猫じじいのブログ

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ウクライナに勝っているとするプーチンを笑ってすましてはならない

2022-04-18 22:53:39 | ロシアのウクライナ軍事侵攻

きょうのBSTBS『報道1930』で、ロシアの大統領プーチンがウクライナとの戦争で勝っていると思いこんでいる、とキャスターとゲストが笑っていたが、笑うようなことでないと思う。ウクライナの国民が死に、日常生活が破壊され、難民が国民の4分の1に及び、ロシアの実効支配の地域が、2月24日のウクライナ侵攻前より増えている。今のところ、本当に、ロシアが勝っているのである。ロシアの戦いかたが効率悪くても、勝っているのである。

現在時点で、唯一のウクライナ軍の大きな戦果は、ロシア海軍黒海艦隊のミサイル巡洋艦「モスクワ」を攻撃で沈没させたことである。しかし、どうやって、ウクライナ軍が巡洋艦を撃沈させたか、のニュースがない。たまたま撃沈できたのか、それとも、何か新しい兵器がアメリカから供与されたのか、わからない。たまたまであれば、ウクライナ軍の反撃が続かない。

1週間前に、アメリカのバイデン政権は新たな軍事支援を発表した。2カ月に渡って闘っていればウクライナ軍の弾薬は尽きるから、弾薬の支援が当然必要である。しかし、戦争というのは、民間人でさえ死ぬのであるから、当然、戦闘員は死ぬのである。人員は補充できない。対戦車ミサイルの供与というが、戦闘員が担いで攻撃する小型兵器である。攻撃すれば戦闘員の位置がわかる。何人かの戦闘員は集中砲撃で死なざるを得ない。

援軍が来なければ、ウクライナ軍の兵員は減る一方で、ウクライナが勝つことがない。プーチンがそのことを知っている。

西側の経済封鎖で停戦に導くといっても、ロシアは自給自足できる国である。食料だけでなく、自分のところで石油がとれる。長期戦が戦える国である。プーチンがそのことを知っている。

だから、プーチンの頭がオカシイと笑ってすむことではない。効率が悪くても勝てばよいと考えているだけだ。

BSフジの『プライムニュース』で、プーチンが恐れているのは、西側の参戦であると、小泉悠が言っていた。だからこそ、プーチンは自国の人びとに向かって、「ウクライナ侵攻は戦争でなく特別軍事作戦だ」と言っているのだ。西側の参戦を恐れているからこそ、追い詰められれば核を使うと脅しているのだ。

私は、名目だけの経済封鎖ではなく、包囲されているウクライナの東部の諸都市を奪還するために、アメリカは参戦すべきである。マリウポリの住民を助けるために、包囲しているロシア軍を空から攻撃すれば良いではないか。アメリカが参戦しても、中国は参戦しない。世界大戦に発展しない。

アメリカの参戦が、ロシア軍のウクライナ侵攻を早期に止める唯一の方法だと私は思う。

[補遺]

CNNとアメリカ国防省高官の話を合わせると、巡洋艦モスクワに「ネプチューン」というミサイルをウクライナ軍が2発命中させたということだ。ウィキペディアによれば、「ネプチューン」は、ソ連時代に開発されたミサイルをもとに、ウクライナが対巡洋艦ように改良したもの。したがって、アメリカ軍が供与した兵器ではない。



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