林真理子の『RURIKO』は、よく調べてある良い本だが、彼女は古い日本映画をあまり見ていないと思う。
それは、小林旭の再婚(実は美空ひばりとは入籍していなかったので、初めての結婚なのだが)に触れたくだりで、相手の女優、青山京子について、「デビュー前の若い女優に一目ぼれして求婚した」と書いてある。
だが、言うまでもなく、青山京子は、小林旭より早く1953年に映画『思春期』のオーディションで映画界入りしてており、三島由紀夫の『潮騒』で主演した東宝の青春スターだった。
ただ、1960年代に入っては、青春スターには相応しくなくなっていいて、「鳴かず飛ばず」の状態だった。
また、浅丘ルリ子と恋人だった蔵原惟繕との共同作品の最高作を『執炎』としているが、私の見るところ三島由紀夫原作の『愛の渇き』が最高だと思う。
三島由紀夫も、生前彼の原作で評価できる映画は、市川崑の『炎上』と蔵原の『愛の渇き』だと認めていたそうである。
それは、小林旭の再婚(実は美空ひばりとは入籍していなかったので、初めての結婚なのだが)に触れたくだりで、相手の女優、青山京子について、「デビュー前の若い女優に一目ぼれして求婚した」と書いてある。
だが、言うまでもなく、青山京子は、小林旭より早く1953年に映画『思春期』のオーディションで映画界入りしてており、三島由紀夫の『潮騒』で主演した東宝の青春スターだった。
ただ、1960年代に入っては、青春スターには相応しくなくなっていいて、「鳴かず飛ばず」の状態だった。
また、浅丘ルリ子と恋人だった蔵原惟繕との共同作品の最高作を『執炎』としているが、私の見るところ三島由紀夫原作の『愛の渇き』が最高だと思う。
三島由紀夫も、生前彼の原作で評価できる映画は、市川崑の『炎上』と蔵原の『愛の渇き』だと認めていたそうである。