『エンドレス・アフェア』
愛与誠 A WAR NAMED DESIRE(2000年香港)
監督 アラン・マック
脚本 ジョー・マ、アラン・マック、クレメント・チュン
出演 フランシス・ン、ダニエル・チャン、サム・リー、ジジ・リョン
■ストーリー■
ジュンは恋人のジェスとともに、兄ソーへの借金取立てのためにタイに行くが、ソーはタイで黒社会の幹部になっていた。ジュンは利子つきの借金を受け取るが、ソーはただで金を渡すわけには行かないと、組織の裏切り者の始末を指示するのだった。無理やり拳銃を撃たされたジュンは怒りのあまり香港に帰らずジェスを返し、自分はタイに残るのだった。
そんなとき組織の裏切り者ホイがボスのセンを殺しジュンに罪をなすりつけるのだった。捕らえられたジュンを助けにきたソーは、ホイの一味から追われる立場になってしまうのだった。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
「インファナル・アフェア」シリーズの監督アラン・マックによる香港アクション。アラン・マック監督の出世作として高く評価されえている香港ノワールだそうです。
原題は“愛興誠”ですけど、日本の同名コミック(香港では「愛と誠」のタイトルは「愛興誠」だそうです)とは関係ないです。
香港ノワールとしては、ごくごく普通のデキのアクション映画です。『インファナル・アフェア』(02年)のような完成されすぎた作品ではないです。でも今作が製作されたのが2000年っていうことを考えるとかなり元気な作品なのかも。『インファナル・アフェア』が大ヒットするまで香港のこの手の作品は、かなり元気がなかったって噂でしたからね!今作を観るとそんなこと感じさせません!
今作の主人公はフランシス・ン。1961年生まれだから今作のとき、すでに39歳です。組織の幹部っていう設定だから40歳くらいでも全然おかしくないですけど、なんか若々しい感じです。でも、ダニエル・チャンが1975年生まれだから、フランシス・ンのキャラクター設定って、実年齢よりもっともっと若い設定なんでしょうね。
なんか、こういう作品を観ると、1980年代の香港ノワールが量産されたころの作品みたいで、かなり元気さを感じます。でも、こういう作品を観ると、本当に香港映画って面白い!って思います!
兄弟愛あり!銃撃戦あり!陰謀あり!まるでTVシリーズを観ているかのヴォリュームです。バリー・ウォン監督の『ムービングターゲット』(04年)を観たときも、わずか94分の作品なのにTVシリーズを観ているかのようなヴォリューム感を感じましたけど、今作も同じくかなりのヴォリュームを味合わせてもらいました。もちろん良い意味ですからね!(ちなみに『ムービングターゲット』はもともとTVシリーズのリメイクの映画なんで、内容が濃くて当たり前なんですけど、それをわずか94分にまとめちゃったってことで感動しました。)
ハリウッドだったら今作だって、同じ内容で140分くらいになっちゃうんでしょうね!
ところで快調に進んでいく今作ですけど、最後もハッピーエンドなの??って安心させておいて、フランシス・ンを狙うスコープの照準を映すシーンを忘れない用意周到さ!現実じゃないんだから、せめて映画くらいハッピーエンドにして欲しいですけど、現実感を忘れないんでしょうね!香港映画!
最後までハッピーエンドにしないところは、まるで妙にリアルなところを残すヨーロッパのエンターテイメント作品みたい!
ところで、今作は肝心なストーリーが良く分からなかったんですけど、ボスのセンを殺したのは、ホイなの??それとも大ボスのカイなの??それって、ストーリー的にはけっこう重要なところだと思うんですけど、そこをハッキリさせないところも、妙にリアル!そのくせ、いくら撃っても、弾切れにならない拳銃は、香港映画っぽいんだから。銃撃戦のシーンはやたらハデに!細かいところはリアルに!
なんだかんだ言っても、香港映画だから、何でも許しちゃいます!60点
愛与誠 A WAR NAMED DESIRE(2000年香港)
監督 アラン・マック
脚本 ジョー・マ、アラン・マック、クレメント・チュン
出演 フランシス・ン、ダニエル・チャン、サム・リー、ジジ・リョン
■ストーリー■
ジュンは恋人のジェスとともに、兄ソーへの借金取立てのためにタイに行くが、ソーはタイで黒社会の幹部になっていた。ジュンは利子つきの借金を受け取るが、ソーはただで金を渡すわけには行かないと、組織の裏切り者の始末を指示するのだった。無理やり拳銃を撃たされたジュンは怒りのあまり香港に帰らずジェスを返し、自分はタイに残るのだった。
そんなとき組織の裏切り者ホイがボスのセンを殺しジュンに罪をなすりつけるのだった。捕らえられたジュンを助けにきたソーは、ホイの一味から追われる立場になってしまうのだった。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
「インファナル・アフェア」シリーズの監督アラン・マックによる香港アクション。アラン・マック監督の出世作として高く評価されえている香港ノワールだそうです。
原題は“愛興誠”ですけど、日本の同名コミック(香港では「愛と誠」のタイトルは「愛興誠」だそうです)とは関係ないです。
香港ノワールとしては、ごくごく普通のデキのアクション映画です。『インファナル・アフェア』(02年)のような完成されすぎた作品ではないです。でも今作が製作されたのが2000年っていうことを考えるとかなり元気な作品なのかも。『インファナル・アフェア』が大ヒットするまで香港のこの手の作品は、かなり元気がなかったって噂でしたからね!今作を観るとそんなこと感じさせません!
今作の主人公はフランシス・ン。1961年生まれだから今作のとき、すでに39歳です。組織の幹部っていう設定だから40歳くらいでも全然おかしくないですけど、なんか若々しい感じです。でも、ダニエル・チャンが1975年生まれだから、フランシス・ンのキャラクター設定って、実年齢よりもっともっと若い設定なんでしょうね。
なんか、こういう作品を観ると、1980年代の香港ノワールが量産されたころの作品みたいで、かなり元気さを感じます。でも、こういう作品を観ると、本当に香港映画って面白い!って思います!
兄弟愛あり!銃撃戦あり!陰謀あり!まるでTVシリーズを観ているかのヴォリュームです。バリー・ウォン監督の『ムービングターゲット』(04年)を観たときも、わずか94分の作品なのにTVシリーズを観ているかのようなヴォリューム感を感じましたけど、今作も同じくかなりのヴォリュームを味合わせてもらいました。もちろん良い意味ですからね!(ちなみに『ムービングターゲット』はもともとTVシリーズのリメイクの映画なんで、内容が濃くて当たり前なんですけど、それをわずか94分にまとめちゃったってことで感動しました。)
ハリウッドだったら今作だって、同じ内容で140分くらいになっちゃうんでしょうね!
ところで快調に進んでいく今作ですけど、最後もハッピーエンドなの??って安心させておいて、フランシス・ンを狙うスコープの照準を映すシーンを忘れない用意周到さ!現実じゃないんだから、せめて映画くらいハッピーエンドにして欲しいですけど、現実感を忘れないんでしょうね!香港映画!
最後までハッピーエンドにしないところは、まるで妙にリアルなところを残すヨーロッパのエンターテイメント作品みたい!
ところで、今作は肝心なストーリーが良く分からなかったんですけど、ボスのセンを殺したのは、ホイなの??それとも大ボスのカイなの??それって、ストーリー的にはけっこう重要なところだと思うんですけど、そこをハッキリさせないところも、妙にリアル!そのくせ、いくら撃っても、弾切れにならない拳銃は、香港映画っぽいんだから。銃撃戦のシーンはやたらハデに!細かいところはリアルに!
なんだかんだ言っても、香港映画だから、何でも許しちゃいます!60点
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