中盤のエンヘラールの攻撃面での貢献が物足りないと見るや、ロッベンと交代。
そして、フランスの猛攻に劣勢に立たされた時間帯でも、そこでカイトに代えてファン・ペルシーを投入するなど、試合のその時々の現況を度外視した采配を見せ、その投入されたロッベンとファン・ペルシーの2人が完全に試合の流れを変えました。

また、
オランダがカウンターから見せた2点目、
フランスが1点差とした後すぐに再び2点差とし、
ファン・デル・ファールトに代えてバウマ投入して守備を固め、
最後は前がかりになったフランスに対し、インターセプトからスナイデルが鮮やかなミドルを決めてダメ押し、
という一連の試合運びは、どちらが経験豊富なチームかわからなかったです。


オランダは守備も良かったです。
特に、右SBに入ったブーラルーズがアンリとマルダをよく抑えていました。
チェルシー時代には、右SBでのパフォーマンスに不満を持たれたモウリーニョに前半で交代させられたこともありましたが、この試合は非常に安定していたと思います。

 

 

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対して、フランスは抱えている問題が多いようです。
攻撃はほとんどリベリ頼みで、チームの平均年齢が高いせいか、オランダと比較した際の運動量の少なさが目立ちます。

そして、このブログでは再三再四指摘していることですが、アンリに「1トップ」は合いません。
彼はポストプレーができないのです。 カウンターの際に、2列目の選手がボールを運んでも、彼は自分の好きな左サイドに流れてしまうので、周囲がアンリの意図を理解して積極的に彼を生かそうとしない限り、攻め遅れを招きます。
ドメネクは、アンリと心中する気ならば、彼のパートナーとしてアネルカやベンゼマを置くべきです。 期待のベンゼマをここで起用しないのは、非常にもったいないと思います。

また、トゥラランとマケレレのセンターというのも守備を意識し過ぎな布陣だと思います。
2人にボールが入った際の展開力がどうしても乏しく、
中央でゲームを作るのが結局リベリー1人だけになり、彼への負担が大きくなっているのです。


フランスは、最終戦でイタリアとの“崖っぷち”対決を控えます。


個人的に、 
試合終了後に、ファン・ペルシーとギャラス、アンリとファン・ペルシーが、誰よりも先に抱擁を交わしていたシーンは、胸熱くなりました。

 

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