『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 昆虫の嗅覚について考える・・・ 』

2008-06-23 18:19:45 | Weblog
             


この時期になるとハチンブクちゃんが気になり出す。
yのような引退ルンペン組は、毎日が日曜日!!! 暇潰しに気を使う。
幸いな事に、コチトラ蜂狂!!! “ヘボ”ちゃんと戯れていればご機嫌サンなのである…
此処2日ばかりの外見で、まだまだ、早い事が、略、確認出来た。 でも、天気がいいと、ツイツイ、病気が騒ぎ出しソワソワ・・・
今日も出掛けたが、昼前から夕立に出会い、餌を濡らし、こちらもズブ濡れ・・・で、帰って来た。

ブログのネタにもならない!!!!   
でも、梅雨時、こんな事を知っておくのも無駄にはなるまい?  

それは、雨上がり後の匂い物質の拡散性の悪さだ!!!  

昆虫の嗅覚が、別格、発達している事は、多くの御仁、何んとなく知っているだろう? 物の文献によると、人間の50~数百倍だそうだ。    そして、匂いを感じ取るのは、触覚とされている。“ヘボ”ちゃんを例にとるなら、アンテナとも言える触覚がメインのセンサーで、この他に口器と脚の突端の符節でも味や匂いを感じ取る事が出来るという。    スゲ~~~!
高度に発達してセンサーを持ち合わせている事は確かだが、でも、あの広大な荒野で、如何にして餌を探し当てるのか?不思議でならなかった。
元エンジニーヤーの端くれ、不思議と感ずるとその真因をトコトン追求したくなるのである。
それは、晩秋のある晴れた日、北信濃の杉の巨木が生い茂る山林での出来事だった。 欝蒼とした杉林の山道に餌を転々と吊るしながら緩やかな傾斜を上りつめていた。餌を播き終り、餌の点検に入ると、複数個所で蜂柱が立つほど“ヘボ”ちゃんが付いていた。   
よし、コイツを!、と・・・  
勿論、相棒など居ない。 y独特のヒラヒラの紙縒りを“ヘボ”ちゃんの持たせる・・・高く舞い上がり水平飛行をとる“ヘボ”ちゃん、中に、複数、紙縒り団子を持った儘、垂直に上がるヘボ”ちゃんを見た。    
見ていると、コイツ、20~30mもある杉の巨木に沿って真直ぐに上がる。そして、僅かな空間を抜け出し杉林の梢の上に出て何処へやら消えていく・・・
?????
晩秋になると、大方の「軍」は、高度飛行を採る。言うなれば、巨木の上を飛行しているのである。そして、僅かな空間を探し、林内に降りて来る。
林内にある餌、小動物の死体等から匂い物質が上昇気流に乗り天空に昇って行く・・・これを頼りに下降して来るのだ。
匂い物質は、線香の煙のように漂いながら拡散して行く。 多くの蠅やシリアゲムシ、ハネカクシ、狩り蜂の仲間は、この漂い続けている匂い物質を突き止め、より濃度の高い餌元へと辿り着いている・・・と、思われる。
自然界から見れば、点にも満たない餌や死体!!!、幾ら嗅覚が敏捷だと言ってもそう簡単に探し求められる筈がない?
まだ、鼻垂らし餓鬼の頃、寺田虎彦の随筆集に「鳶(とんび)と油揚げ(あぶらげ)」と言う短編物があり、読んだ事があった。
「鳶」が、餌である鼠や蛇を探し出すのは、眼が決していい訳ではなく、上昇気流に乗った匂い物質を伝手に餌にあり付けるのだ!!!と・・・結論付けていた。
哲学者である、寺田虎彦の論理だった解説は、実に、当を得ていた。
  それからと言う物、自然界の諸現象をトコトン突き止めていくと、然るべき根拠ががあるからこそ成り立っているのである。鳥や昆虫の滑空状態、鳥や昆虫が休止する時の姿勢、風向きを上手く捉え理に適った姿勢を採っている。  

若き蜂狂:Oさんと年に何回か蜂追いをする事がある。彼は、まだ、若い蜂狂だが、理に適った蜂追いをするので感心している・・・
雨上がりの或る日、二人で蜂追いに出掛けた。
この日、どういう訳か?午前中、餌取り蜂が、全く、付かなかった!!!!!    
前日、彼は、この地で仰山の餌取り蜂を確認していた、と、言うのである。
?????
辺りはシトシト、丁度、梅雨時のようなドンヨリとした湿度の高い日だった。
昼頃から、漸く、陽が射し出し、幾分、カラッとし出した。
するとどうだろう!!! 途端に“ヘボ”ちゃんが付き出した。
どうやら淀んだ気流状態だと匂い物質が拡散しずらいのでは? この状態だと、幾ら感度のいいセンサーを持っていても、餌に在り付けない?
二人の意見は、完全に一致した。
この事実は、雨上がり直後、如実に表れる!!!
思い返して見れば、その後もこのような事が頻繁に起きている・・・で、二人で行く時は、仮に蜂が付かなくても、この点に別格の気を配る。 

要は、梅雨時の今時、唯でさえ子蜂が少なく難儀する。その上、気象条件もさほど良くない。“ヘボ”ちゃんの子蜂を仕留めるにはかなりの工夫が必要だ。。。
   この工夫?????
“ヘボ”ちゃんの為、種明かしはお預けとしておこう・・・   

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2 コメント

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三角餌付け (美濃屋)
2008-06-24 20:56:28
7月の蜂おいは子蜂が少ないのは指摘のとおりですね、
で、我々はこの時期だけ餌のつるし方を少し違えている。
“三角餌付け”、という方法だ。言ってしまえば3倍の餌蒔き、と言うことになるが、その形が重要と考えている。
普通、いつもの場所に1個のイカをつるすところを、そこを取り巻くように三角形にする。
むろん、女王放蜂してある場所に限ることだが、子蜂10匹でも、十分来てくれる。
三角の大きさにはノウハウがあるが、不思議と蜂が着く。
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Unknown (極トン爺)
2008-06-24 23:22:15
「三角餌付け」??? 成程ねぇ~~~ 
その内にオセ~~~テ?  

yも若干のノウハウを持っている。
子蜂が少ないので、物量作戦!!!、そして、餌の質!!!、 まだ、ある、尾根伝いに播く事だ!!!

ジャガ、今年は、かなり遅れている!!!
その内に付くだろう?
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