災害時の障害者支援について理解を深めてもらおうと、市民グループ「あんしんネット横須賀」は20日、県立岩戸養護学校(横須賀市岩戸5丁目)で講習会を開いた。同校の教員や保護者ら約50人が集まり、災害時の対応などについて意見を交わした。
講習会ではまず、東日本大震災で困難に遭った障害者らの証言を集めたドキュメンタリー映画「逃げ遅れる人々」(飯田基晴監督)を上映した。
被災者の証言では、筋ジストロフィーで車いすの欠かせない福島県いわき市の男性が、押し寄せる津波に身動きできず、命を落としたという。また、発達障害の娘を持つ母親が「他人に迷惑がかかるから」と避難所へ入るのを拒んだ。障害を理由に地域住民から自宅に残るよう促された女性が「避難所へは絶対に行きたくない」と語るシーンもあった。作品は震災後も悩む障害者がいる姿を伝えた。
上映後、参加者は「障害者への世間の目が冷たい」「地域で支え合い、関心を高めるべきだ」などと感想を述べた。
同グループの増田正義代表(75)は、災害に備え、地域に住む障害者の人数を正確に把握するのはどの自治体も難しいと指摘。「普段からそれぞれの顔が見えるよう、もっと障害者を受け入れる社会にしないといけない」と話した。

災害時の障害者への支援などについて話し合った参加者=県立岩戸養護学校
カナロコ(神奈川新聞)-2013年8月22日
講習会ではまず、東日本大震災で困難に遭った障害者らの証言を集めたドキュメンタリー映画「逃げ遅れる人々」(飯田基晴監督)を上映した。
被災者の証言では、筋ジストロフィーで車いすの欠かせない福島県いわき市の男性が、押し寄せる津波に身動きできず、命を落としたという。また、発達障害の娘を持つ母親が「他人に迷惑がかかるから」と避難所へ入るのを拒んだ。障害を理由に地域住民から自宅に残るよう促された女性が「避難所へは絶対に行きたくない」と語るシーンもあった。作品は震災後も悩む障害者がいる姿を伝えた。
上映後、参加者は「障害者への世間の目が冷たい」「地域で支え合い、関心を高めるべきだ」などと感想を述べた。
同グループの増田正義代表(75)は、災害に備え、地域に住む障害者の人数を正確に把握するのはどの自治体も難しいと指摘。「普段からそれぞれの顔が見えるよう、もっと障害者を受け入れる社会にしないといけない」と話した。

災害時の障害者への支援などについて話し合った参加者=県立岩戸養護学校
カナロコ(神奈川新聞)-2013年8月22日
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