『ユニバーサル・ソルジャー 殺戮の黙示録』
UNIVERSALSOLDIER DAY OF RECKONING(2012年アメリカ)
監督 ジョン・ハイアムズ
脚本 ジョン・ハイアムズ
ダグ・マグヌソン
ジョン・グリーンハルジュ
原案 ジョン・ハイアムズ
モシュ・ディアマント
キャラクター創造 リチャード・ロススタイン
クリストファー・レイチ
ディーン・デヴリン
出演 スコット・アドキンス
ジャン=クロード・ヴァン・ダム
ドルフ・ラングレン
アンドレイ・アルロフスキー
マライア・ボナー
■ストーリー■
目の前で、ユニバーサルソルジャーのリュック・デュブロー率いる一味に家族を殺された男ジョン。彼も重症を負うが、一命をとりとめ病院で目覚めるのだった。FBIから、犯人がリュックであることを聞いたジョンは復讐を誓うのだった。一方、配管工のユニバーサルソルジャーが暴れだし
■感想■
なぜか、殺人者になったリュックが主人公の家族を殺すシーンから映画が始まり、「ユニバーサル・ソルジャー」シリーズのファンには、「なぜ?」「なぜ?」「どうしちゃったの?」とグッとストーリーに興味を持たせる展開になっています!
前作『ユニバーサル・ソルジャー リジェネレーション』(2009年)の続編です!
その後、主人公のスコット・アドキンス演じるジョンの幻覚シーンが、チカチカしたシーンとともに延々と続いて、どうしちゃったの?
「目がチカチカしちゃって、これじゃ、TV放映できない・・・」
みたいな感じで進んでいきます。ユニバーサルソルジャー同士の戦いを描くSFアクションを期待している観客を置き去りにしたミステリー調のストーリーが、またまた延々と続いていきます!
ジョンの幻覚、チカチカシーンと、ミステリー仕立ての何が起きているの?的な感じで。「ユニバーサルソルジャー」はどこ行っちゃったの??
結局、ストーリーが分かってくると、なるほど、そういうコトだったの??とは分かるものの、ストーリーが全然盛り上がらないまま!
アクション映画ファンが何を求めているのか、この脚本家と監督は良く分かっていないの??たとえストーリーが穴だらけの作品でも、勢いだけで大娯楽作にしちゃう父親のピーター・ハイアムズ監督に撮ってもらえば良かったのにと考えちゃいます!
謎が解けたあとは、主人公に感情移入できなくて、おかしくなってしまった思われていた敵に感情移入しちゃうという逆転現象!それを狙っていたとも思えないんですけど、なんかオカシな展開に!
最後まで観ると、最初に主人公が戦うアンドレイ・アルロフスキーが1番の強敵みたいな感じで、まるで週刊誌連載のコミックみたいな展開にも??
ドルフ・ラングレンや、ジャン=クロード・ヴァン・ダムがあっけなく画面から退場してしまうのも悲しい印象を受けちゃいます。1992年に始まった「ユニバーサル・ソルジャー」シリーズも今作で一区切りでしょうかね??
最初、普通の一般人の設定で登場したスコット・アドキンスが強すぎ!やっぱり主人公は、それなりに苦戦を強いられないと、盛り上がらないですよね!
映画の、ラストも思わせぶりな感じではあるものの、「何か、それでそうなるの??」って感じですしね。もったいないなぁ、これだけアクションスター集めているのにッ!
ラリー・コーエンにでも脚本書き直してリライトしてもらって、アンドリュー・デイヴィスが監督したら、大傑作になったかもしれないのに・・・。 65点
ポスターです。
★記念的な1作目
★シリーズから無かったコトになったTVムービー2作品
★なぜか正式な続編なのに、シリーズから無視された
★今作とつながりのあるリジェネレーション