『アーマードマン』
NIGHTCAST(2007年スイス)
監督 マルコ・フォン・ムース
脚本 マルコ・フォン・ムース
出演 ファビアン・ラムザイヤー
マルコ・フォン・ムース
フィリップ・ライヒ
■ストーリー■
数年前、街に無情で金に目のない犯罪王ウォレスがやってきた。参謀は彼の息子ジャックだった。警察はなす術もなく街はウォレスに支配されてしまうのだった。一部の市民はレジスタンスになり抵抗したが、返り討ちにあってしまうのだった。ある日、レジスタンスのリーダーは、ジャックの罠にかかり仲間たちと殺されてしまうのだった。警官のハリーは警報により、その現場に向かうがジャックに撃たれ、仕掛けてあった爆弾で大やけどを負うのだった。爆発現場から病院にかつぎこまれたハリーは、身元が不明の重体の患者ということで軍の研究施設に運ばれるのだった。ハリーは治療を施され、奇跡的に助かるのだった。目覚めたハリーは記憶を無くしていたが超人的な身体能力を身につけていた。何もわからぬままハリーは軍の施設を脱走するのだった。
■感想■
スイス製のSF映画です。
「えっ、スイス??」
そういえば、スイス映画って観るの初めてかもしれないです!!
スイスって、ドイツ語なんですね??ヨーロッパっていうと、なんとなくフランス語っていうイメージがあったんですけど、ドイツ語でした。
今作の日本タイトルは「アーマードマン」ですけど、当然のように「鎧」や「パワードスーツ」系の物なんか身につけていません!!
DVDのパッケージもなんかヒーローっぽいカッコした主人公の姿が描かれてますけど、当然、そんなカッコ良いヒーローも出てきません!!
良くDVDのパッケージで、映画の中に出てこない爆発シーンや、ヒロインが拳銃もって構えているイラストが描かれてることが多いですけど、今作のパッケージもそんな感じですかね??
まぁ、低予算のSF映画だろうな。と思って、ある程度覚悟はして観始めたんですけど、やっぱり、それなりの作品でした。まず、ストーリーが、あんまり無い上に格闘シーンや銃撃戦のシーンも、まるっきり迫力が無い!!でも、まぁビデオ録りの作品で無かっただけでも評価しないといけないですよね。
最初のナレーションで、「数年前、街に犯罪王がやって来た。そしてレジスタンスが結成された」って説明が入るんですけど、全然説得力が無いです。犯罪王がやってきただけで街が支配されちゃってます。レジスタンスまで作られちゃって、どういうこと??警察はどうしたの??
スイスって、そんなに犯罪が無い国なんですか??大体、犯罪者のくせに戦車まで持っていて、レジスタンスだからって市民を殺しまくりってどういうこと??
あと、犯罪王ウォレスの部下が息子以外、目出し帽をかぶっているってどういうこと??ショッカーの隊員じゃあるまいし、今作って子ども向けの作品なんですかね??
あと驚愕のラストにも、ビックリ!!まるで人気がなくて途中で打ち切られた連載コミックのような終り方!!
長編映画で、こういうラストを用意するなんて、製作者たちは、どういう気なんでしょう??
ヒットしたら続編でも作る気なんでしょうね!!
どうせ、これ1作で解決しないラストにするなら、ランニングタイム88分は長すぎ!長すぎ!長すぎ!
あと20分くらい短くて良かったのに!!今作も68分くらいだったら、それなりに評価できるとは思いますけどね。
今作も、1980年代前半の地上波の90分枠のTV東京の火曜ロードショーで放映されていたら、65点くらいの点数はつけられますけどね。実質68~69分の長さにカットしたら、テンポが良くなって、それなりに観れそうな作品になりそうですもんね。
この90分の長さっていうだけでマイナス55点!! 10点
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ARMORED MAN [DVD] |
ファビアン・ラムザイヤー,イエルク・ライヒリン,フィリップ・リッチ,レグラ・ストゥエッシ,トーマス・ボイトナー,クリスチャン・ワイズ,マルコ・フォン・ムース,ミシェル・バウアー | |
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