『モンブラン殺人事件』
MEMOIRE DE GLACE(2006年フランス)
監督:ピエール=アントワーヌ・イロ
脚本:ミカエル・オリヴィエ
ジャン=クロード・シャンボン
ブルーノ・ルシーニュ
出演:ヤニス・バラベン
リュドミラ・ミカル
ナタリア・ドンシェーヴァ
パトリック・フィエリ
シルヴィー・グランノティエ
■ストーリー■
モンブランの山腹で若者の遺体が発見される。遺体の身元はベルトラン・サンティーニと判明、刑事部のマルタン・ル・ケレック警部補が捜査に当たることになるのだった。ベルトランは生きていれば35歳で、遺体の年齢は最高でも20歳とみられ15年間も山に埋まっていたことに。ベルトランはオーストラリアで過ごしていると思われていたのだった。15年間ベルトランから両親に手紙が来ていたからだった。
ケレックは、ベルトランが住んでいたコテージから、ベルトランがいなくなる直前に書いたと思われるメモと写真を発見するのだった。そのメモと写真から15年前の宝石店の窃盗事件の関連と当時つきあっていたガールフレンドの捜査を進めていくのだった。
□■□ネタバレあり□■□
フランスの作品ですが人名が字幕でバートランドに、。自分はベルトランでストーリー紹介しました。
確かにフランス語なんで、バートランとかにも聞こえるんですが、、。
■感想■
モンブランが近い田舎町を舞台にした2006年のフランスのTVムービー。
2006年のフランスのTVムービーが配信で、、。
作品的にすごく地味な作品ですが、なぜ今配信??
TVムービーでも、劇場作品よりも本格ミステリーみたいな作品があるので油断はできないんですが、、。
エドガー賞(TV映画部門)を受賞したアメリカのTVムービー『解剖室殺人事件』(VHS題:『キルジョイ』)(1981年)みたいな作品がありますからね、。
「刑事コロンボ」のリチャード・レヴィンソン、ウィリアム・リンク脚本とかだと観る前から傑作で当たり前みたいな感じになっちゃうですが、いい意味で何の知らずに観たらあまりのすごい展開でエドガー賞受賞も当然の傑作でした!!
今作は本格ミステリー度はあまり高くなく、人間関係が絡む出来事を中心に描いています。どちらかと言えば、日本の2時間サスペンスみたいな感じです。
ル・ケレック警部補を主人公にしたシリーズ物??とか思ったんですが、シリーズ物でなく1作だけのようです!!
ストーリーは大したことないですが、キレイなモンブランの風景と、ヨーロッパの田舎の町の景色、フランスの俳優でちゃんとした作品に思えちゃいます、。
ロケはオート=サヴォワ、モンブランのふもとにあるシャモニーでしています。
結局、ベルトランの遺体発見に関連して宝石強盗事件の犯人が関係者を退場させて、日本版のタイトルについている”殺人事件”が発生!!
警察長のアウルスが中盤からストーリー的に暴れ出して、多少ミステリー映画みたいになりますが、、。
アウルスが暴れなかったら、タイトルに偽りありになっちゃいますね、、。
ベルトランの件は事件でなく事故でした、、。
映画が始まって70分くらい経って、真実が明らかになりますが、、その時点で観ている人の大半はすでに分かっちゃっているのでは??90分の作品なんで、そのへんでネタ晴らししないとダメなんでしょうけど、、。
ところで、警察長のアウルスはどうなっちゃったの??指名手配で終わり??
と思っていたら、最後にモンブランの山を登っている(移動している?)姿が映って、、、、。
「あれ、捕まってなかったの??」
主人公のル・ケレックがジャンヌに事件解決とか言っていたのに、、。事件ってベルトランのコトだったのね、、。
アウルスの件は忘れちゃったの??って思っちゃいました、、。
日本の1990年代の2時間サスペンスを観るような感覚で観るとちょうど良い感じです。
フランスのTVムービーで、ゴアシーンもH系なシーンもないので家族で観て大丈夫です!!
フランスや他の国のTVムービーでミステリーも観れる機会が増えるのは良いんですが、ミステリーのジャンル以外のウエスタン、ホラー、Sci-Fiとかも観たいんですが、、。
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