『ジョーカー復讐の切り札』
JOKER(1987年西ドイツ)
監督 ピーター・パザック
脚本 ピーター・パザック
ジョナサン・キャロル
出演 ピーター・マーフィ
ターニー・ウェルチ
エリオット・グールド
マイケル・ヨーク
■ストーリー■
ハートのカードが添えられた死体が発見され、刑事ジャンは捜査にあたるが、爆破に遭い車椅子の生活に。車椅子を使った生活での特訓をはじめるジャンの前に謎の殺し屋が現れ、なぜか協力関係になるのだが…。
■感想■
事件を捜査する刑事が車イスの身になりながら、組織の殺し屋と協力して黒幕を追い詰めていく刑事アクション。
1980年代後半では珍しい西ドイツ製のアクション映画です。
今でこそ、山ほど(大して山ほどでもないですが)公開されるドイツ製のエンターテイメント作品ですが、このころは、まだまだ珍しかったです。しかも、今作は劇場公開までされています。
題材的には、すごく面白くなりそうなプロットだし、出演者もエリオット・グールド、マイケル・ヨーク、ターニー・ウェルチと有名俳優が脇を固めているし、すごい作品になりそうなのに、全然そうならない!!
アクション物なのに、主人公の活躍があまりなく、地味地味!!
ストーリー展開も、ダラダラ、ユルユル。まるで、2000年代の日本の2時間サスペンス(そんなひどくもないですが…)
「なぜ??」
「なぜ??」
「なぜ??」
なんで、こんな映画にみんな出演しちゃったの??出演する前に、脚本読まなかったの??それともギャラが良かったの??
監督&脚本のピーター・パザックはTVを中心にしているものの、多くのTV作品を監督しています。劇場作品で、エンターテイメント系の作品だと
モーガン・フェアチャイルド出演のスリラー”killing blue”(1988年)
フランコ・ネロが出演した犯罪物”Die 8. Todsünde: Das Toskana-Karussell”(2002年)等々の作品も監督していますが、日本未公開なので、どんな作品かは不明です。
ところで、今作ですが、車イスで活躍している主人公が、あっという間に足が治っちゃいます!!
「エーッ、車いすの設定って必要だったの??」
って感じです。しかも、その後の活躍もグダグダ系で、おいしい役はマイケル・ヨークにすべて持っていかれちゃって、良いところ無し状態。こんなアクション映画、観たいと思う刑事アクション映画のファンはいるんでしょうか??
設定とか良いのに、もったいない…。 30点
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます