『クライモリ デッドエンド』
WRONG TURN 2 DEAD END(2007年アメリカ、カナダ)
監督 ジョー・リンチ
脚本 テューリ・メイヤー
アル・セプティエン
キャラクター創造 アラン・B・マッケルロイ
出演 エリカ・リーセン
ヘンリー・ロリンズ
テキサス・バトル
■ストーリー■
賞金10万ドルを獲得するため6人の若者がウェストバージニアの森をサバイバルするリアリティ番組「アポカリプス」の出演のため出場者が集まってきた。しかし、出場者の1人、キンバリーは集合場所に行く途中で殺人鬼に襲われ殺されてしまうのだった。そうとは知らない番組スタッフは、番組をスタートさせるのだった。しかし、番組がスタートするや、殺人鬼の家族がスタッフ、出演者を殺し始めるのだった。
■感想■
ロブ・シュミット監督の森林を舞台にしたホラー『クライモリ』(2003年)の続編。
続編と言っても、ウェストバージニアの森の中に殺人鬼の家族が住んでいて、犠牲者たちを襲ってくるという設定のみ同じだけのホラー作品です。
『悪魔のいけにえ』(1974年)『悪魔の沼』(1976年)等々、アメリカの田舎は怖いですね~!
その他、ちょっと思いつくだけでもアメリカの田舎ホラーと言えば
超能力者が旅行者をマネキンにしていく『デビルズ・ゾーン』(1978年)
砂漠にいる食人族の家族を描く『サランドラ』(1977年)
おかしな兄妹がいる『恐怖のいけにえ』(1980年)
孤島に住んでいるモンスター『猟獣人ヒューモンガス』(1981年)(←アメリカでなくて、カナダが舞台だったかも??)
おいしいソーセージを作る兄妹を描く『地獄のモーテル』(1981年)
キャンプ場にティーンが行けば、ジェイソンがいたり、バンボロがいたり(←クロプシーです)、田舎に行けば殺人家族や超能力者や殺人鬼の宿屋の主人がいたりして怖い、怖い。
ところで、今作『クライモリ デッドエンド』は本国、アメリカではビデオ公開作品みたいですけど、オリジナルビデオとして観るなら十分面白い作品でしょう!!
スプラッターシーンもそれなりに用意されているし、登場人物たちも、区別がつくぐらいには描かれているし、この水準なら十分及第点でしょう!!
登場人物が多い作品だと、誰が誰だかキャラクターを覚える前に、殺されてしまう作品が多いですけど、今作は、それぞれのキャラクターが描かれています!!
まぁ、作品としては、やはり前作の方が、断然面白いですけど、劇場作品とオリジナルビデオ作品ですから単純に2作品を比べちゃいけないですよね!!
今作の登場人物の中では、ヒロインと思っていたマーラが序盤で退場してしまうので、ちょっとビックリでした。ネタバレすいません。
こういうホラー映画を観て思うのは、途中、犯人にとどめをさせる場面があっても、登場人物たちがその場から逃げてしまうシーンがけっこうありますけど、今作の場合はムリですよね!犯人の殺人鬼ファミリーが不死身すぎ!これじゃ、とどめさせないです!!
あと、元軍人の教官デールが、ランボーばりに弓矢にダイナマイトをつけて戦闘準備するところは少しおかしかったです。最近のホラー映画では、1番頼りになりそうなキャラクターが最初の方で殺されることが多いので、1番頼りがいのありそうなデールが最後の方まで活躍するので、逆に驚いちゃいました。
あそこまで頑張るなら最後まで殺人鬼家族VSデールで見せて欲しかったです。それはそれで、今作の魅力になったでしょうしね。
そういえば『シー・ノー・イーヴル 肉鉤のいけにえ』(2006年)でも殺人鬼と因縁があって、1番頼りがいのある人物が最初の方でいなくなっちゃいましたよね。
殺人鬼家族VSヒーローみたいな作品も観てみたいですよね!
もちろん主演はシルベスター・スタローンとかチャック・ノリスとかスティーブン・セガール!!ヒーローが強すぎて、一瞬で相手が倒されちゃいそうですね。
こういうホラー映画が好きなファンには必見の1本でしょうね!! 50点
ウェストバージニアの森の中に殺人鬼の家族が住んでいるという設定の前作
田舎ホラーの数々
ズバ抜けて面白いわけじゃないけど、低予算(たぶん)ながら頑張って作ってるなって感じの好感が持てるホラーでしたね。
それにホラーを見慣れている人を裏切るような展開。
この生き残りメンバーのラインナップには、ともやもやられました。
(そう来たか~!)
続編ができたらきっと観ちゃうんだろうけど、無理して作らなくてもいいかな?笑
あの続編を続くようなラストは
1970~1980年代のホラー映画のテイストでけっこう好きな展開です!!
続編あるでしょうか??あったらもちろん観ちゃいます!!