全国障害者スポーツ大会開幕が22日に迫り、県内で盲導犬などの補助犬の受け入れに対する啓発が進んでいる。補助犬は交通機関や飲食店、商業施設で受け入れが義務付けられているが、これまでの大会開催地では入店拒否がみられた。県内でも16人が補助犬を利用しており、無理解による受け入れ拒否に遭った例もある。関係者は「この機会に関心を持ち受け入れを進めてほしい」と願っている。
市の広報を点訳している盛岡市の女性(58)は食べ歩きが好きで、よく盲導犬と共に市内の飲食店を利用する。補助犬への理解はだいぶ浸透してきたが「犬アレルギーの客が居るかもしれないと入店拒否されたこともある」と話す。
「不都合があればすぐに店を出る」と説明を尽くしてやっと入店できることもあるが、チェーン店でも店舗によって対応が違うことがあり「経営者の考え方の違いなのか、接客担当者への教育に差がある。全国障害者スポーツ大会で訪れる他県の人に嫌な気分になってほしくない」と案じる。
大会の県実行委は飲食業組合に配慮を求める依頼をしたほか、8、9月に行った交通機関や宿泊施設向けの接遇講習会で補助犬への理解を周知するチラシを配布。必要に応じて床に敷くバスタオルの準備や、事故防止のため障害者への積極的な声掛けなどを求めた。 盛岡市のそば店東家は、受け入れ態勢を再確認し、点字のメニューも準備している。馬場暁彦社長(46)は「障害者大会の参加者だけでなく、全ての客に楽しかったと帰ってもらいたい」と、もてなしの心を尽くす。
【写真=盲導犬の役割などを説明する日本盲導犬協会仙台訓練センターの職員=16日、一関市大町・なのはなプラザ】
(2016/10/17) 岩手日報
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