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『ザ・クリーナー消された殺人』レニー・ハーリン発ミステリ

2009-07-06 21:35:11 | サスペンス
ザ・クリーナー消された殺人
CLEANER(2008年アメリカ)
 監督 レニー・ハーリン
 脚本 マシュー・オルドリッチ
 出演 サミュエル・L・ジャクソン、エド・ハリス、エヴァ・メンデス、ルイス・ガスマン、ロバート・フォスター

 ■ストーリー■
 元警察官のトム・カトラーは警察を退職後、死体発生現場や猫などをクリーニングする仕事を営んでいた。ある日、殺人現場を清掃する仕事の依頼を請けたトムは、現場に訪れ仕事を行う。しかし、翌日、カギを返し忘れたことに気づき、返しに行くのだが家では殺人が起きたことが無かったような気配を感じ、ごまかして帰るのだった。やがて、クリーニングを行った家が検察の証人で行方不明になっているジョン・ノーカットの家だと知るのだった。

 □■□ネタバレあり!!□■□
 ■感想■
 サミュエル・L・ジャクソン主演、レニー・ハーリン監督のサスペンス映画。
 『ダイ・ハード2』(90年)、『クリフハンガー』(93年)、『カットスロート・アイランド』(95年)と超メジャーなアクション大作を撮るイメージの強かったレニー・ハーリン監督ですけど、最近は『ディープ・ブルー』(99年)、『マインドハンター』(04年)と小規模系なサスペンス映画の佳作を撮ってます。
 今作も監督がレニー・ハーリンと言われなければ分からないくらい。
 
 「あれ、それってホメてないかも??」

 でも、サスペンス映画として今作は普通のデキになっちゃってます。
 第一、登場人物が少なすぎ!!

 この登場人物の数なのに、謳い文句の
 
 “ラスト6分40秒、この罠は見抜けない!”は言いすぎ!言いすぎ!言いすぎ!

 このキャストを見ただけで犯人が分かっちゃう人がいるかも??

 この登場人物で考え付く驚きのラストは

 ①犯人はエヴァ・メンデス
  動機はお金目当て。帳簿を売ろうとして。

 ②犯人はサミュエル・L・ジャクソン。

 ③犯人はサミュエル・L・ジャクソンの会社の清掃員。

 ④犯人はサミュエル・L・ジャクソンの秘書。

 ⑤実は夫婦喧嘩で誤ってエヴァ・メンデスが撃ち殺しちゃった。

 ⑥実はジョン・ノーッカトは生きていた。

 ⑦サミュエル・L・ジャクソンの娘が犯人だった。

 くらいですもんね。

 とワクワクしながら思って観ていたら、1980年代の日本の2時間サスペンスくらいのストーリーでした。まぁ、1980年代の日本の2時間サスペンスは海外ミステリや、日本の作品でもちゃんとしたミステリを原作にしている作品も少なくないから、あまり基準にならないですけどね。

 やっぱりレニー・ハーリン監督は純粋なサスペンス系の作品よりもアクション系の作品の方が向いているのかもね??自分的にはトンデモ系のミステリ『マインドハンター』の方が断然好きです!!50点

 
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トンデモ系ですけど、実はかなり好き!!
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『シアトル猟奇殺人捜査』ウーヴェチックサイコ

2009-05-17 13:06:06 | サスペンス

シアトル猟奇殺人捜査
SANCTIMONY(2001年アメリカ、ドイツ)
 監督          ウーヴェ・ボル
 脚本          ウーヴェ・ボル
 出演          マイケル・パレ
              キャスパー・ヴァン・ディーン
              エリック・ロバーツ
              ジェニファー・ルービン

 ■ストーリー■
 シアトルで猟奇的な連続殺人事件が発生し15人の犠牲者が出ていた。レナート刑事は相棒の女性刑事スミスと捜査を行うが、新たな犠牲者が出るのだった。捜査権がFBIに移る前に、事件を解決しようと捜査をあせるレナートは第1発見者の実業家ターナーを疑うのだった。

 ■感想■
 ウーヴェ・ボル監督のサスペンス映画。
 主演は、B級映画に出まくりマイケル・パレ。
 その他もB級映画出演常連のキャスパー・ヴァン・ディーン、エリック・ロバーツ。
 
 “マスター・オブ・エラー”とか最低監督とか言われてるウーヴェ・ボル監督のハリウッドデビュー作です。
 今作のデキだけだと、“マスター・オブ・エラー”って言われてもしょうがないかな??って印象ですが、自分はけっこう好きな監督です。 
 
 ウーヴェ・ボル監督はゴールデンラズベリー賞の常連で、最低監督賞のみならず、最低功労賞まで受賞しちゃいました。
 まぁ、ゴールデンラズベリー賞も、本当の低予算で面白くない「犬のクソ」のような駄作やゴミ映画は受賞しないから、栄誉と思った方が良いですね。

 そのウーヴェ・ボル監督のサスペンス映画なんですけど、かなりスゴイです!
 ストーリー展開がスゴイ!!
 ストーリー自体は単純なのに、犯人の動機がまるっきり分からない!動機を描く気なんか無いんでしょうけど、何がスゴイって、後半にかけてのストーリー展開!!
 犯人が暴走して刑事を殺しちゃうところもすごいですけど、TVの生中継なのに、突然暴走して殺人しまくり状態!!
 そして、その勢いでパーティ会場に乗り込んで、殺す!殺す!
 この犯人ってサイコキラーじゃなかったの??単なる暴走殺人者になっちゃってますよ!
 
 「連続殺人を起こす人間なんて、まともな精神状態の人間じゃ無いんだから、何やってもオカシク無いでしょ!!
 
 って、思ってるんでしょうね!!
 でも、連続殺人鬼って、それなりにルールをもって、こだわりを持って事件を起こしているんじゃ無いんでしょうかね??

 『セブン』(1995年)のようなスリラー映画を作りたかったんでしょうけど、結局、作ったのは中途半端な刑事物のアクション映画みたいなサスペンス映画に…。
 
 ところで、猟奇的に15人もシリアルキラーに被害者が殺されてるのにFBIが捜査していないのも不思議です!15人も殺されてるのに、マイケル・パレと相棒の女性刑事しか事件を担当していないのもオカシすぎ!!
 TVのワイドショーでも大騒ぎの事件だから、警察も、すごい力を入れて捜査するはずなのに…。
 
 肝心なストーリーが、そういうことは無視しているのに、サイドストーリー的なSMクラブみたいなところでの殺人事件も描いているんだから!!なおかつ、そのクラブの事件は起きたまんまで、その後、その事件のことはホッタラかし!!
 
 「エッ、どういうこと??」
 
 そんなサイドストーリーを描くヒマがあったら、メインの事件の捜査を描いて欲しいです!!

 でも、結局、今作の最後はストーリーが暴走したまま、最後は犯人を射殺して終わり!って。まるで、連載の打ち切りが決まって突然最終回になってしまったコミックのようです!!
 まぁ、そんなコトを感じさせてくれるって意味では、面白い作品ですけどね!!

 この作品から観たら、同じくウーヴェ・ボル監督の『ハウス・オブ・ザ・デッド』って、すごく面白いエンターテイメント作品に思えてきます!!
 今作と比べたら、それこそ雲泥の差がありますよね!すごい急成長って感じです!
40点

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『カウントダウン9.11』タイトル911

2008-12-18 00:49:02 | サスペンス

カウントダウン9.11
QUELQUES JOURS EN SEPTEMBRE(2006年イタリア、フランス、ポルトガル)
 監督          サンティアゴ・アミゴレーナ
 脚本          サンティアゴ・アミゴレーナ
 出演          ジュリエット・ビノッシュ
              ジョン・タトゥーロ
              ニック・ノルティ

 ■ストーリー■
 1ヶ月間行方不明になっていたCIAのエージェント、エリオットから手紙をもらった元同僚のアイリーンは、エリオットの娘のオーランドを連れて待ち合わせ場所のホテルへ向かうが、そこへエリオットの息子デビッドがやってくる。デビッドの跡を追い、エリオットのスパイ仲間で「汚れ仕事」を専門にするウィリアムが現れたために3人は逃げ出すのだった。

 □■□ネタバレあり!!□■□
 
 ■感想■
 イタリア、フランス、ポルトガル製のスパイサスペンンス映画。
 
 謎の情報を得たスパイの家族が、何者かに狙われるというプロットの作品なんですけど、この日本語タイトルで、すべてが台無しに!!
 と、思ったらDVDのケースに書いてあるストーリーにも、堂々とネタバレが!!

 今作のラストで明らかになる「謎の情報」が911の同時多発テロなのに、タイトルが『カウントダウン9.11』って何??
 もう日本で観ている人の90%以上の人が「9月11日のテロの情報をめぐってのスパイ戦なんだな!!」って思って観ているのに、映画の中の登場人物たちだけ何も知らずに活動しているってコトになっちゃてます!!

 と思って観ていたら原題も“QUELQUES JOURS EN SEPTEMBRE”で、訳すと“9月の何日間(2~3日)”って感じのタイトルでした。まぁ、ニュアンス的には、「カウントダウン9.11」のような感じなんでしょうかね??

 出演者もジュリエット・ビノッシュ、ジョン・タトゥーロ、ニック・ノルティと未公開作品としては、やたら豪華なんですけど、豪華なだけでした・・・。
 イタリア映画だっていうんで、ついつい期待しすぎちゃいました!!
 自分的には、同じく未公開のイタリアのスパイ映画『エシュロン 対NSA網浸入作戦』(2006年)の方が全然好みですネ!!
 『エシュロン 対NSA網浸入作戦』は、どんより暗い気持ちになっちゃうマジメなスパイ映画なんで、今作とは単純には比べられないんですけどね。
 ちなみに、今作は、かなりユルユルの展開の作品です!!

 未公開の作品としては、今作も十分楽しめる及第点な作品でしょうけどね。でもランニングタイム110分は、やっぱり長すぎです。あと20分くらい短くてもOKだったのに!! 40点

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『エシュロン対NSA網浸入作戦』イタリア映画の未公開の作品としてはかなりの拾い物でした!!

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『リボルバー』意味不明ラスト

2008-12-15 01:14:05 | サスペンス

リボルバー
REVOLVER(2005年イギリス、フランス)
 監督          ガイ・リッチー
 脚本          ガイ・リッチー
              リュック・ベッソン
 出演          ジェイソン・ステイサム
              レイ・リオッタ
              ヴィンセント・ヴァストーレ

 ■ストーリー■
 カジノ王マカの元で働くディーラー、ジェイクはトラブルを起こし7年間の刑期で刑務所に送られる。出所してきたジェイクは、独房仲間の「チェスの天才」と「ペテンの達人」から教わった手段を用いて、凄腕のギャンブラーとなり財を成していった。
 ジェイクは、マカに「借りを返す」ため、数人の仲間とマカのカジノに乗り込むのだった。賭けに勝ち、大金をせしめたジェイクが、まだ自分に何かをするだろうと恐れたマカは、ジェイクを始末しようと殺し屋と手下を差し向けるのだった。激しい銃撃戦で仲間を失ったジェイクの前に、謎の男ザックが現れ間一髪助けてくれるのだった。

 □■□ネタバレあり!!□■□
 
 ■感想■
 『ロック、ストック&トゥー・スモーキン・バレルズ』(1998年)のガイ・リッチー監督のサスペンス映画。
 
 脚本はガイ・リッチーとリュック・ベッソン。
 ガイ・リッチー監督って、あんまり映画を監督しないんで、『ロック、ストック&スモーキン・バレルズ』を観たのも、つい最近だったような気がしてました。
 スピンオフしたTVシリーズがビデオ公開されたのも2000年でした。

 今作の最大の特長といえば、ジェイソン・ステイサムの長髪姿でしょう!!その他にはあんまり特長が思いつかないです!!出だしから後半までは、快調にストーリーが展開していきますが、後半、もう1人の「心のつぶやき」が出てきて混乱するあたりから、もうダラダラダラ!ダラダラダラ!
 脚本、監督のリュック・ベッソン、ガイ・リッチー以外意味が分からないんじゃないの??って感じです!!
 その当たりまで、けっこう面白かっただけに、ちょっと残念な展開です!!

 「何が言いたいのか、意味不明です」

 ギャング組織の大ボス「ザ・ゴールド」の正体がてっきり、ザックとアヴィだと思ったんですけど、そうじゃ無かったんですよね。
 ジェイソン・ステイサムの独房の両隣の囚人の正体は、けっこう早めに分かったんですけどね!!
 レイ・リオッタに雇われた凄腕の殺し屋ソーターが、最初、ジェイソン・ステイサム殺しを3度も失敗するんで、てっきり「ザ・ゴールド」に雇われているのかと思ってましたけど、それも違ってました。

 ランニングタイム115分ですけど、せいぜい90分くらいの内容の作品でしょう!!
 最後の方で意味不明にならないで、観客をビックリさせてくれるようなドンデン返し系の展開にして欲しかったですね!!
 意味不明だから、3年間もオクラ入りしちゃうんですよね。
 このラストは、観てる人を完全に置き去り状態ですもんね!!
 もう少し観てる観客を楽しませるように作って欲しかったです!!エンターテイメント映画なんですから!!  40点

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ガイ・リッチー監督といえば、やっぱり

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スピンオフしたTVシリーズもあります!!まずはTVムービー。

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シリーズも

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『ケイジ』ポーランド製サスペンス

2008-12-07 22:21:57 | サスペンス

ケイジ
YOUR NAME IS JUSTINE(2005年ポーランド、ルクセンブルク)
 監督          フランコ・デ・ペナ
 脚本          クリス・バーザ、トマス・ケプスキー
              フランコ・デ・ペナ
 出演          アンナ・チェースラック
              アルノ・フリッシュ

 ■ストーリー■
 ポーランドに住むマリオーラは、恋人のアルトルに誘われアルトルの親元のドイツまで3週間の旅行に出かけるのだった。しかし、アルトルは人身売買の組織の一員であり、国境を越えたドイツでマリオーラを娼婦として売ってしまうのだった。

 ■感想■
 ポーランド製のサスペンス映画です。
 ところで、ポーランド製のサスペンス映画なんて珍しいですよね!自分は、今まで観たコトないかもしれないです??
 
 ポーランド映画の中で、今作はどれくらいのデキの作品なんでしょう??
 自分の印象では、デキの悪い日本のTVの2時間サスペンスなみの作品でした。
 最近はTVの2時間サスペンスも、家族みんなで観られるような作品になっちゃってますもんね!エロもグロも殺伐としたシーンのかけらも無い明るい作品で、とうていマジメに観ようと思える作品が少ないですけど、今作も、日本の2時間サスペンスと中身は同じくらいのデキです。
 ただ、今作は、明るくなく、「真っ暗」なマジメな作品ですけどね。
 
 この内容でランニングタイム94分は長すぎ、長すぎ、長すぎ!!あと30分くらいカットしても良いかも!!本当は40分くらいカットしても良いですけど、そうしたら長編映画にならないですからね。40分カットしても面白くなるワケでは無いですけどねぇ。

 まぁ、自分が普段観るようなエンターテイメント作品をあまり観ないマジメな映画ばかり観ているような映画ファンには、それなりに観れる作品なのかも??
 いや、そんなコトないです!
 誰が観ても、多分、面白くないはず!

 ゾンビや、首チョンパや、黒の皮手袋の連続殺人鬼や銃撃戦が出てこないと納得できない映画ファンには、これっぽちも薦められない作品であることだけは確かです!!

 今年観た作品の中では、自分的には、かなり評価が低いです!!
 ゾンビが出てこなくても良いから、ストーリー的に、もっともっと2転3転して欲しかったです!!
 2転3転どころか、ランニングタイム94分も使うなら、4転5転6転7転8転9転くらいしてくれても良かったのに!!
 今作って、まさに日常起こりうる恐怖を描いているだけで、映画としての面白みに欠けちゃってますよね。
 ヒロインが拳銃を持って、自警市民になっちゃったりしたらすごく面白かったのに・・・。
 そういえば、1980年代に、レイプされたヒロインが、精神が不自由になっちゃって、町のダニどもに復讐しまくる『天使の復讐』(1981年)なんて作品もありましたね。
 確か、『他人の眼』(1980年)と併映で地方で公開されましたよね。
 余りにも、マジメな今作を観ている間に、そんな違う作品のコトまで思いだしちゃいました。 0点

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『蛇男』テッド・ルイス原作スリラー

2008-11-18 01:23:28 | サスペンス

蛇男
LE SERPENT(2006年フランス)
 監督           エリック・バルビエ
 脚本           トラン=ミン・ナム
               エリック・バルビエ
 原作           テッド・ルイス
 出演           イヴァン・アタル
               クロヴィス・コルニアック
               オルガ・キュリレンコ

 ■ストーリー■
 プレンデール探偵社のプレンデールはカモになりそうな金持ちに目をつけ、相手に美女のソフィアを近づけ、弱みにつけ込み脅迫をしてユスリをしていた。そして、大富豪の娘である妻のエレーヌと離婚調停中のファッションフォトグラファー、ヴァンサン・マンデルが、プレンデールに目をつけられるのだった。ヴァンサンに、一味の女ソフィアが近づいてくるのだった。

 ■感想■
 マイケル・ケイン主演の犯罪アクションの『狙撃者』(1971年)の原作者テッド・ルイスのスリラー小説の映画化作品。

 『狙撃者』は2001年に、シルヴェスター・スタローン主演『追撃者』としてリメイクされてますけど、オリジナル版の『狙撃者』は未だソフト化されていません!!
 『狙撃者』は、関東地区では、かなりかなり長い間、地上波のTVの映画劇場でも放映されていないですし、ビデオにもDVDにもなっていないですし、このまま観れないんでしょうかね?
 世界的にも評判の高い作品なんでソフト化して欲しいですよね!!
 
 「う~、観たい!観たい!」
 
 
 
 ところで、テッド・ルイス原作の今作ですが、ごく普通のデキの作品でした。
 劇場未公開のDVDスルーだったら、もう少し評価も高いかもしれないですけど、劇場公開された作品と思うと、自然に点数も厳しくなっちゃいます。
 今作の主人公のヴァンサンが、あんまり感情移入しやすいキャラクターでもないですし、巻き込まれ型スリラーとして、このキャラクター設定はマイナス要素でしょう!!
 

 巻き込まれ(正確には「巻き込まれ」じゃないんですけど)型スリラーとしては、日本劇場未公開のDVDスルーのスリラー映画『すべてはその朝始まった』(2005年)の方が断然面白いです!!
 
 『すべてはその朝始まった』も原作があるんで、今作との違いは原作の面白さの違いかもしれないですけどね。原作はジェイムズ・シーゲルの「唇が嘘を重ねる」です。

 今作『蛇男』ですが、ランニングタイムが121分とかなり長めです!
 こんな普通のストーリーで121分は長すぎ!!
 せいぜい100分程度にまとまるストーリーでしょう!!あと20~30分くらいカットして!!この長さだけでもマイナス10点て感じです!!まぁ、何の期待もせずに観るには十分な作品なんでしょうけどね!!   50点

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マイケル・ケイン主演のアクション映画『狙撃者』の原作。

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巻き込まれ型サスペンスといえば

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『パーフェクトゲーム 究極の選択』イギリス製アメリカ風

2008-10-17 23:57:18 | サスペンス

パーフェクトゲーム 究極の選択
WΔZ(2007年イギリス)
 監督          トム・シャンクランド
 脚本          クライブ・ブラッドリー
 出演          ステラン・スカルスガルド
              メリッサ・ジョージ
              セルマ・ブレア

 ■ストーリー■
 ギャングのウェスリーの妊婦の恋人シャローンが感電死させられ殺される事件が起きた。シャローンのお腹には謎の文字「WΔZ」が彫られていた。警察はウェスリーを疑うが、捜査したところ、彼も拷問され殺されていたのだった。
 刑事のエディが捜査に当たるが、ギャング団の1人が同じく「WΔZ」の文字が書かれた状態で殺される事件が起きるのだった。その後、被害者に使われていた鎮痛剤の購買記録から動物学者のゲルブ博士にいきつくのだった。ゲルブ博士の研究室から「WΔZ」の文字が遺伝子が最優先するというプライスの方程式だと気づくのだった。犯人は、その方程式の実験を行っているのだった。

 ■感想■ 
 ステラン・スカルスガルド主演のイギリス製の犯罪物。
 ランニングタイム104分の作品ですけど、映画が始まって35分くらいで犯人と思われる人間が判明しちゃいます!!
 実際、今作も104分は、少しだれちゃうので、あと15分くらい短くて良かったのに!!90分くらいの方がよっぽどテンポが良くて面白く観れたでしょうにね!!
 
 で、実際、犯人が本当にすぐに分かっちゃうのでビックリしちゃいました!!登場はしてこないですけど・・・。
 
 「えーっ、ミステリーなのに!!」
 
 実は、犯人を探るミステリーじゃ無かったんですネ!!
 ミステリーの本場、イギリスの映画なんで、てっきり本格的なミステリー映画だと思ったんですけど、ごくごく普通のサスペンス映画でした!それも、少し「SAWソウ」系な雰囲気な作品でした!!
 映画を観るときは、本当に事前に情報を得ないようにしてるんで、ちょっと戸惑っちゃいました!!

 今作は「アメリカ映画」って言われたら、そう思っちゃうような作品でした!!イギリス映画らしさをあまり感じませんでした!
 事件の発端もストリートギャング同士の争いですし、「これが本当にイギリス映画なの??」って思わず叫んじゃいました!!
 出演者も、ステラン・スカルスガルド、セルマ・ブレアと特にイギリスを感じさせないですしね。まぁ、ハリウッドの作品だったら、もっと色々な俳優さんが出演してるんでしょうけどね。

 軽い気持ちで、何の期待もしないで観る分には十分な作品ですけど、わざわざ観るにはちょっと物足りないような感じの作品でした。“イギリス映画”っていうんで自分は期待しちゃいましたけど、最近のサスペンス映画としては十分なレベルですね。往年の名作をリメイクするよりは、よっぽど良い感じです。

 まぁ、劇場未公開のサスペンス映画としては、これくらいで十分です!! 50点
 

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『シスターズ』ムダなリメイク、休みに似たり

2008-10-01 21:58:26 | サスペンス

シスターズ
SISTERS(2006年アメリカ、カナダ、イギリス)
 監督          ダグラス・バック
 脚本          ダグラス・バック
              ジョン・フレイタス
 出演          クロエ・セヴィニー
              ステーブン・レイ
              ルー・ドワイヨン

 ■ストーリー■
 医師のウォレスはフィリップ・ラカンの診療所で、ラカンの元妻のアンジェリークと知り合い、家に送っていったあと関係を持つのだった。一方、ジャーナリストのグレースは、3年前のラカンの診療所で起きた医療事故の調査のため、ラカン医師の部屋に忍び込むのだった。その部屋でアンジェリークの部屋を監視しているビデオカメラの画像を見たグレースは、ウォレスが女性に殺される現場を目撃してしまうのだった。

 □■□ネタバレあり!『悪魔のシスター』のネタバレも!□■□
 
 ■感想■
 ブライアン・デ・パルマ監督の傑作スリラー『悪魔のシスター』(1973年)のリメイク化作品。
 大傑作スリラーの『悪魔のシスター』をリメイクしようとしたんでしょう??
 観る前から、ある程度は「面白くないだろうって覚悟」していたんですけど、その覚悟を吹っ飛ばすつまらなさ!!

 今作はランニングタイムが、わずか92分の作品です。
 なんでもかんでも長くなりがちなリメイク作品において、この短さだけは立派です!!でも、その他に良い所が1つも無いです!
 良いところが全然思いつかない作品です!!
 
 92分の作品なのに、被害者のウェイン医師が殺され、クロエが警察に通報するまでが映画が始まってから約40分!!

 「長い!長い!長い!」

 オリジナル版で最初の殺しが起きるまではあっという間の展開だっやのに、この発端部分を“延々”と描いてどうするの??
 こういう意味の無いシーンを延々と描きたいんだったら、わざわざリメイク作品にしないで、まるっきりのオリジナル作品でサスペンス映画を作ってちょうだい!!って感じです!!

 サスペンス映画とかスリラー映画とかをもともと描く気が無かったんでしょうか??1973年には、スリラー映画のテーマ的に十分だった2重人格とかいったテーマも、2000年代に観ると使い古されたテーマになっちゃってます!!
 
 事件らしい事件が起きだすのが遅いのにも関わらず、ヒロインのクロエがラカン医師の助手をしていたケント教授に会って、アンジェリークとアナベルの件に気づくまで70分!この展開はいくらなんでも早すぎ!!
 どうせリメイク観る観客は、オリジナル版を観ているんだろうから、さっさと描いちゃおう!!ってコトでもなんでしょうけど、ミステリー作品の1番大切なシーンが、あっさりと描いてネタ割れ状態です!!
 ここまで急展開にするなら、ウォレス医師が殺されちゃうまでの展開も10分くらいで描いて、全体で70分くらいの作品にしちゃえば良かったのに!!

 そのあとは、もう映画的にクライマックスに突入して「終り」ですからね!!その上、ラストは少しは凝ったつもりなんでしょうけど、ラストの「突き放し感」も到底、オリジナル版にかなわないデキです!!

 こんなリメイクなら作らないで欲しいです!!

 フレッド・ウォルトン監督の傑作スリラー『夕暮れにベルが鳴る』(1979年)をリメイクした『ストレンジャー・コール』(2006年)もリメイクとしてひどい作品でしたけど、今作も輪をかけてヒドイデキです!!
 今作が『悪魔のシスター』のリメイクで無いならまだマシですけど、わざわざ傑作映画のリメイクということで作っているんだから、もう少しマジメに作って欲しかったです!!
 自分的には、今作が今年の「ワーストリメイク賞」の第1番目の候補って感じです!!

 あと1点!いくらアメリカのアパートが大きいからって、ウォレス医師も双子の姉妹が寝ているところろで良くHしちゃいますよね!!それも会ったその日に!!
 1973年とはモラルが違うと思うんですけどね!
 いくらなんでも医師が会ったその日にHしないと思うんですけどね!!
 アダルトビデオじゃないんだから!!こういうところはいかにもエンターテイメント映画的なのに、その他のところがまるっきりエンターテイメント作品になってないです!!
 
 ミステリー映画として見ても、ネタがすぐに割れちゃってミステリーになっていない!!
 スリラー映画としても全然怖くない!!

 本当になんでリメイクしちゃったんでしょう??これじゃ、今作は、ブライアン・デ・パルマ監督ののオリジナル版が「いかに面白かったのか!!」を再認識させてくれるためだけの作品になってます!!  0点


今作よりもブライアン・デ・パルマ監督のオリジナル版!

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なんでリメイクしたの??

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『88ミニッツ』88分後に!!

2008-08-10 20:00:50 | サスペンス

88ミニッツ
88 MINUTES(2007年アメリカ)
 監督          ジョン・アヴネット
 脚本          ゲイリー・スコット・トンプソン
 出演          アル・パチーノ
              アリシア・ウィット
              エイミー・ブレネマン
              リーリー・ソビエスキー
              ウィリアム・フォーサイス
              デボラ・カーラ・アンガー

 ■ストーリー■
 1997年9月、双子のケイツ姉妹が連続レイプ殺人鬼に襲われジョーニーが殺されジェイニーはかろうじて生き残るのだった。ジェイニーの目撃証言で容疑者ジョン・フォースターが逮捕されるのだった。裁判では精神分析の法医学者ジャック・グラム博士の証言により、ジョン・フォースターは有罪となり死刑判決が下されるだった。
 9年後、ジャック・グラムは大学で教鞭をとっていたが、ジョン・フォースターの死刑執行日の前日、9年前の事件とそっくりな手口でジャックの教え子デイル・モリスが殺される事件が起きるのだった。事件現場にはビデオが置いてあり、そのビデオにはデイルが犯人に脅され「ジョン・フォースターは真犯人ではない」と言わされていたのだった。仕事場に向かうジャックのケータイに謎の声が入るのだった。その声は女性の悲鳴のあと「お前の命はあと88分だ。午前11時45分までの命だ!チクタク」と言ってくるのだった。

 □■□ネタバレあり!未見の人は観てから!!□■□
 
 ■感想■
 リチャード・ギア主演のサスペンス映画『北京のふたり』(1997年)のジョン・アヴネット監督の描くスリラー映画。

 大学から帰ろうとするアル・パチーノがケータイを階段で落として壊すシーンがありますけど、
 「いくら動揺してるからといって、あそこでケータイを落として壊すのか!」って突っ込んじゃいました!
 そんなこと言って、実は自分も仕事中にケータイを落として破壊したことありました!!
 あまりの忙しさにケータイを持って歩いているときに、つい手がすべって「あっ!」と思ったときにはスルリと手から抜けて落ちていきました!!

 あと、死の宣告の時間が迫っているからといって、キムのケータイに犯人から電話が入った時点で容疑者が限られるはず!!
 金田一少年や、名探偵コナンくんならすぐに気づくはず!!
 
 「ケータイを変えたのに、その電話にかかってくるなんて!」と思ったら、これは、犯人探しのトリックとしては全然関係無かったです!!

 あとキャスティングを見て、これは、リーリー・ソビエスキーかデボラ・カーラ・アンガーが犯人に違いない!って思っちゃいましたけど、みなさんはどうでしたか??
 
 でも、実は犯人は誰でもOKなストーリーでした!それに、ストーリー的に1番重要な役どころでからんでくるのはキム役のアリシア・ウィットなんですよね!実質的に彼女がヒロインですね。
 俳優的には、FBI捜査官のウィリアム・フォーサイスも怪しいですけど、いくらなんでも、今作でそれはやりすぎなんで絶対に無い!ってことで、1番怪しい人が犯人でした!!
 「あれ、思ってた通りなの??」

 サスペンス映画としては及第点な今作ですけど、ミステリーとしては、観てる人に「ヒント」が無さすぎで、真犯人が分かっても、「だから、何??」みたいな感じを受けちゃいます。別に犯人は誰でも良かった気が!!
 
 それこそ、アル・パチーノが犯人でも、ジェイニーが犯人でも、アリシア・ウィットが犯人でも別に良かった気が!!でも、アル・パチーノが犯人とかじゃ、あんまりにもエンターテイメント作品としては後味が悪すぎですけどね!! 

 ところで、犯人は、なんで「88分」の意味を知っていたんですか??説明がありましたっけ??サスペンスを盛り上げる要素だから、そこは大事なとこじゃないと言っちゃったら、おしまいなんですけどね。  60点

88(エイティーエイト)ミニッツNikkatsu =dvd=このアイテムの詳細を見る
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『サイレント・ホスピタル』Z級サスペンス

2008-07-23 23:30:06 | サスペンス

サイレント・ホスピタル
QUI A TUE BAMBI?(2003年フランス) 
 監督          ジル・マルシャン
 脚本          ヴァンサン・ディエチ
              ジル・マルシャン
 出演          ソフィー・カントン
              ローラン・リュカ
              カトリーヌ・ジェイコブ
 
 ■ストーリー■
 見習い看護師イザベラの働いている病院では、医療ミスが多発していた。イザベラは、医師のフィリッポが今回の医療ミスの事件に関わっているのではないかと疑い出すのだった。

 ■感想■
 病院を舞台にしたフランス製のスリラー映画。
 今作の監督ジル・マルシャンって、フランス製の意味不明スリラー映画『レミング』(2005年)の脚本を書いた人なんですよね。
 観る前に気づけば良かったんですけど、記事にするまで気づきませんでした。
 
 今作も同じく、意味不明なラストを迎えます!!
 ジル・マルシャンは、今作で監督デヴューしたんだから、初監督作なんだから、もっと万人受けする普通の作品を作って欲しかったです!!
 もう少し、脚本とか、ストーリーとか練って欲しかったです。
 ホントに観たコトを後悔しちゃいました!2000年代の大多数の日本映画なみのデキ!

 大したことがないストーリーの今作で、ランニングタイムが125分だなんて!!同じ内容でも、あと55分くらい短かったら、まだ良かったのに!!
 
 ダラダラ、ユルユル、ダラダラ、ユルユル、ダラダラ!
 とにかく長い!長い!長すぎ!
 日本の2時間サスペンス劇場の方がまだ観れるかも!!
 それも15年前のサスペンスでなく、今の2008年の日本の2時間サスペンスよりもつまらないです!!

 “ジル・マルシャンはフランス映画を嫌いにする宣伝担当”なの??って思うくらいヒドイです!!
 こういうサスペンス映画が未公開のままよりかは、DVDスルーでも出してくれた方がウレシイですけど、今作より、もっと早くDVD化してくれた方が良い作品がいくつもあるのに!!

 とにかく、今作は長い!が1番の感想です。ミステリー要素もスリラー映画の要素もすべて中途半端でした!!  0点

サイレント・ホスピタル [DVD]
ソファー・カントン,ローラン・リュカ,カトリーヌ・ジャコブ
ジェネオン エンタテインメント
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『ホワット・ライズ・ビニーズ』ホラーorサスペンス??

2008-06-29 10:16:34 | サスペンス

ホワット・ライズ・ビニーズ
WHAT LIES BENEATH(2000年アメリカ)
 監督          ロバート・ゼメキス
 脚本          クラーク・グレッグ
 原案          サラ・ケルノチャン
              クラーク・グレッグ
 出演          ハリソン・フォード
              ミッシェル・ファイファー
              ジェームズ・レマー
              ミランダ・オットー
              ダイアナ・スカーウィッド
 
 ■ストーリー■
 研究所に勤めるノーマン・スペンサーは美しい妻クレアと湖畔の家に住んでいた。大学に入学した娘ケイトリンが独立したため、2人で過ごしていた。クレアは1年前に交通事故を起こし、情緒不安定だった。そんなとき、隣人が引っ越してくる。隣人の夫婦の様子がおかしいことを気にするクレアだったが、ある日から隣人の妻がいなくなったことに気づくのだった。

 □■□ちょっとだけネタバレあり!□■□
 
 ■感想■
 ハリソン・フォード、ミッシェル・ファイファー主演のサスペンス映画。
 監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年)のロバート・ゼメキス。
 
 TV東京の「午後のロードショー」でつい最近、放映していたんですよね!ランニングタイム130分の作品なんで40分くらいカットされているんでしょうけどね。今作は、もうすでにゴールデンタイムに放映したことがあるんですけど、まで観たことありませんでした。
 今作も観よう!観よう!と思っているうちに時間ばかりたって、まだ観てませんでした。自分が観ている地区ではTV東京が映らないんで、前に買ってあった中古ビデオを引越しの段ボールから探しだしてきて鑑賞しました!!
 「TV東京」が映るところへ行きたいです!!

 なんで、観ていなかったかというと、やっぱりこの長さですよね。なんと130分!!この長さは観るのに勇気が要る長さです!!『L.A.コンフィデンシャル』(1997年)のような面白い作品だったら138分でも全然短いと思うんですけどね。『L.A.コンフィデンシャル』だったら、あと15分くらい長くても良かったのに!!
 あとスティーヴン・ハンター「極大射程」の映画化作品『ザ・シューター 極大射程』(2007年)の126分も短すぎです!あと20分くらい長くても良いのに!!
 「もっと長くても良い」って思う作品が思う作品がある反面、今作のようなこういうホームドラマ的なサスペンス映画で130分は長すぎ!!

 実際、長かったです!!映画が始まって100分くらいのところでネタばれしちゃうんですけど、そこからがまた長い!!
 長い!長い!長い!」
 本当に長かったです。
 この作品、ビデオではラストは「衝撃的」みたいに宣伝されてましたけど、普通のラストでした。
 ミステリー映画の傑作『生きていた男』(1958年)とか、「刑事コロンボ」のクリエイター、ウィリアム・リンクとリチャード・レビンソンが脚本を書いたTVムービー『殺しのリハーサル』(1982年)くらいだったらそれこそ「衝撃的」なラストですけど、これくらいの作品で「衝撃的」なんて言われても困っちゃいますよ。
 
 別に「衝撃的」なラストでなくても、ストーリーが面白かったら良いんですけど、今作はごくごく普通のストーリーなんですよね。これで100分くらいの作品だったら、まだガマンの範囲内ですけど、130分も使ってこれくらいの内容だとかなりガッカリ状態。
 
 今作最大のトリックは、今作が「サスペンス映画」なのか「ホラー映画」なのか、最後の方まで良く分からないところです。どっちのジャンルにも入る作品という感じもしますけど、どちらにも入るといことは「ホラー映画」なんでしょうね。
 自分的には「ホラー映画」の要素は、出来るだけ無くして「サスペンス映画」として作って欲しかったですけどね!!
 最近でも「ホラー映画」の続編なのに、なぜか殺人劇にしちゃった『ブギーマン2憑依』(2007年)がありました。観終わったときに「ホラー映画(オカルト)じゃなかったの??」って思わず突っ込んじゃいました。このトリックはけっこう気に入ってます。でも同じトリックは2度と使わないでね。

 話題が違う作品のことばかりでずれまくりですけど、ヒマなときなら観てみても良いかも。それくらいには面白いです。TVの2時間枠だと、どんな作品になっていたんでしょうね??40分近くもカットしちゃって違う印象の作品になっちゃってるんでしょうけど、オリジナル版を作ったスタッフには申し訳ないんですけど、逆に気になっちゃいます。
 50点

 廉価版のDVDも発売中なんで買っても良いかもしれないですけどね。

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面白い作品は、もっともっと長くても良いのに!!

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廉価版でなくて良いから、「日本語吹き替えつき」で発売して欲しいです!!
「NHK」と「TV東京」で放映してるから、もし万が一、会社に音源が残って無くても、エアチェックした映画ファンが持ってるはず!

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『トランス・ミッション』デンマーク製アクション

2008-06-25 01:08:45 | サスペンス

トランス・ミッション
DEN SORTE MADONNA(2007年デンマーク)
 監督          ラッセ・スパン・オルセン
 脚本          ラッセ・スパン・オルセン
              ニコライ・ペイグ
 出演          ツーヴァ・ノヴォトニー
              モルテン・グルンワルド

 ■ストーリー■
 ポーランドではモナリザなみの知名度を持つ肖像「黒い聖母」が白昼、輸送車が襲われ盗まれる事件が起きた。強盗犯の1人クルト・ハルトマンは仲間たちを裏切り、「黒い聖母」を娘のマリアに郵送するのだった。偶然、強奪現場のそばにいた刑事グスタフは、クルトを逮捕するが、アリバイがあり釈放されるのだった。強盗の依頼主イゴールのもとに出向いたクルトは、「黒い聖母」を娘のマリアの元に届けたことを伝えるが、マリアの家にはすでにグスタフが行っており、イゴールは「黒い聖母」が警察の手に渡ったと思い込みクルトを殺そうとするのだった。殺されそうになったその瞬間、クルトと連絡を取ったマリアは、金のために「黒い聖母」をカリーニングラードまで届けることになるのだった。

 ■感想■
 珍しいデンマーク製のサスペンス映画。
 ブロックの玩具「レゴ」の国のデンマークの映画です。
 DVDのパッケージを見るとアクション映画風な感じですけど、ユルユルなコメディチックな作品でした。でもデンマーク映画、コメディチックなユルユルのシーンの中にもハードな銃撃戦も用意されてます。
 でも、ここまで、DVDのパッケージと作品の内容が違いすぎると、逆に楽しくなっちゃいます!!

 コメディ系なシーンをいくつかあげると、何度もスタンガンでショックを受けるグスタフ刑事とか、息をしないとか言われるシーンとか、マリアを追って、刑事のグスタフもフェリーから飛び降りようとして、余りの高さに思いとどまろうとした瞬間、滑ってフェリーから落ちるシーンとか、とにかく脱力系のユルユル系のシーンがこれでもかと続きます。
 そういった脱力系のシーンもそうですけど、ストーリーもユルユル、音楽もユルユル系でノンビリと見ていられます!!

 なのに、フェリーの港での銃撃戦、激しいカーチェイス等が突然、挿入されるので油断できません!!
 
 デンマーク映画、あなどれません!!面白すぎ!!
 
 でも、自分の得意じゃない監督ラース・フォン・トリアーもデンマーク出身の監督さんなんですよね!絶対に観る気のしない『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000年)とかもデンマーク映画なんですよね!喰わずキライで申し訳ないですけど『エレメント・オブ・クライム』(1984年)も『ドッグヴィル』(2003年)も『マンダレイ』(2005年)も未見のままなんですよね!
 「『ドッグヴィル』とかは観てみてもいいかな??」ってちょっとは思ったんですけど、観ないまま過ごしてます!
 ラース・フォン・トリアー監督のせいであんまりイメージの良くなかったデンマーク映画ですけど、今作のような軽めのエンターテイメント作品を観ると、イメージもずいぶん変わってきます!!

 でも、その他の有名なデンマーク映画も、青春物の『ディア・ウェンディ』(2005年)とか、ドラマ『アフター・ウェディング』(2006年)とか、どうもマジメな作品の印象があるんですよね!!
 
 マジメな作品ばかりで、あんまりエンターテイメント作品が思いつかないですけど、ありました、ありました!!1988年の作品で、オムニバス映画みたいな吸血鬼物『ヴァンパイア黙示録』がありました!!
 面白さはごくごく普通のB級ホラー映画でしたけど珍しいデンマーク製のホラー映画がありました!!

 ところで、今作『トランス・ミッション』は、あんまり印象に残らない作品かもしれないですけど、全体的にユルユル系にも関わらず、けっこう人が死にまくりですし、ちゃんとアクションシーンも用意されてて楽しめるんで、アクション映画ファン的には、疲れているときに観るには最適の1本かも!!
 自分は、けっこう好きです!こういう未公開映画を観たときは、なんか得した気分になります!!ヨーロッパのエンターテイメント映画ファン必見!!60点 

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『エシュロン 対NSA網浸入作戦』イタリア製マジメエンタ

2008-06-07 14:36:45 | サスペンス

エシュロン 対NSA網浸入作戦
THE LISTENING(2006年イタリア)
 監督          ジャコモ・マルテッリ
 脚本          ジャコモ・マルテッリ
              イニゴ・ドミンゲス
              リカルド・ブラン
 原案          ジャコモ・マルテッリ
 出演          マイケル・パークス
              マヤ・サンテ
              アンドレヤ・ティドナ
              ジェームズ・パークス
              テレンス・ビーズリー

 ■ストーリー■
 受話器をしたままの固定電話機や、電源の切れた携帯電話を使った盗聴システム「タンブルウィード」がNSAや世界各国の大使館で案内されていた。しかし、イタリアでタンブルウィードの情報の入ったバッグが盗まれてしまうのだった。泥棒は単純な窃盗犯で、バッグの中身を確認し、そのまま捨ててしまうのだった。
 そして、偶然通りかかったイタリア人の若い女性フランチェスカがそのバッグを拾うのだった。その夜、フランチェスカが友人としている会話から、NSAはフランチェスカが「タンブルウィード」の操作マニュアルを拾ったことを知るのだった。フランチェスカはそのバッグを警察に届けようとしたため、タンブルウィードを開発した企業ウェンデルクランショーはフランチェスカからバッグを回収するが、マニュアルが1冊抜けてていたため、フランチェスカは、産業スパイと疑われ拷問されるのだった。
 盗聴活動をしてフランチェスカが産業スパイでないことを確信したNSAの職員ジェームズ・ワグリーは、なんとか彼女を助けようと動き出すのだった。
 
 □■□ネタバレあり!□■□
 
 ■感想■
 イタリア製の超マジメなスパイ映画。
 NSAに疑われた女性の恐怖の体験を描いています。
 主演は『キラー・ビーズ』(1976年)のマイケル・パークス。
 
 イタリアに渡ったマイケル・パークスが、どうするのかと思いきや昔の知り合いのイタリア人ジャンニに会いに行きます。
 「やっぱりコネって大事なのね!!ジャンニがいなかったらどうするの??」
 って感じです。
 
 かつて、ローマにいたときに上司のために愛したイタリア人の民間の女性と別れた主人公が、またまた民間の女性のために立ち上がります。
 それにしても、怖い作品です!全然救いが無い展開になっていきます。
 4億ドルの国家秘密を知ったかもしれないって理由で、同盟国の民間の女性を拷問する展開が描かれるなんて、やっぱりヨーロッパの作品ですよね!
 現実的にはこういうことがあっても、ハリウッドではなかなか正面きって描かれないですからね!
 それに、これがハリウッドのエンターテイメント作品だったら、スーパーヒーローが登場したりするんですけど、そこはイタリアのマジメなエンターテイメント作品、普通の内勤のスパイしか出てきません。
 どう考えても、分が悪いです!!
 
 民間の女性を助けようとした主人公や、主人公の上司、どう見てもまともな行動を取る登場人物たちが、ひどい目に!
 一方、NSAに出入りする企業や、その企業にコビをうるようなNSAの職員は、最後まで良い目に!!なんて現実的なの??
 
 みんなが好きで観るハリウッド的な作品も、子どもじみててイヤですけど、こういうマジメな展開のエンターテイメントも、ちょっとだけ暗い気持ちに!!
 最後の最後だけ、ちょっとだけ救いのある展開になりますけど、それにしても暗い!暗い! 

 イタリア人っていうのは、怖いマフィアがいるし、警察も信用されていないし、基本的に組織とかを信用していないんでしょうね!!
 イギリス人ほどじゃないでしょうけど、イタリア人も国家とか組織とかに批判的なんでしょうね。
 今作は、とうていハリウッドでは作られない作品です!さすがヨーロッパ映画です! 

 “エシュロン”については、ピーター・バラカンが司会をしている関東のTBSで放送されていた「CBSドキュメント」で放送されていたんで、数年前に観たときに
 「これって、本当??」
って思ったもんですけど、このエシュロンを題材にして、本当に面白く作ってあります!!
 今作以外でも、さいとうたかおのコミックの「ゴルゴ13」でもこのエシュロンをテーマにした作品がありましたよね。
 マット・デイモンの『ボーン・アルティメイタム』(2007年)でも普通にこのシステムが出てきましたね。観たときに「何の説明も無いや!!」って思ったんですけど、スパイ映画を観る人間は「エシュロン」については当然知っているってコトなんでしょうね。
 「エシュロン」について、何の知識も無い人は、軽く調べて、少しだけ予備知識をつけてから、今作を観た方が、より一層、今作を楽しく観れるはず!!
 
 ところで「CBSドキュメント」ってTBSでしか放送されないんですか??つまらない地方の番組を放映してるんなら、地方局も、こういうマトモな番組を放送してくれないですかね??

 でも、イタリア映画のこういうエンターテイメント作品を観れるだけでウレシクなっちゃいます。DVDスルーでかまわないから、もっともっともっともっともっとたくさんのイタリアの作品を公開して欲しいです。
 でも最近の作品でなくて、『ナポリ犯罪ルート』(1976年)とかを、フジTVのTV放映時の日本語吹き替えつきでDVD化してくれないですかねぇ??
 それにしても、こんな地味系なエンターテイメント作品を良くリリースしてくれましたね!!70点

 今作の教訓:落し物には注意!!

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『逃亡者スチール・イン・ザ・ダーク』スペインTV作品

2008-06-06 00:21:55 | サスペンス

逃亡者スチール・イン・ザ・ダーク
MAR ROJO(2005年スペイン)
 監督          エンリケ・アルベリッチ
 脚本          ホアン・M・エルナンデス・ガスコン
 出演          マリベル・ヴェルドゥ
              アレックス・ブレンデムール
              オラジャ・エスクスバノ

 ■ストーリー■
 ストリッパーのジュリアは、仕事帰りに運転中、後の席から銃を突きつけられる。ドアの鍵を閉めないためにジュリアの車に男が乗っていたのだ。その男は、白昼起きた百貨店の強盗犯だったのだ。警備員に銃撃された強盗犯は瀕死の重傷でジュリアに銃を突きつけたもののすぐに倒れこんで死んでしまうのだった。
 ジュリアは、男のそばにあった大金の入ったバッグを見つけると、死体を捨て大金を奪うのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 
 ■感想■
 『パンズ・ラビリンス』(2006年)のマリエル・ヴェルドゥ主演のスリラー映画。
 どうやらスペインのTVムービーのようです。
 ランニングタイム96分というエンターテイメント作品としてちょうど良い長さの作品ですけど、全然退屈しません!
 TVムービーでも丁寧に作ってあるので、すごく楽しめる作品になってます!
 裸あり(ちょこっとだけ)、銃撃戦あり、殺しありと日本の2時間サスペンも見習って欲しいほど!!
 スペインのTV、恐るべし!!
まぁ、TV作品だけあって、あるていど「ユルユル感」漂う作品なんですけど、TV作品でこれだけの作品が観れれば十分でしょう!
 現在の日本の2時間サスペンスで、ソフト化してまで観たいと思う作品なんて無いんでしょうからね。
 1980年代の「土曜ワイド劇場」とか「火曜サスペンス」とかだとソフト化してでも観たい作品がいくつもあるでしょうけど!実際、天知茂の「江戸川乱歩」シリーズとかはソフト化されてますもんね。
 「火曜サスペンス」で放映された「殺したくないのに 私の中には危険な殺人者がひそんでいた!! 」(1982年)とかって、ソフト化されないですかね??バリ・ウッド原作のモダンホラー「殺したくないのに」の映像化作品です。出演は中村敦夫、大原麗子、監督は恩地日出夫、脚本は永原秀一です。80年代は、映像化する作品の原作を選定する段階でもかなりエンターテイメント作品に対して前向きでしたよね。

 話題を、今作『逃亡者 スチール・イン・ザ・ダーク』に戻すと、こういう犯罪物のクライムドラマとしては、テーマ的には良くあるストーリーの作品です。
 偶然、事件に関わった大金を手に入れたシングルマザーが、それによって事件に巻き込まれるってストーリーは、定番のストーリーです!
 
 普通は強盗の生き残りに追われるっていうパターンが多いですけど、今作では、ヒロインを追い詰めていくのは、保険会社に雇われた男です。でも、その男が、強盗のように凶悪です。とにかく無関係(ベビーシッターは無関係とはいえないですけど)の人間を殺しまくりです!!発覚したら罪重いでしょう!!
 
 殺しまくりといえば、リストラされそうな保険会社の男も、平気で殺人を犯すし、出てくる人間がおかしすぎ!!リストラと殺人犯なら、リストラの方が良いと思うんですけど、どうなんでしょう??
 あと、ヒロインの設定なんですけど、ストリッパーに娼婦(多分)っていうところがスゴイですよね。直接的なシーンは無いものの、日本では、そういう設定自体、今の日本ではOUTでしょう!!スペインのTVドラマって健全ですよね。
 日本のドラマって、健全そうな設定の人たちばっかり出てきて、逆にさめちゃいます。
 
 それぞれのシーンとかは、迫力の無い百貨店の強盗シーンとか「ご愛嬌」としても、丁寧に作ってあるので面白く観れます。
 ヒロインのジュリアとダイナーのオーナーのルイスとの関係とかも安心して見ていれます。観てる人の想像とおりの展開になっていきます。でも、保険会社に雇われた男と保険会社の男がやりすぎ!簡単に人を殺しすぎです!!
 劇場映画だって、もっと考えて人を殺すだろうに、ヒロインをおびき出すためだけに友人を殺すなんてやりすぎでしょ!!情報提供者のベビーシッターとかも簡単に殺しちゃうし、スペインのTVって過激なんですね。そういうところがサスペンス作品として面白いんですけどね。
 
 劇場未公開作品で、これくらいの水準の作品が観れたら、「大満足」です。何回も観るかと聞かれたら、ちょっと返事に困っちゃいますけど、1度観るだけなら十分楽しめるはず!
 サスペンス映画好きなら1度は観てみてもいいかも。 60点

MAR ROJO

トランスワールドアソシエイツ

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『ディスタービア』ティーンエイジャー“裏窓”

2008-06-05 02:36:53 | サスペンス

ディスタービア
DISTURBIA(2007年アメリカ)
 監督          D・J・カルーソ
 脚本          クリストファー・ランドン
              カール・エルスワース
 原案          クリストファー・ランドン
 出演          シャイア・ラブーフ
              キャリー=アン・モス
              デビッド・モース
              サラ・ローマー

 ■ストーリー■
 ケールはスペイン語教師にバカにされ、襲い掛かり暴行を働いたバツとして3ヶ月の自宅謹慎を言い渡されるのだった。そんなとき、隣の家にアシュリーというコが引っ越してくるのだった。町では赤毛の女性を狙った連続殺人事件が起きていた。ヒマを持て余したケールは双眼鏡で隣のアシュリーの生活を覗いていたが、ふと向かいの家のターナーが、連続殺人鬼の容疑者が乗っていたムスタングに乗っていることに気づくのだった。

 ■感想■
 『THE SALTON SEAソルトン・シー』(2002年)、『テイキング・ライブス』(2004年)のD・J・カルーソ監督の、ティーンエイジャーを主人公にした「裏窓」系サスペンス映画。
 「裏窓」系というより、もろに「裏窓」です!!

 今作は、全米のBOX OFFICEで確かけっこう成績良かったんですよね。良かったのは、初登場した週とその翌週くらいだったかもしれないですけど、けっこう気になってた作品でした。
 アメリカの映画ファンってこういう軽いティーンエイジャー向きな作品が好きなんですね。若い映画ファンが、気軽にサスペンス系のエンターテイメント映画を観にいくことが多いんでしょうね。
 一時、低迷していたホラー映画に再ブームを呼び起こした「スクリーム」シリーズだって、良く考えると(良く考えなくても)ティーンエイジャーを主人公にしたシリーズでしたもんね。

 軽い気持ちで観れる作品ですけど、いかんせんランニングタイムが104分と少し長すぎなんで、少しダレちゃいます。あと20分くらい短くて良いのに!85分くらいだったら同じ内容でも、引きしまってかなり面白く見れたのに。
 内容的には、隣に引っ越してきた美人と仲良くなる主人公が、アルフレッド・ヒッチコック監督の『裏窓』(1954年)系のサスペンスに巻き込まれるだけの作品です!中身があんまり無いんで、この内容で104分は長すぎでしょ!
 ポップコーンを食べながら何にも考えずに観るには最適な内容なんですけどね。
 
 いくらでも、刈り込んでもっともっと短く出来るのに、なんであえて104分も使っちゃって普通のありがちなサスペンス映画っぽく作っちゃうんでしょうね??
 作品のノリが軽くて良い感じなのに・・・。

 『テイキング・ライブス』も少しだけ間延びした感じで、重たい雰囲気の作品だったし、D・J・カルーソ監督って、間延びした感じが好きなんでしょうね。

 今作のようなティーンエイジャーを主人公にしたサスペンス映画やスリラー映画って、特にそのジャンルが得意な監督って特に思い浮かばないですね。
 ブライアン・デ・パルマ監督が今作を監督したら、絶対に「R指定」の血みどろ、エロチックな作品になっちゃいますからね!
 『窓・ベッドルームの女』(1986年)、『LAコンフィデンシャル』(1997年)のカーティス・ハンソン監督が撮っても、すごく重厚なスリラー映画になりそうですもんね。
 『ロードキラー』(2001年)のジョン・ダール監督とかが監督しても面白い作品になりそうな気はするんですけどね。それでも、けっこう残酷な作品になっちゃいそうな気もしちゃいますけど。 
 

 なんだかんだ言って、「誰が監督したら面白くなるだろう??」そんなことを考えながら観ても、それはそれで楽しいですね。考え事しながら観ても、そんなにストーリーは進まないですしね!! 
 とにかく、ポップコーンでも食べながら観るのには最適な1本です。主な登場人物たちも、そんなに被害に遭わないですし、もともと今回の騒動も主人公たちの行動が呼び起こす騒動ですもんね。まぁ、でも、近所に「赤毛連続殺人鬼」が住んでたらイヤですけどね。 50点

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