日々是チナヲチ。
素人による中国観察。web上で集めたニュースに出鱈目な解釈を加えます。「中国は、ちょっとオシャレな北朝鮮 」(・∀・)





 「みたままつり」に行ってきました。

 平日とはいえ連休を控えた金曜ということもあり、日が沈んで献灯が味を出す頃合にはなかなかの……というより大盛況になりました。若い人が多かったです。カップルとか仕事を終えたOL風の女性とかサラリーマン、それに学校帰りなのか制服姿の女子高生もたくさんいました。

 それから浴衣姿の若い女性も。和服慣れした足の運び方をする人には爽やかな艶っぽさがあっていいものです(もちろん美人限定)。

「あーやっぱり大和撫子だなー」

 とうっかり口にして「しまった」と思った途端、配偶者に横っ面を張られました。ちょっと痛かったです。ほっぺたをさすりながら、おれのストライクゾーンも広くなったからなあ……ではなくて、初詣のときの盛況ぶりも思い出しつつ、いわゆる「靖国アレルギー」のようなものはあまり作用していないんだなあと考えました。

 ちなみに今年の献灯では森光子さんのものがいちばん印象的でした。

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 雑談なので話題を平気で飛ばしますが、安倍官房長官に脅迫状を送りつけた犯人が逮捕されましたね。大卒の香港人男性(24)で無職。ニートなのか「隠閉青年」(ヒッキー)なのかはわかりませんが、現今の香港社会を反映した事件のように感じました。

 私はテレビのニュースで脅迫文を見たときに、犯人は香港人の糞青(自称愛国者の反日教徒)か、日本の基地外が香港で投函したものだろうと考えていました。字が下手(中国本土の人間は字だけはきれいに書けます)なのと、日本語が非常に拙かったからです。結局前者だった訳ですが、香港紙の報道によると、日本の香港総領事が香港警察の手並みの鮮やかさを賞賛していたそうです。

 実は賞賛する必要なんか全くないんですけどね。……信じられないような話ですが、犯人は脅迫文の署名に自分の本名を使い、御丁寧にも自宅の住所まで書いて投函したのです。で、香港警察がとりあえず脅迫文に記された住所に足を運んだら犯人がいてお縄にできた、というのですから、これほど手間のかからない事件も珍しいでしょう(笑)。糞青というより真性なんでしょうねえ。

 それで時事ネタに敏感な香港の某BBSに飛んでみたら、やはり犯人を基地外扱いしていました。そこで、

「君たち香港人が気にする必要はない。馬鹿はどこにでもいる。日本にもいる。香港よりたくさんいるぞ」

 と書き込みました。むろん下の句がついていまして、

「ただそれは日本の総人口が香港の20倍くらいあるからだ。総人口に占める比率でいえば、香港の基地外率は日本よりずっと高いな。まあ民度が随分違うから仕方ないよなー、呵々」

 という体裁にしたら可燃度が高かったらしく、この煽りであっけなくスレが炎上、罵詈雑言の嵐に変じたのでこちらはさっさとログアウトです。でも事実なんだから仕方ないですよねー。「副業」の中文コラムなんざ香港人向けなのでかなり内容を劣化させているのですが、それでも「さすがはプロの仕事だ」とかいって有り難がってくれます。当然のことながら褒められてもこちらは全然うれしくありません。すると、

「御家人さんは謙虚だ」
「御家人さんのように褒められるのを嫌がる人も珍しい」

 という誤解が生じて好感度がアップする(笑)という馬鹿らしさ。いや、本当は私だって褒められれば嬉しいです。でもそれは「中国語が上手だ」と言われたときに限ります(これは本当にうれしいです)。

 内容をどう評価されてもこちらにとっては飛車角落ちでやっている仕事ですから、香港の業界人として情けなくなるばかりです。こんな文章を持ち上げているようでは日本との差は広がる一方じゃないか、と義憤したりもします。

 まあ香港というのはすでに終わっている、あるいは終わりを約束された都市であり社会ですから、義憤してやるだけ無駄なんですけど。でも馬鹿ほど可愛いといいますか、あれはあれで懸命にやっているので、……また7年間住んだ場所への多少の思い入れも手伝って、いい素材は何とか一人前に育ててやろうとつい手を出してしまいます。

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 本来なら旬である北朝鮮関連で何か書ければいいのですが、あいにく私のキャパシティを越えていますのでどうにも料理ができません。ただ外交事は相手があることですからそうそう思惑通りにうまく事を運ぶのは難しかろうとは思っていました。現時点から振り返ると、日本は戦機を逸した観がありますね。

 とはいえこの一件で国民の危機感は高まったでしょう。ブタキムを敢えて保護しようとする中共と韓国の基地外っぷりも再認識されたかと思います(というか、そうであれかし)。中共に拒否権を使わせれば異質ぶりが際立ってなお宜しいかと。中共に言わせると、ミサイルを連射するより、その行為に制裁を課すことの方が東アジアの安定を損ねるそうです。これまた香港の真性顔負けの理屈ですね。

 まあ当ブログの守備範囲でいえば、北朝鮮に言うことを聞かせられない中共は使えないなーということになるのですが、この駄目っぷりが国内政治にも影響を及ぼすかどうか関心があります。「胡錦涛の代になってから北朝鮮を抑えられなくなった」なんて声が出てくると面白いんですけどね。

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 最後に、これはそのうち詳報する機会があるかと思いますが、中国の第二四半期のGDP成長率が前年同期比10.9%で、第一四半期(10.3%)より一段とペースアップしている模様です。

 http://hk.news.yahoo.com/060713/12/1q2bn.html
 http://hk.news.yahoo.com/060713/74/1q27c.html

 「諸侯」の全力疾走が続いている訳ですね。中央はどうやら戦慄してしまったようで、これに関連しては香ばしい記事もそこそこ出てきています。先行きが楽しみです。



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