近代史専門家の秦郁彦さんによれば、日本には「2・26事件産業」と言うものがあり、毎年2月26日頃になると、新資料発見として新聞等を賑わしたそうだ。同様に12月8日の真珠湾攻撃日にも、新資料発見の報道がよくあった。
だが、今年はなかったように見える。それだけ時代が経ったということか。
そして、12月8日の大抵の新資料と言うのが、真珠湾攻撃を本当は「ルーズベルト大統領は知っていたが、アメリカの参戦を促すために真珠湾攻撃をわざとやらせた」と言うものだ。
だが、この説には大きな欠点がある。
12月8日の日本軍海軍航空隊の攻撃の際、なぜアメリカ太平洋艦隊の主力艦の半分がハワイにいなかったのか、という疑問がある。
こういうと、それは日本軍の戦果を大きくするために、わざとやったのだ、と反論が来るが、こうなるとほとんど「とんでも論」であり、相当に無理のある議論である。
なぜなら、アメリカという国は、本質的に極めて明快な、悪く言えば単純な思考をする国で、そうした複雑な権謀術数は、用いない国だからだ。
事実、誰だか忘れたが、このときに真珠湾を空けていた海軍の司令官は、その責任を問われて連邦議会の公聴会で追及されているはずだ。
だが、今年はなかったように見える。それだけ時代が経ったということか。
そして、12月8日の大抵の新資料と言うのが、真珠湾攻撃を本当は「ルーズベルト大統領は知っていたが、アメリカの参戦を促すために真珠湾攻撃をわざとやらせた」と言うものだ。
だが、この説には大きな欠点がある。
12月8日の日本軍海軍航空隊の攻撃の際、なぜアメリカ太平洋艦隊の主力艦の半分がハワイにいなかったのか、という疑問がある。
こういうと、それは日本軍の戦果を大きくするために、わざとやったのだ、と反論が来るが、こうなるとほとんど「とんでも論」であり、相当に無理のある議論である。
なぜなら、アメリカという国は、本質的に極めて明快な、悪く言えば単純な思考をする国で、そうした複雑な権謀術数は、用いない国だからだ。
事実、誰だか忘れたが、このときに真珠湾を空けていた海軍の司令官は、その責任を問われて連邦議会の公聴会で追及されているはずだ。