『007スカイフォール』
SKYFALL(2012年イギリス、アメリカ)
監督 サム・メンデス
脚本 ニール・バーヴィス
ロバート・ウェイド
ジョン・ローガン
出演 ダニエル・クレイグ
ハビエル・バルデム
ベン・ウィシュー
ジュディ・デンチ
ロリー・キニア
ナオミ・ハリス
レイフ・ファインズ
■ストーリー■
NATOが世界中のテロ組織に潜入させているスパイのリストを取り返すために、ジェームズ・ボンドは走る列車の屋根へ追いつめるのだった。しかし、敵を倒すために、MI6のエージェント、イヴの放った弾丸がジェームズ・ボンドに命中、彼は列車の屋根から川へと落ち、死んだものと思われた。
イスタンブールでの、この事件により何者かにリストを奪われたMI6の責任者Mの立場は厳しいものになっていた。そして、また同じ犯人にMI6の本部が爆破されてしまうのだった。九死に一生を得、南の島でノンビリと過ごしていたジェームズ・ボンドは、この事件を知り、イギリスに帰国、MI6への復帰を願い出るのだった。
■感想■
イオンプロダクションの007映画の23作目にして、シリーズ生誕50周年記念作。
ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドになって3作目の作品です。
『007カジノ・ロワイヤル』(2006年)、『007慰めの報酬』(2008年)のときは、00ナンバーのスパイになったばかりの青2歳風だったのに、今作では、「引退するのか?」みたいなことまで話に出ちゃう大ベテランに!
『007慰めの報酬』以降、映画の設定では、どれだけ、時間が経過してるんでしょうねぇ??「スペクター」を10分の1くらいにした組織「クアンタム」はどっか行っちゃったんでしょうねぇ??
ところで、結局、最後はミスター・シルヴァの思い通りのような結果になっちゃうし、途中の作戦でも、やるコト、なすコト、全て、敵の方が1歩先を行っているってどういうこと??
こんなジェームズ・ボンドなら、ジョニー・イングリッシュの方が事件を解決しちゃいそう。
新しいマネーペニーとかQとか出して仕切りなおしみたいな感じにするなら、ジェームズ・ボンドを演じる俳優を変えても良かったのに・・・。
『007ゴールデンアイ』(1995年)、『007カジノ・ロワイヤル』と、最近の007映画のシリーズの仕切りなおしのときの監督マーティン・キャンベルに監督してもらって、ついでに、ジェームズ・ボンド演じる俳優も変えちゃえば良かったのに。
自分は、正直、ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドがあまり好きじゃないんですよねぇ。
「スラッシュ」か「スペクター」か、はたまた「ケイオス」の用心棒って雰囲気!
MI6というよりKGB!
ジェームズ・ボンド役の候補にあがったこともあるクライヴ・オーウェンとかの方が断然、似合っていると思っちゃいますね。
それでも、今作は前作『007慰めの報酬』よりは、楽しめました!
ジェームズ・ボンド役がダニエル・クレイグな上に、監督が『ロード・トゥ・パーディション』(2002年)のサム・メンデス!自分的には、最も007映画を監督して欲しくない監督の1人!でも、期待度が、まるっきりというほど無かったので、それなりに楽しめました!
前作『慰めの報酬』も監督が悪いというより脚本が悪かったんでしょうけどね。
本当は、アクション映画を撮るならアクション映画が得意な監督にして欲しいですね!
B級アクション映画になってしまいそうですが、『リベリオン』(2002年)のカート・ウィマー監督。
カート・ウィマーが脚本を書いた『ソルト』(2010年)を監督したフィリップ・ノイス。
『インセプション』(2010年)のクリストファー・ノーラン監督。
とかとか。
それにしても期待しないで映画を観るということは、本当に大切ですね!ハッキリ言ってここまで面白い作品になっているとは思いませんでした! 70点
イオン・プロダクションの007シリーズの中で、自分が最も好きな作品は『007ユア・アイズ・オンリー』
次からはそのときの気分で!
ピアース・ブロスナンの作品はどれも好きです!