猫じじいのブログ

子どもたちや若者や弱者のために役立てばと、人権、思想、宗教、政治、教育、科学、精神医学について、自分の考えを述べます。

ウクライナの人びとの抵抗が世界大戦を防ぐかもしれない

2022-02-26 21:54:18 | ロシアのウクライナ軍事侵攻

ウクライナの人びとが抵抗していて、プーチンの軍事侵攻が遅れているとの報道がある。本当に報道の通りならウクライナの人びとの勇気に感謝する。

ウラジミール・プーチンは2000年からロシアの最高権力者の地位にいる。暴力でその権力を守ってきた。暴力を使うということは、プーチンを好まないロシアの人びとがかなりいるということである。ウクライナの人びとがプーチンの軍事的支配をはねのけたら、プーチン政権が崩れるであろう。

だから、プーチンがどんなことをしてもウクライナを屈服させようとするだろう。だから、プーチンが怖いのだ。

第2次世界大戦前夜の、ヒトラーによる近隣国侵略には、戦争反対の声はあったが、軍事侵略反対の声は少なかった。軍事侵略は、自国内の権力維持のために、戦線を限りなく拡大する。そして世界大戦に発展する。

だからこそ、軍事侵攻を許さないというウクライナの人びとの勇気は、核戦争、世界大戦を未然に防ぐ役割を果たしている。また、現在の世界の戦争反対の声は軍事侵略反対の声と一体になっている。

アメリカのバイデン大統領はよく自制を保っている。アフガニスタンから軍を撤退したし、アメリカの軍をウクライナに派遣していない。彼がウクライナからアメリカ人の退去を勧告したことは失敗だと思うが。

気になるのは、日本のメディアは、ロシアに経済封鎖をすれば、自国の経済にそれが跳ね返るとさかんに報道していることだ。ロシアでのトヨタ、日産の工場の稼働が、部品が入ってこないで止まるとか、石油の価格がもっとあがるとか、言われている。それは本当だろうが、経済封鎖に反対しているのか、それとも賛成なのか、立場をはっきりしたほうが良いと思う。

ウクラナイの人びとの勇気を思うとき、プーチンの狂気を抑えるための経済封鎖で跳ね返ってくる経済的苦境は、我慢すべきものと思う。

それにしても、現在、ロシアのプーチンだけでなく、ミャンマーの国軍、タイの国王ラーマ10世、サウジアラビアのムハンマド皇太子など、独裁を好む人たちが政治の表舞台に多くなっている。21世紀は20世紀に続いて戦争の世紀になるのだろうか。