この猛暑の中、ガラ温ことサテアンで「ミヤマモジズリ」が咲いている・・・
亜高山性蘭科植物。
標高1300~1500m地点の露出した岩の苔、地面等に咲いている・・・
色合いは、ウチョウランやイワチドリ等お馴染みの蘭同様、濃紫色の色をしている。 しかし、白い花も稀にあり、驚かされる。
老い耄れ爺は、「スガレ追ひ」で深い山に入る事があるが、時々、出会う事があった。
我家で今咲いているのは、この時、少々、頂戴して来た片割れで、よく生き残って居ると思っている。
御存知ない方は、「ネジバナ」の小型版だと思って頂ければいいだろう・・・
「ネジバナ」より超小型なので、可愛い!!! カラカラの岩場や地面に生え、今時、咲いているがよくもまァ~こんな場所で生きて居るもんだ!と、感心する。
変化花にはならないので人気は余りないが、小形丸葉の「ミヤマモジズリ」は、如何にも深山の千女の感を醸し出していて、可愛らしい!!!
或る年、どういう訳か?ある坪で白花がかなり咲いていた事があった!
しかし、このモノは、翌年、先祖変わりし、濃紫色の花に化けていた・・・ 固定状態は続かないようだ!
どういう条件が整った時脱色状態になるのだろう?
今日は、「一位」の刈り込みを終焉させる日だったが、朝方、各種マイクロレンズを引っ張り出し、「ミヤマモジズリ」を撮って見た・・・
超小輪なので、花の構造は判り難い。 が、こうして拡大撮影して見ると、どうしてどうして中々の逸材である! よくよく見ると、芯弁に斑点があり、これに個性が出ているようだ。 斑点の数や点の入り方が夫々違う。 また、濃紫色にも、濃淡の差があるようだ!
その昔、百ちゃんの庭先の大岩にビッシリ苔が生えていて、これに「ミヤモジズリ」が楚々と咲いているのを見た事がある。 その後、どうなったんだろう?
実に、見事な作だった!!!
この花を見て、何時も思うのだが、夏の終わりに咲き、瞬時に交配、実を結び、10月の初めには、種を飛ばしている。 こういう生命力には程々感心する。 振り返ってみれば、亜高山、高山性の植物は、短い夏に咲き、直ぐ、実を結ぶ術をマスターして来た戦略家達だ! 「ネジバナ」の種飛ばしと同じ戦略を採って居る・・・ 「ネジバナ」の結実は10日前後であろうか?
だが、未だに交配の媒介者を発見出来ずに居る・・・