どうやらアーセナル主将、パトリック・ヴィエラのユベントス移籍が正式決定したようですね。前々から噂されてましたけどやっぱホントだったみたいです。
両クラブは、計2000万ユーロ(約27億円)で合意。ヴィエラは現在、ユベントスと個人条項について交渉中。
1996年にACミランからアーセナルに加入したヴィエラ。当時ミランで出番に恵まれなかったヴィエラをヴェンゲル監督が「世界最高のボランチ」と呼ばれるまでに育てあげた。アンリ同様、「アーセナルで伸びた選手」の1人でしょう。これまで407試合に出場しており、1998年と2002年には、プレミアシップとFAカップの2冠達成に貢献。2004年には伝説的なリーグ「無敗優勝」の原動力となったほか、2003年と2005年にはFAカップ優勝を支えた。
○ヴィエラのコメント
「新たな挑戦に挑むべき時と考えたので、退団を決意した。 しかし、アーセナルで不愉快な思いをしているとか、問題を抱えているといったことは全くない。ただ単に、成長する機会と新たな挑戦が必要と感じただけだ。ユベントスは、最も挑戦しがいのあるクラブだと思う。」
○ヴェンゲル監督のコメント
「パトリックは、われわれにとって偉大な選手。クラブの歴史を振り返っても、最も偉大なプレーヤーの1人だった。入団を説得したのが私だったこともあり、彼とは特別な関係を築いてきた。アーセナルだけにとどまらず、イングランド・サッカー界全体に彼が残したインパクトは、途方もなく大きかったと思っている」
<後釜は?>
ヴィエラ移籍はショックだけど、自分の意見は周りの意見とは少し違う。
今季のヴィエラは酷かった。もちろん、ロッカールームでのヴィエラの重要性はわからないけど、ピッチ上においてのヴィエラは「世界最高のボランチ」の称号を手にした選手のパフォーマンスはではなかった。今季のアーセナルの不振はヴィエラの不調によるところが大きい。イージーミスが多く、「ヴィエラで勝ち点を失った試合」も何度かあった。もちろん、チームに必要な選手であることはわかっているし、FA杯決勝という大舞台では本来のパフォーマンスが見られ、そのキャプテンシーも発揮した。
ただ、昨季のオフにもレアル・マドリード移籍が合意寸前にまでいったことを考えると、ヴィエラがモチベーションを維持するには難しい環境だったのかもしれない。アーセナル全体にも言えることだけど、「無敗優勝」という形でこのチームの答が出てしまったのだ。やはりステップアップには環境を変えるしかなかったのだろう。イタリアサッカーへの「リベンジ」という意味もあるかもしれない。
エドゥーが移籍しても笑顔で見送れたのは、「ヴィエラ、セスク、ジウベルト、フラミニ」がチームに残ることを前提にしていたからだ。これでアーセナルは「セントラルハーフ」の補強を余儀なくされた。
個人的希望は噂されている、セビージャのブラジル代表ジュリオ・バプティスタ。ボランチからFWまでこなせるユーティリティ性はアーセナルの求めるものであるし、攻撃力はヴィエラより上。ジウベルトとのセレソンコンビということにも魅力を感じる。彼が補強できれば万々歳だ。マグパイズのイングランド代表MFジーナスも有力候補にあがっているけど、彼では「ヴィエラの後任」を任せるには少し荷が重すぎる。
今後気になるのはピレスの動向だ。ヴィエラ移籍が彼の移籍問題に拍車をかけることになるのが一番怖い。彼ほど得点力のあるMFはいない。今季はMFながら得点ランク3位につけた。「現有メンバーを残しながらの補強」を是非、やり遂げてほしい。
人気blogランキングへ
最新のサッカーブログランキングはこちらをクリック!(登録中のためご協力お願いします!)