陸上のリオデジャネイロ・パラリンピック日本代表、18歳の山本萌恵子(日本知的障がい者陸連)が18日に大阪市のヤンマースタジアム長居で行われた日本ID(知的障害者)選手権の女子1500メートルを4分54秒57で制した。入賞を目標に掲げる本番へ、順調な調整ぶりをアピールした。
母の忍さんによると、小学2年から学校で言葉を発せなくなった。症状は悪化し、同6年の頃には表情が消え、大声を出すなどの問題行動も増えた。療育を検討する中、走ることに巡り合った。中学1年から毎日、午前5時半起床で3キロ走り、忍さんは「いろいろなことができるようになり、少しずつ笑えるようになった」と振り返る。
健常者の選手と練習するなどし、実力をつけていった。最新の世界ランキングは日本勢最高の6位。日本ID選手権では強い日差しが照りつけ、気温30度を超える条件にもかかわらず、中盤で抜け出すと終盤のスパートで後続をさらに引き離す力強さを見せた。
産経ニュース
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