『88ミニッツ』
88 MINUTES(2007年アメリカ)
監督 ジョン・アヴネット
脚本 ゲイリー・スコット・トンプソン
出演 アル・パチーノ
アリシア・ウィット
エイミー・ブレネマン
リーリー・ソビエスキー
ウィリアム・フォーサイス
デボラ・カーラ・アンガー
■ストーリー■
1997年9月、双子のケイツ姉妹が連続レイプ殺人鬼に襲われジョーニーが殺されジェイニーはかろうじて生き残るのだった。ジェイニーの目撃証言で容疑者ジョン・フォースターが逮捕されるのだった。裁判では精神分析の法医学者ジャック・グラム博士の証言により、ジョン・フォースターは有罪となり死刑判決が下されるだった。
9年後、ジャック・グラムは大学で教鞭をとっていたが、ジョン・フォースターの死刑執行日の前日、9年前の事件とそっくりな手口でジャックの教え子デイル・モリスが殺される事件が起きるのだった。事件現場にはビデオが置いてあり、そのビデオにはデイルが犯人に脅され「ジョン・フォースターは真犯人ではない」と言わされていたのだった。仕事場に向かうジャックのケータイに謎の声が入るのだった。その声は女性の悲鳴のあと「お前の命はあと88分だ。午前11時45分までの命だ!チクタク」と言ってくるのだった。
□■□ネタバレあり!未見の人は観てから!!□■□
■感想■
リチャード・ギア主演のサスペンス映画『北京のふたり』(1997年)のジョン・アヴネット監督の描くスリラー映画。
大学から帰ろうとするアル・パチーノがケータイを階段で落として壊すシーンがありますけど、
「いくら動揺してるからといって、あそこでケータイを落として壊すのか!」って突っ込んじゃいました!
そんなこと言って、実は自分も仕事中にケータイを落として破壊したことありました!!
あまりの忙しさにケータイを持って歩いているときに、つい手がすべって「あっ!」と思ったときにはスルリと手から抜けて落ちていきました!!
あと、死の宣告の時間が迫っているからといって、キムのケータイに犯人から電話が入った時点で容疑者が限られるはず!!
金田一少年や、名探偵コナンくんならすぐに気づくはず!!
「ケータイを変えたのに、その電話にかかってくるなんて!」と思ったら、これは、犯人探しのトリックとしては全然関係無かったです!!
あとキャスティングを見て、これは、リーリー・ソビエスキーかデボラ・カーラ・アンガーが犯人に違いない!って思っちゃいましたけど、みなさんはどうでしたか??
でも、実は犯人は誰でもOKなストーリーでした!それに、ストーリー的に1番重要な役どころでからんでくるのはキム役のアリシア・ウィットなんですよね!実質的に彼女がヒロインですね。
俳優的には、FBI捜査官のウィリアム・フォーサイスも怪しいですけど、いくらなんでも、今作でそれはやりすぎなんで絶対に無い!ってことで、1番怪しい人が犯人でした!!
「あれ、思ってた通りなの??」
サスペンス映画としては及第点な今作ですけど、ミステリーとしては、観てる人に「ヒント」が無さすぎで、真犯人が分かっても、「だから、何??」みたいな感じを受けちゃいます。別に犯人は誰でも良かった気が!!
それこそ、アル・パチーノが犯人でも、ジェイニーが犯人でも、アリシア・ウィットが犯人でも別に良かった気が!!でも、アル・パチーノが犯人とかじゃ、あんまりにもエンターテイメント作品としては後味が悪すぎですけどね!!
ところで、犯人は、なんで「88分」の意味を知っていたんですか??説明がありましたっけ??サスペンスを盛り上げる要素だから、そこは大事なとこじゃないと言っちゃったら、おしまいなんですけどね。 60点
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