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ゴエモンのつぶやき

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障害者就労 先輩が手本 射水 放課後支援ハウスと喫茶併設

2013年12月30日 01時51分01秒 | 障害者の自立
 特別支援学校に通う子どもたちが放課後に過ごせる「こどもサポートハウスおむすび」と、障害のある人が働く喫茶店「シエル」が併設する拠点が、富山県射水市黒河新にオープンした。先輩が働く様子を間近で見ることで、子どもたちが社会性を身につけ、働く意義を学べる試みとして注目されそうだ。(青木孝行)

 手掛けているのは、福祉施設で働いていた人たちでつくるNPO法人「プラスワン」。地元に溶け込んだ形で障害者の就労を支援する場をつくろうと、岩盤浴施設を改装して今年七月に開設した。

 サポートハウスに、放課後や冬休みにやってくるのは知的障害、発達障害、精神障害、難病指定障害のある二十人。子どもたちは人間関係の築き方やマナーを遊びを通して学んでいる。人と人を結び、食育に力を入れる思いを込めて「おむすび」と名づけた。

 喫茶店では、障害のある二十代から四十代の男女七人が働く。喫茶店は就労移行支援事業所として位置づけられ、二年間の期間限定で働くノウハウや心構えを学んで自立への一歩を踏み出す。住宅街の一角にあり、住民らがランチやお茶の時間を楽しんでいる。

 サポートハウスと喫茶店が行き来でき、職場研修という形で仕事にチャレンジする子どもも出てきた。接客や配膳をこなす特別支援学校高等部一年の女子生徒(16)は「働いている人を見て自分もやってみたいと思った。お客さまに感謝されて楽しい」と充実した表情を見せる。

 プラスワンは特別支援学校を卒業した後の子どもたちの進路を見据える。萩行(はんぎょう)慎一さん(51)は「子どもたちもいつか作業所で働かなければならず準備が必要。喫茶店で先輩たちの姿を見て地域で生きる力を身につけてほしい。喫茶店に、地域の人が気軽に寄ってもらえる交流の場になればうれしい」と話している。

 喫茶店やデイサービスの問い合わせは、NPO法人「プラスワン」=電0766(50)9883=へ。

将来の自立に有意義

 子どもと情報メディアに詳しい富山国際大の土井由三非常勤講師(72)の話 子どもの権利条約の中にあるように、子どもは最善の利益を確保されるものであり、大人と行政はサポートする責任がある。その意味で有意義な試みで、大切な施設だと思う。障害のある子どもたちには、将来の自立を視野に入れて支えていくことが必要である。


喫茶店に隣接する調理室でお菓子を作る子どもたち=富山県射水市黒河新で

中日新聞 : 2013年12月29日


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