『大魔術師Xのダブルトリック』
大魔術師 THE GREAT MACICIAN(2011年香港)
監督 イー・トンシン
脚本 イー・トンシン
チュン・ティンナム
ラウ・ホーリョン
出演 トニー・レオン
ラウ・チンワン
ジョウ・シュン
ラム・シュー
澤田 拳也
ダニエル・ウー
■ストーリー■
1920年頃の中国、北京では軍閥の雷大牛が町を支配していた。しかし、プライベートでは自分に心を開かない第七夫人の柳蔭に手を焼いていた。そんなとき町で評判の天才マジシャンの張賢のマジックを知り、雷の屋敷に招かれるのだった。雷は、マジックで柳蔭の心を開こうと張賢に近づいていくのだった。
実は、張賢は柳蔭のかつての恋人であり、また幽閉されている師匠を救い柳蔭を奪い返そうとしていたのだった。
■感想■
トニー・レオン、ラウ・チンワン主演のコメディタッチのアクション映画。
監督、脚本は『忘れえぬ想い』(2003年)、『ワンナイト イン モンコック』(2004年)、『新宿インシデント』(2004年)のイー・トンシン。
イー・トンシン監督は、日本で公開された作品がマジメな作品が多かったので、今作も重いテーマの作品と思って観たら、コメディだったので、ちょっとだけビックリ。
香港映画の監督なので、イタリア映画全盛のときのイタリア映画の監督のようにどんなジャンルを撮ってもおかしくないんですけどね!それこそ、武侠映画だろうと、クンフー映画だろうと、コメディ映画だろうと、恋愛映画だろうと、香港ノワールだろうと、どんな作品でも撮るのが普通なんですけどね。
マジメな重いテーマの作品だと勝手に思い込んじゃいました!
日本タイトルの『大魔術師Xのダブルトリック』からして、軽い感じの作品なのにね~。
タイトルの“ダブルトリック”も何がダブルトリックか意味不明ですけど、ただ響きが良かったんでしょうねぇ。
主人公と敵対するラウ・チンワンが悪人だと思って観出したら、何か違う??
発言もまともなコト言ってるし・・・。
実は、悪人は別に登場します。
ストーリーも、観ていると少しだけコメディタッチに進んでいきます!意味も無く空飛ぶギロチンが出てきて、香港映画ファンは、ちょっとニンマリ!
「あれ?オカシイ感じ!あれ?」と思って観ていると、今作はコメディ調というより、完全にコメディ!
今作は、この楽しいノリからして、香港の旧正月映画なんでしょうね!
だったら、この楽しいコメディなのもうなづけます!香港映画ファンには旧正月映画といえば、それだけでどんな雰囲気の作品か想像がつきますよね!
ランニングタイム128分と香港映画としては長めの作品ですが、楽しく観れる作品になっています。128分があっという間に感じる面白さ!
でも、どちらかと言えば、やはり香港映画ファン向けの作品なんでしょうかね??
香港映画ファン以外の映画ファンには、少しバカバカしく思えてくるかも?すごく楽しいシーンの連続なんですけどね!
トニー・レオンのマジック!今作では、練習して実際にトニー・レオン自らがマジックをしているそうです!トニー・レオンファン必見!
とにかく香港映画好きには最高に楽しめる作品になっています! 60点
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