1956年のソ連映画、新宿に行った帰りに買う。そこは、80%はエロビデオ・DVDだが、普通のもある。エロでも日活製は高い。
主人公は、女性でただ一人赤軍にいる、ソ連の中央アジアで戦っている。20ほどの部隊で、皆農民兵らしいが、彼女は読み書きができる。
リーダーは、コミッサール・政治委員と言われており、明らかに共産党員だろう。1990年代も、中国から視察団が来ると、中に必ずなにもしない男がいて、それは共産党員で、団を監視しているとのことだった。
白軍との戦いがあり、彼らはきれいな軍服を着た連中で、その中で赤軍派は、半分になるが、将校を捕虜にし、その監視をマリュートカに任される。
彼らは、カスピ海を出て、アラル海に向かっているがすべて徒歩。
この辺は砂漠で、水もなにもなく、まるで『アラビアのローレンス』である。
なんとかアラル海の村に着くと、村長が驚く
「歩いて来たのか!」
そこで、部隊の中心は、別の村に向かうが、マリュートカと捕虜は、兵士2名と共に、小舟で別の都市を目指すように命令を受ける。
ここは、ヨットのような水辺を行く映像で、この映画で唯一爽快な映像である。将校は、ヨットの操縦をするので、聞くと家にヨットがあったとのことで、彼は貴族出身である。
ところが急に黒雲が湧き、嵐になって小船は翻弄され、兵士2人は落ちていなくなり、将校とマリュートカが残されて、岸辺に着く。
そこで漁民の小屋を見つけ食糧もあり、二人はそこで過ごす。マリュートカは、詩を書いているが、将校は物語を話す。ロビンソークルーソーで、マリュートカは、感激し、二人は結ばれる。
次のシーンは、岸辺を走る二人で、これは森田健作ドラマと同じで、青春の歓喜の表現はどこも同じなのか。
幸せにつつまれた二人だが、その時、起きに船が現れる。
白軍のもので、将校は船に向かって走って行き、マリュートカが銃殺したところでエンド。
この次は、どうなったのかと思うが、そこを描かないのは上手い。
この時期は、まだ雪解け前だったので、こうしか作れなかったのだろうと思う。