兵庫県淡路市は、市役所本庁舎(同市生穂新島)を訪れた聴覚障害者と職員のコミュニケーションを補助するため、窓口にテレビ電話を設置した。淡路聴覚障害者センター(洲本市)に駐在する手話通訳者を介することで、細かい情報の伝達や正確なやりとりが可能になる。
障害者差別解消法や淡路市手話言語条例の施行に対応する施策の一環。
テレビ電話は地域福祉課窓口に設置。手続きや相談などで来庁した聴覚障害者を同窓口に案内し、同センターにテレビ電話をつなぐ。利用者は画面に映った通訳者と手話で会話し、窓口担当者は電話で通訳者と話す。
28日には、淡路聴力障害者協会(事務局・洲本市)の女性2人が、テレビ電話を試用。「筆談では詳しい内容まで伝わりにくいので、とても助かる」と歓迎する一方、「手話ができる職員も増えてほしい」と希望する。市は2016年度、職員を対象に手話の研修会を開くという。
画面に映った手話通訳者とコミュニケーションを取る利用者ら=淡路市役所
2016/6/29 神戸新聞NEXT
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