『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 スチィーブ・ジョッブス氏の死・・・ 』

2011-10-06 09:43:28 | Weblog
             


朝方、TVを見て居るとテロップが出た。「アップル・コンピューター:スチィーブ・ジョッブス氏死亡!」と・・・
yが、まだ、現役の頃、ギャレージ・ハウスから「アップル・コンピューター」を立ち上げ世界的なパソコン・メーカーに育てた逸材:秀才である。 そして、ジョッブス氏とは、少なからず関係があったから、尚更、関心を持って来た。

今から35~6年前、某社でFDD(フロッピー・デスク)事業の責任者をしていた事があった。
FDDといっても、今から思えば低次元の製品で、精々、1~2MBの製品を造るのが精一杯だった。 でも、カメラや時計、プリンター等とは、また、異質な世界で、ヘッド回りには、μ(ミクロン)の精度造りが要求されていた・・・
我社は、飛び抜けた製品開発能力を持って5㌅時代に小型の3㌅FDDを持ち合わせていた。 当時、3㌅FDDを持ち合わせていたのは、我社とSony丈だった。
そして、小型FDDと競うようにアップル社からマッキントッシュと称する小型パソコンが売り出された。。。
我事業部には殊の外この道に精通した設計者でShibataという君が居た。 彼は、何処でどう学んでいたのか判らないが、未だ、出たてのマッキントッシュに憧れ、「これを買え!!!」と、毎日のように迫っていた。 滔々、2台買ったねェ~~~!!!
パソコンの走りの時代・・・

或る時、アップルのスチィーブ・ジョッブスが、我社の3㌅FDDに関心を持ち、これをマッキントッシュに載せたい!!!と、言うビック・ニュースが流れて来た。 青天の霹靂!!!
この為に事業部上げて資料作り、帰社歓迎の準備を進めた!
まだまだ、今、主流のウインドウーズ等世の中に出回る前の話である!
日日は忘れてしまったが、スチィーブ・ジョッブスがお付きを5~6人連れ、我社を訪れた! 格好いい若者で、氏はスーツに身を包み、チョコレート色した革靴を履き、公子の如く工場視察をし、用意した昼食には眼もくれず工場内を歩き回っていた。Gurand Seiko 組立工場視察の際、当然の事ながら靴を脱がねばならない。 欧米人の事、靴を脱ぐのを嫌がっていた!!!
そして、この時、ワンマン振りの一辺が垣間見られた・・・
仕方なく脱いだ靴は、イタリヤ製の高級靴だろうか?厭に細長く、甲の低い欧米人特有の靴だった事を覚えている・・・
結構な評価を得て居たが、最終的には、当社のFDDは採用にならず、自社の3㌅FDDを搭載してしまった。 天秤に掛けて居たのだろう?
チャンス喪失の一齣だった。   
Shibata君は、その後、何回かスティーブに合っているが、スーツを着たのはあれっきりで、日頃、ノーネクタイで作業員同様の井手達で工場に居るという・・・これが、彼の自然体姿だったようだ。 だから、マスコミ上でもスーツ姿を見た事が無い!
それにしても、世界の逸材が、よくぞ我社を訪問してくれた!、と、今でも感謝している・・・
その後、マッキントッシュは、益々、隆盛を極め世界を席巻した。
これに目を付けたのが、IBMのウィンドウーズ!!!
今では使い易さやソフト等の自由度から逆転してされてしまったが、マッキントッシュは、1時代を風靡した銘品である。 今でも家電製品売り場に行くと、アップル・コンピューターは気にしている製品だ・・・

そして、何10年かして「 i-Phon 」「 i-Pat 」等々銘品が、またまた、世に出された・・・ 流石、アップル・コンピューターだ!!!!!スティーブ・ジョッブス氏の持てる才覚の現れだろう? 当時から凄い逸材だと思っていたが、当に、アメリカン・ドリームを実現した一人だ!!!!! 
何時も何時も思うのだが、ジョッブス氏の頭の構造は凡人とは違い、別世界で歯車が回って居ると思ってきた。
ツイツイ、先日、体調を崩したといい、自らCEOの座から降りられたばかりだった。  そして・・・・・・・・   
今朝、悲しいニュースが伝わって来た・・・

現役時代、一片の才覚に触れさせて貰い、刺激を受けて来た人だけに人一倍のご冥福を祈らざるには居られない・・・

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