■約151万人。見た目では気づかれず、つらい思いをする人も
ホー先生 内部障害者と呼ばれる人たちがいると、最近聞いたんじゃが。
A 心臓や腎臓(じんぞう)、呼吸器など体の内部の機能が低下した人のことだね。疲(つか)れやすい、ウイルスに感染しやすいといった様々な困難を抱(かか)えている。例えば心臓機能障害は、心筋梗塞(こうそく)などが原因で心臓の機能が低下した状態をさす。無理をすると発作が起きる人もいる。
ホ 何人ぐらい、いるのかのう。
A 少なくとも身体障害者手帳を持つ人の約3割にあたる約151万人。高齢者(こうれいしゃ)が多い。手帳を申請(しんせい)しない人もいて、実際にはもっと多いだろうと言われている。高齢化に伴(ともな)って人数も割合も増えているんだ。
ホ どんなことに困っているんじゃ?
A ほとんどの人は外見からは障害があると気づいてもらいにくい。優先座席や障害者専用駐車(ちゅうしゃ)スペースを使うときに「元気そうなのになぜ?」と注意を受けることもある。最近は、障害者であることを分かってもらうためのマークをかばんにつける人も見かける。
ホ ホホウ!
A 仕事をしている人も約10万人いるとみられる。長崎(ながさき)県立大とNPO法人「ハート・プラスの会」の調査では、回答者131人のうち23%が「職場であまり理解してくれない」「全く理解してくれない」と答えた。「次に体調を壊したら辞めてもらうと言われた」「何の相談もなく残業の多い部署へ異動になり、倒(たお)れて救急搬送(はんそう)された」といった声もあった。
ホ それはひどいのう。
A 4月に施行された改正障害者雇用(こよう)促進(そくしん)法では、働く障害者に可能な限り配慮(はいりょ)することが事業主の義務になった。人によって必要な配慮は違(ちが)うけど、体調にあった仕事量にしてもらったり、通院のための早退が認められたりすることなどが考えられる。働きやすい職場が増えるといいね。
2016年8月5日 朝日新聞
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