『ユートピア』
UTOPIA(2003年フランス、スペイン)
監督 マリア・リポル
脚本 ファン・ビセンテ・ポスエロ
出演 レオナルド・スパラグリオ、ナイワ・ニムリ、チェッキー・カリョ
エクトル・アルテリオ、ジョゼ・ガルシア
■ストーリー■
予知能力を持つアドリアンは、その特殊な能力からユートピアと呼ばれる組織に幼いころ連れてこられる。ある日、ユートピアの仲間の1人が自身の予知能力に耐えられなくなり連続爆破事件を起こし始めた。アドリアンは爆破事件を未然に防ごうと警察に助けを求めに行くのだが、アドリアンが警察に来ることを予知能力で知った仲間は警察署に車を停め自爆してしまう。偶然通りかかった刑事の家族は爆破事件に巻き込まれてしまう。6年後、アドリアンは、心を閉ざして生きていたが、爆破事件に巻き込まれ娘が殺される母親の姿の予知夢にさいなまれるようになっていた。父親代わりのサムエルから「お前の予知能力を悪夢に変えていかん」と言われ事件に入り込んでいくのだった。
一方、スペインの金持ちの娘アンヘラが南米のカルトグループ「ジャガー」に拉致されマインドコントロールされ行動を一緒にするようになっていた。アンヘラの母親は目の不自由な人探しのプロ、エルヴェに娘を連れ戻すよう依頼するのだった。アドリアン、アンヘラ、エルヴェ3人の運命は…。
■感想■
フランス、スペイン製の予知能力を持った男を描くスリラー映画です。
監督のマリア・リポルはスペインの新鋭の女性監督。
最近、スペイン映画は、ホラー映画、サスペンス映画等、面白いテーマの作品が多いです。
今作は、“予知能力”を持った男を主人公にしながら、ハリウッドのアクション系の作品とは全然違うアプローチの作品になっています。
最近のスペイン映画と言うと、自分が観た作品をいくつかあげると
・トム・クルーズ主演『バニラスカイ』(2001年)のオリジナル『オープン・ユア・アイズ』(1997年)
・誘拐され殺されたはずの娘から電話があったことから始まる、思わせぶりホラー『ネイムレス無名恐怖』(1999年)
・アメリカと合作の超自然ホラー『ダークネス』(2002年)
・巨大なゲームに巻き込まれた男を描くスリラー『パズル』(1999年)
・ダリオ・アルジェント・ミーツ・スクリームって称されたスラッシャームービー『殺しのセレナーデ』(2001年)
という感じで、ホラー映画ファン、エンターテイメント映画ファンが見逃せない作品がけっこうあります。
今作『ユートピア』ですが、スペイン、フランス『デッドゾーン』って感じでしょうか??
これじゃ、ほめすぎですね。
作品のテーマは“予知能力で未来は変えられるのか?”っていうのが1番のテーマになっています。
そこに恋愛風味の要素を振りかけて、ハイ出来上がりみたいな作品です。
スリラー映画とかサスペンス映画が苦手みたいな人が見ても耐えられるような作品です。
ちょっとオシャレな雰囲気も。
別にミニシアター系のアーティスティクな映画じゃないけどね。
でも逆に、「スペイン製のSF系スリラーだ~!!」なんて期待すると裏切られるコトになります。
ハッキリ言って、映画は地味地味な作品です。
とにかく、主人公が悩んでばかりで
「何悩んでるんだよ!!」って思わず、突っ込みたくなるほどです!
謎の組織「ユートピア」の目的も、今ひとつ、良くわからないですしね。これがアメリカのTVシリーズ化のためのパイロット版のTVムービーだったら、もっともっと面白くなったのにッ!!
それに、テンポが少し悪いです!
ランニングタイムも101分と少し長めです!長い!長い!長いです!
あと10~15分カットすればもっといいテンポになったのに!なんか、いくらでも面白くなりそうな題材なだけに少し残念!! 30点
UTOPIA(2003年フランス、スペイン)
監督 マリア・リポル
脚本 ファン・ビセンテ・ポスエロ
出演 レオナルド・スパラグリオ、ナイワ・ニムリ、チェッキー・カリョ
エクトル・アルテリオ、ジョゼ・ガルシア
■ストーリー■
予知能力を持つアドリアンは、その特殊な能力からユートピアと呼ばれる組織に幼いころ連れてこられる。ある日、ユートピアの仲間の1人が自身の予知能力に耐えられなくなり連続爆破事件を起こし始めた。アドリアンは爆破事件を未然に防ごうと警察に助けを求めに行くのだが、アドリアンが警察に来ることを予知能力で知った仲間は警察署に車を停め自爆してしまう。偶然通りかかった刑事の家族は爆破事件に巻き込まれてしまう。6年後、アドリアンは、心を閉ざして生きていたが、爆破事件に巻き込まれ娘が殺される母親の姿の予知夢にさいなまれるようになっていた。父親代わりのサムエルから「お前の予知能力を悪夢に変えていかん」と言われ事件に入り込んでいくのだった。
一方、スペインの金持ちの娘アンヘラが南米のカルトグループ「ジャガー」に拉致されマインドコントロールされ行動を一緒にするようになっていた。アンヘラの母親は目の不自由な人探しのプロ、エルヴェに娘を連れ戻すよう依頼するのだった。アドリアン、アンヘラ、エルヴェ3人の運命は…。
■感想■
フランス、スペイン製の予知能力を持った男を描くスリラー映画です。
監督のマリア・リポルはスペインの新鋭の女性監督。
最近、スペイン映画は、ホラー映画、サスペンス映画等、面白いテーマの作品が多いです。
今作は、“予知能力”を持った男を主人公にしながら、ハリウッドのアクション系の作品とは全然違うアプローチの作品になっています。
最近のスペイン映画と言うと、自分が観た作品をいくつかあげると
・トム・クルーズ主演『バニラスカイ』(2001年)のオリジナル『オープン・ユア・アイズ』(1997年)
・誘拐され殺されたはずの娘から電話があったことから始まる、思わせぶりホラー『ネイムレス無名恐怖』(1999年)
・アメリカと合作の超自然ホラー『ダークネス』(2002年)
・巨大なゲームに巻き込まれた男を描くスリラー『パズル』(1999年)
・ダリオ・アルジェント・ミーツ・スクリームって称されたスラッシャームービー『殺しのセレナーデ』(2001年)
という感じで、ホラー映画ファン、エンターテイメント映画ファンが見逃せない作品がけっこうあります。
今作『ユートピア』ですが、スペイン、フランス『デッドゾーン』って感じでしょうか??
これじゃ、ほめすぎですね。
作品のテーマは“予知能力で未来は変えられるのか?”っていうのが1番のテーマになっています。
そこに恋愛風味の要素を振りかけて、ハイ出来上がりみたいな作品です。
スリラー映画とかサスペンス映画が苦手みたいな人が見ても耐えられるような作品です。
ちょっとオシャレな雰囲気も。
別にミニシアター系のアーティスティクな映画じゃないけどね。
でも逆に、「スペイン製のSF系スリラーだ~!!」なんて期待すると裏切られるコトになります。
ハッキリ言って、映画は地味地味な作品です。
とにかく、主人公が悩んでばかりで
「何悩んでるんだよ!!」って思わず、突っ込みたくなるほどです!
謎の組織「ユートピア」の目的も、今ひとつ、良くわからないですしね。これがアメリカのTVシリーズ化のためのパイロット版のTVムービーだったら、もっともっと面白くなったのにッ!!
それに、テンポが少し悪いです!
ランニングタイムも101分と少し長めです!長い!長い!長いです!
あと10~15分カットすればもっといいテンポになったのに!なんか、いくらでも面白くなりそうな題材なだけに少し残念!! 30点
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