障害のある子もない子も楽しめるおもちゃ「共遊玩具」を紹介する「バリアフリーふれあいおもちゃ博」が24日から2日間、福島市早稲町の教育文化施設「こむこむ」であった。知的障害者が経験している世界を疑似体験するワークショップもあり、訪れた人たちは楽しみながら障害への理解を深めた。実行委員会の佐藤玲子さん(60)は「障害の有無に関係なく子どもたちが一緒に遊んで互いを理解し合うきっかけに」と望んだ。
タカラトミーが販売している共遊玩具約40点が展示された。動物のフィギュアは、目が見えなくても触覚で全体像を想像できるよう手のひらサイズに。凹凸で足跡を表現した付属シールもあり、想像力をかき立てる。魚釣りゲーム機は、耳が聞こえなくてもゲームの進行が分かるように字幕が表示される。
ワークショップでは兵庫県の市民団体「ぴーす&ピース」の矢野一隆代表(55)が、知的障害を持つ娘の話を交えながら障害者への理解を呼び掛けた。参加者は半分に切ったペットボトルの注ぎ口から周囲を見る体験をした。矢野代表は「自閉症の人は、興味のあるものに意識が集中すると視野が狭くなる」と説明した。
電車などで女性のアクセサリーに興味を持ち、触ってしまって痴漢と間違われることもあるという。自閉症の人はアクセサリーしか見ておらず、女性が嫌そうな顔をしても気付いていない可能性があるといい、落ち着いた声で「やめて」と声をかけてほしいと呼び掛けた。参加した福島市南矢野目の自営業、佐藤仁さん(60)は「知的障害を持つ人が、私たちとは全く異なる感覚だということを身をもって実感した。これからはもっと想像力を働かせて接していきたい」と話していた。
毎日新聞 2017年6月27日
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます