現在開催中の、聴覚障害者のスポーツの祭典、デフリンピック(台湾・台北)の卓球女子団体で、上田萌(19)、佐藤理穂(18)=ともに東京富士大=が01年ローマ大会以来、2大会ぶりとなる銀メダル獲得に貢献した。上田は弟・仁(17)=青森山田高=が横浜世界卓球代表で、兄・大輔(24)は今大会男子代表。佐藤の父・真二さん(47)は実業団・協和発酵キリン監督で今大会の日本代表。ともに卓球一家に育った2人が世界を相手に奮闘を続けている。
先天性の聴覚障害を持つ上田、佐藤は、ともに大学では04年アテネ五輪女子代表監督を務めた西村卓二氏(61)に指導を受けている。指導歴36年で初めて聴覚障害者を教える西村氏は、感覚を分かろうと耳栓をつけてプレーし「目と予測だけで球を追う」ことの難しさを痛感したという。
それでも「指導上はひとりの競技者」と、練習でも正面に立って大きく口を動かして指導すること以外、ほかの選手と指導法を変えない。その成果もあり上田は健常者が相手の全日本学生選手権(10月・横浜)の関東予選を突破し、本大会出場権を獲得した。
関係者の紹介で97年に初対面して以来、姉妹のように仲が良い2人は、昨年9月のプレ大会(台北)をダブルスで制覇。「卓球が自分を成長させてくれた」と口をそろえる。今大会、混合ダブルスは佐藤がベスト8、上田は2回戦敗退。コンビを組んだ女子ダブルスでは2回戦敗退に終わったが、12日に予選が始まったシングルスで金メダルを目指す。
◆上田 萌(うえだ・もえ)1989年10月27日、京都・舞鶴市生まれ。19歳。5歳から卓球を始め、06年から全国ろうあ者大会女子シングルス3連覇中。157センチ、48キロ。家族は両親、兄2人と弟。
◆佐藤 理穂(さとう・りほ)1990年10月28日、東京・杉並区生まれ。18歳。大宮小4年から卓球を始め、08年全国ろうあ者大会女子シングルス準優勝。168センチ、57キロ。家族は両親と兄。
先天性の聴覚障害を持つ上田、佐藤は、ともに大学では04年アテネ五輪女子代表監督を務めた西村卓二氏(61)に指導を受けている。指導歴36年で初めて聴覚障害者を教える西村氏は、感覚を分かろうと耳栓をつけてプレーし「目と予測だけで球を追う」ことの難しさを痛感したという。
それでも「指導上はひとりの競技者」と、練習でも正面に立って大きく口を動かして指導すること以外、ほかの選手と指導法を変えない。その成果もあり上田は健常者が相手の全日本学生選手権(10月・横浜)の関東予選を突破し、本大会出場権を獲得した。
関係者の紹介で97年に初対面して以来、姉妹のように仲が良い2人は、昨年9月のプレ大会(台北)をダブルスで制覇。「卓球が自分を成長させてくれた」と口をそろえる。今大会、混合ダブルスは佐藤がベスト8、上田は2回戦敗退。コンビを組んだ女子ダブルスでは2回戦敗退に終わったが、12日に予選が始まったシングルスで金メダルを目指す。
◆上田 萌(うえだ・もえ)1989年10月27日、京都・舞鶴市生まれ。19歳。5歳から卓球を始め、06年から全国ろうあ者大会女子シングルス3連覇中。157センチ、48キロ。家族は両親、兄2人と弟。
◆佐藤 理穂(さとう・りほ)1990年10月28日、東京・杉並区生まれ。18歳。大宮小4年から卓球を始め、08年全国ろうあ者大会女子シングルス準優勝。168センチ、57キロ。家族は両親と兄。
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