NO FOOTBALL NO LIFE

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セリエA ローマ VS ユヴェントス

2005-03-06 | セリエA
ローマ 1-2 ユヴェントス

得点) カッサーノ / カンナバーロ、デルピエロ(PK)

HOME)ローマ

               モンテッラ

          カッサーノ     トッティ(C)
                      

        デ・ロッシ           ペロッタ
                ダクール    
    クフレ                      パヌッチ
            フェラーリ   デラス

               ペリツォーリ

AWAY)ユヴェントス
            
              イブラヒモビッチ
       デルピエロ            サラジェタ  
                

        ブラージ          カモラネージ            
               エメルソン

   ザンブロッタ                    ゼビナ
           カンナヴァーロ テュラム(C)

               ブッフォン


<異様な雰囲気のオリンピコ>
「ローマ対ユーヴェ」…名前だけ聞いてもセリエA屈指の強豪クラブ同士の特別なカード!!しかし今年、特にローマのホームであるオリンピコでのこの試合はさらに特別な意味があった。

一言で言うなら「カペッロをめぐる因縁」。
昨シーズンのローマの監督だったカペッロがユーヴェの監督になったことでカペッロを慕うエメルソンとゼビナまでもがユーヴェに移籍し、ローマは明らかな戦力ダウンとなり今シーズンは苦戦を強いられた。
その上メディアを通じてトッティとカペッロが激しい舌戦を繰り広げたり、カペッロがローマのサッカーを批判したり、この試合の前には問題児カッサーノがカペッロの元に行きたいといった趣旨の発言をする(こいつ、ホント空気読めないな~)など、この試合はピッチ外での盛り上がりが既にあった。
試合当日は珍しく超満員のスタジアム!!ロマニスタは大興奮でカペッロに大ブーイングを浴びせ、試合前に選手紹介をするDJはゼビナ、エメルソンの名前を呼んだ後に次の選手を呼ぶまで2,3分の間隔をあけてブーイングを促す。さらにはカペッロを慕う発言を残したカッサーノまでブーイングする始末。爆竹や発炎筒も投げ込まれ、雰囲気はローマダービー以上のものになった!


<試合巧者のユーヴェ>
この試合ではロマニスタだけじゃなくローマの選手までもが興奮してたね。(まぁ、このチームはメクセス、デ・ロッシ、トッティ、カッサーノとただでさえ精神的に問題がある奴が多いんだけど…) 元チームメイトのゼビナ、エメルソンのタックルにキレるトッティ!! しかし2人は目を合わせず気に留めない。 後から考えればこの時点で勝負がついていた気がするなぁ~

前半先制したのはユーヴェ! ファウルから得たFKをカモラネージが蹴ってイブラヒモビッチがヘディング!キーパーが跳ね返したところにカンナバーロがつめて先制! イブラヒモビッチをフリーで打たせてしまうところは今シーズンのローマのディフェンスのハイライトだね(笑)
この後膠着状態が続いたけど、ローマが追いつく。やはりそれはトッティとカッサーノのコンビがもたらしたものだった。トッティがディフェンダーを引き付けて出したスルーパスをカッサーノが受けてシュート! この時モンテッラがオフサイドポジションにいたけどプレーには関与せず、2列目から猛スピードで抜けてきたカッサーノに通ったためゴールは認められた。

しかし前半終了間際に疑問の残る判定があった。ペナルティエリアぎりぎりの所でエメルソンが倒されたように見えるけど判定はPK! この判定にもちろんを不満表すローマの選手達は主審と副審につめより、3、4分ほどの長い抗議をした。(ほんとしつこかったなぁ~)これにじらされ、ピッチの中まで発炎筒が投げ込まれる事態だったけどさすがはデルピエロ!冷静に決めて再び勝ち越した。 あの状況で決めるのはホントお見事!

前半を1-2で折り返したユーヴェのやることはただ一つ。「ひたすら守る」のみ。この展開を今シーズン何度見たかなぁ~(笑) 攻撃力はセリエAトップのローマでもユーヴェが本気で守りに入ればかなわない。まさにこれこそ百戦錬磨ってやつだね。
終盤、焦りが見えるローマが必死の攻撃をしかけている中でカンナバーロがこぼしていた笑みがそれを物語っていたね~。 

試合はこのまま終わってユーヴェの勝利。CLのレアル戦に向けて弾みをつけた。



<どうなるローマ!?>
サンプドリアが安定した活躍を見せている今シーズン、ローマはCL圏内の4位に入るのは厳しくなったぞ!? 4位に入らなきゃ、ただでさえ移籍がほぼ確実と見られているトッティとカッサーノに残留を要請するのはさらに難しくなるはず。

首都のチームだぞ!? 大丈夫か!?

Jリーグ開幕!!! でも…ちょ、ちょっ待てよ!!

2005-03-06 | Jリーグ
懐かしい写真ですね~(詠嘆)

ところで、実は1つ前のJリーグ開幕に関する記事は前フリ!! ほんとに言いたかったのはこっちの方。先ほどの「4強」を見て何か気づきましたか??


<協会への不満>
こっちが書きたくてさっきは「4強」について書いてみたわけです。実はこの4強、今年の開幕戦では浦和対鹿島、横浜対磐田のカードで試合が行われた。


率直な感想

「開幕戦のそのカードを持ってくる必要はあるのか!? 無駄だろ!」

<1ステージの不安>
今年からJリーグは1ステージ制になる。韓国でも、サッカーの歴史が違うアルゼンチンでも2ステージ制なのに日本は1ステージになる。 1ステージ制のデメリットでよく言われるのは消化試合の増加。 消化試合が増えるとどうしてもリーグ全体の盛り上がりに欠けてしまうし、観客の数も減少してチーム財政も厳しくなる。
けれど、それはシーズンの中盤から後半にかけての話で、ほんとの終盤にはそれなりに盛り上がりがあるはず。けれど、観客動員に関して言えば序盤、特に開幕戦が最も入る。

Jリーグは12月にシーズンが終わり、天皇杯も元旦に終わる。サッカーファンはここから当分の間はJリーグが見れないため、3月の開幕をウキウキと新鮮な気持ちで開幕戦を迎える。

そのため開幕戦は選手のモチベーションも高いし観客の入りもいい。
てことで、
「集客の見込める開幕戦にビッグカードはいらない」わけだ。ただでさえメディアもファンも普通に盛り上がる開幕戦にこれらの試合を組んでは非常にもったいない。中だるみする時期にこれらの試合をもってきてほしいところ。

それに普通、開幕戦ではまだ選手の本番での試合勘がイマイチだし、この時期はキャンプの疲労からくる怪我人が例年多い。今年も浦和と横浜のコンディションはピークとは程遠かった。
もう少しJリーグ全体が盛り上がる日程を組んでもらいたい。


<海外では>
今シーズン、プレミアの開幕戦でマンU対チェルシーがあったけど、これももったいなかった。特にマンUに関してはC・ロナウド、エインセなど五輪に参加してる選手がいなかったしメンバーが全くそろっていなかった。このカードの場合、「開幕戦」として実現するよりは、シーズン中盤に当たって「天王山」といった意味合いで色づけられたりした方がよっぽどリーグが盛り上がっただろうね。

しかしこれは珍しい話であって、例えばセリエでは、ユベントス対ミランと同じ日にローマ対インテルが行われることはないし、ミラノダービーと同じ節にローマダービーが行われることはまず考えられない。
「3強」が飛びぬけている(今年はAZが好調で4強)オランダでアヤックス対PSVがあった翌週にフェイエノールト対アヤックスがあることはない。この3組の対戦はほぼ等間隔のように組まれている。そうじゃないとリーグが盛り上がらないからね。


<Jでは>
今年は先の2試合が組まれたし、開幕戦に大阪ダービーと横浜ダービー(マリノスとフリューゲルス)が組まれたなんて年もあったなぁ~
1ステージ制の成功にはスケジュール日程もポイントになると思うよ。