指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

池田前センター長と飲む

2009年04月09日 | 横浜
この3月まで、横浜市金沢区福祉保健センター長を務められていた池田医師と飲む。
池田先生は、医師になってからは、母校の横浜市大病院や港湾病院等に内科医として勤務され、呼吸器、特に肺結核の専門家だった。
だが、港湾病院が建て替えられて、市の直営ではなく日本赤十字社への委託となったので、1年間研修の後、行政医師となり、私とは金沢区で2年間一緒にいたのだ。大変まじめで、またやさしいがきちんと人間を見ている、すごい方である。

前から「いつかは、へき地医療をしてみたい」と言っておられたのだが、今回まだ定年まで2年残っているが横浜市を辞め、栃木県奥日光の診療所に赴任された。
日光中禅寺湖近くの診療所で、日光市が建設したが、直営ではなく社団法人地域医療振興協会が指定管理者として運営しているとのこと。
池田先生の他、看護士と事務の職員が一人づつの全3人。
山の下には日光市民病院があり、緊急時にはそこから援助を受けるシステムになっているが、基本的には3人ですべてをこなすのだそうだ。
診療所に二階が居住部分になっているとのことで、当然一人の生活になる。
日光も、現在の経済不況は例外ではなく、一昨日中禅寺湖に行くと、日本人客は一人もいず、外人数グループのみだったそうだ。

日光には私は、小学校の時、林間学校で湯本の旅館に泊まったことがある。
林間学校をやるためには、中禅寺湖近くに診療所の存在が必須で、その意味でも重要な施設なのだそうだ。
日光市民病院に行くには、例の「いろは坂」を下りねばならず、これはなかなか大変時間がかかる。

ともかく、今後も社会に貢献していこうという池田先生の姿勢にあらためて感服した。
もう一人、その夜に来た金沢区の女性係長と共に、池田先生のご活躍を心から願ってお別れした。
夏休みには、ぜひ遊びに行くことにする。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。