『 ヘボのアルバム 』

“ヘボ”ちゃんをこよなく愛する蜂狂さんとのコミュウニケーションの場です・・・

     『 蜜蜂が消えた? - 農薬汚染か? その2 』

2009-03-04 20:31:09 | Weblog
               


『悪魔の新・農薬「ネオニコチノイド」』・船瀬俊介著、かなり衝撃的な意欲作品だった。 驚く事に、極楽蜻蛉の駄洒落本をと依頼して来た蜜蜂の大家:Hujiwaraさんが随所に出て来る・・・ ある意味では、Hujiawraさんの考えが、多く、採用されているのかも知れない?その位の頻度で出て来る・・・

聴いた事はあったが、「ネオニコチノイド」、yには余りお馴染の農薬では無かった。 でも、この本を読んで見てかなり合点がいった。
昨日も触れたように「ネオニコチノイド」は、タバコ等に多く含まれているニコチンを主成分とした新農薬で、投与すると中枢神経を麻痺させ、専門用語でいう神経の軸索の先端部、情報を授受するシナプス接合部を興奮状態にさせ、諸々の障害を起こさせるという恐ろしい農薬だ。しかも、極々、微量でこの症状を起こさせる新兵器!!! 従来の有機リン酸系の農薬だと撒く場所、精々100m範囲内有効に対し、半径4㎞にも同等効果が及ぶらしい? 水溶性であるから洗っても落ちない!、地下茎からこの成分を吸い上げ、果実、葉や茎、根にまで蓄積させる。
この神経毒薬が、目に見えない所からジワジワやって来る所に恐ろしさがある。
人間の症状に例えれば、うつ病、引き籠り、自殺や凶悪犯の元凶に結びつく要因:無気力、呼吸困難、運動失調、よろめき、震え等に結びつくらしい? 話半分にしても、神経系統を興奮状態にさせると、自制が効かなくなるという。
だから、蜜蜂が、この薬品に微弱であっても出会うと徐々に効き出し、出先で死ぬか?失踪状態に陥るというのだ。
皮肉な事に、「ネオニコチノイド」系農薬、匂いが無いというから始末が悪い?
この薬品を浴びた蜜蜂が、巣に帰り、コロニー内でスキンシップ等お行のうものならアッという間に汚染されてしまう!!!
フランスやアメリカ、ノルウェー等ではこうして広がりを見せ、養蜂家を中心に社会問題と化した。
因みに、農業国フランスでは、最高裁まで行き着き、「ネオニコチノイド」系農薬使用が禁止されている・・・
日本では、先に述べたFujiwaraさんが住む岩手県で大問題になっており、然るべき行政機関とYes、No の折衝が続けられているという・・・また、宮崎県でも騒がれているが、農水省辺りの腰は重い!!!
これには訳があり、この本に依ると、政治、行政、農薬業界の癒着があり、持ちつ持たれつ、弱者の保護まで配慮が行き渡っていない!!!と、憤慨、激怒している・・・

この本を読んでいて、食にウルサイ日本、その内に社会問題になること間違いない!!と、直感した。   

昆虫達、良くしたもので、開発農薬出たばかりはよく効くが、2~3年もすると抗体を作り、対抗処置を取る・・・
長年に亘り、このイタチごっこが続いて来たが、今回の「ネオニコチノイド」も、勃々、この時期を迎えつつあるようだ!!!
皮肉にも、お釣は人間共に跳ね返って来る所に何とも言えないもどかしさを禁じ得なかった。 DDT然り、中身は違うが、カネミ油然り、水銀事件然り・・・化学薬品の恐ろしさを忘れかけている。この著者は、有機リン酸系農薬の比では無い毒薬だと断言していた。

昨年、yの飼育場で起きた“ヘボ”の死滅事故、ヒョッとすると、この「ネオニコチノイド」が起因していたのかも?なんて考え出した・・・   
この本の一読をお勧めする・・・

     『 蜜蜂が消える? - 農薬汚染か?  その1 』

2009-03-04 00:01:56 | Weblog
              


昨年だったか? 東白川から“ヘボ”ちゃんの飼い蜂が潰れる!!!と、いう情報が飛び込んできた。 時同じくしてアメリカでは蜜蜂が突如消え去る!と、言う事で大騒ぎ、ワシントン議会でも公聴会等持たれていた。
全米で蜜蜂が、1/4、消え去ったというのだ!!! 原因は不明?
だから大騒ぎになる・・・

yは、これ等の話を聞いて、蜂こそ違え、「ハハン!何れも農薬だな?」と直感した。 
今井会長さんは、著名人!!! 軽々しい発言は控えていたようだ?
騒ぎ立てると痛し痒しの所がある。 西洋ミツバチのように保険所の認可?検査?届け出?等ややこしい騒ぎになるからだと思った。 蜜蜂への伝染と言う事も考えたのかも知れない?
夏場を過ぎると“ヘボ”ちゃんの潰れ騒動は鎮静化したかに見えた?・・・
振り帰ってみると、昨年、yの所でも“ヘボ”ちゃんがよう潰れた!!! 今、カウントして見たら、何と7つも潰れた。 何れも、生掘りして来て間もない時期に潰れている・・・骨箱の新聞紙を食い破るか否か?の初期状態のものだった。
こんな事は過って無かった。 あっても、精々、1~2巣。。。
生掘りに落ち度はないので、オカシイ?、猛暑の所為かな?位に考えていた。
過って、庭木の消毒で懲りた事があったので、最近では、一切、庭木の消毒を止めているから、益々、不思議に感じていた。

人間というものは、喉元を過ぎれば熱さを忘れる! の諺の如く、盆過ぎたらこの話は頓挫してしまった。  

冬場、暇と言う事もあり、一昨日も書いたように本を漁り出していた。その中に「蜜蜂失踪!」の本が2冊も出てきた。
以前、Y和尚から「蜜蜂と農薬」の話をチラッと聴いていたので、この際読んで見るか?と、購入を決め込んだ。
今日は、その話をしようと思っている。

先ず、『悪魔の新・農薬「ネオニコチノイド」』を紐解いて見た。

yは、庭木の消毒殺虫剤と言えば、有機リン酸系のマラソン、スミチオン、バイジット、それに石灰硫黄硬剤位しか知らない。
何十年もこれ等を松や梅の消毒に使って来た。 一頃は、何れの消毒液も非常によく効いた! だから、我が家の庭木には、松毛虫やアブラムシ等居なかった。
“ヘボ”ちゃんを屋敷で飼うようになり、消毒を止めて久しい・・・
するとどうだろう!!!松の木には松毛虫やアブラムシが!、ニシキギには得体の知れないカメムシや尺取り虫が!!、梅や柿の木にはアメシロがドッサリ付くようになった。
これ等の害虫を観察していると、アメシロやニシキギの尺取り虫にはアシナガバチやへボちゃんがよく来て齧りまくっていた。絶好の餌だった。 そして、ニシキギに小さな尺取り虫がドッサリ付くようになり、これには閉口した。
葉が丸坊主になるのだ!!! 暗くなるのを見計らって消毒を試みた。
尺取り虫の殺虫には成功を見た。
ヤレヤレ・・・
が、朝、ヘボちゃんの飼育箱を巡回するといやに物静か?
?????
ヤバかったかな?
案の定、暗い内から稼ぎに出ていた働き蜂が、死んだ尺取り虫を餌として運び込んだのである。これを食うた幼虫、死ぬものも出る有様、悪い事に栄養交換で貰った唾液、働き蜂まで調子がおかしい?
慌ててニシキギに水道水を掛け農薬や死んだ尺取り虫を叩き落としたが、半日以上、コロニーはシ~~~ン!!!!!
これで、農薬の恐ろしさを嫌と言うほど知っていた。

『悪魔の新・農薬「ネオニコチノイド」』を読み出すと、頷ける点がバタバタ出てきた。“ヘボ”ちゃんと蜜蜂の違いこそあれ、農薬汚染という点ではピシャリ合致していた。
本は読んで見るものである。
ネオニコチノイド系農薬は、ニコチン系農薬で、これまでの有機リン系農薬とは、全く、違う種類の農薬。
これが、近年、置き換わって大々的に使われ出し、時同じくして蜜蜂の失踪、壊滅的な被害が現れ出したという件(くだり)なのである・・・  
この被害は、ヨーロッパ:フランス、オランダ辺りから、全米にまで・・・、今、世界的規模で拡大している!!!

話は長くなるので、続きは、また、明日に・・・