障害について学ぶ特別授業が28日、京都府亀岡市内丸町の亀岡小であり、身体障害のある4人でつくる音楽バンド「4Disabilities」(よんディサビリティーズ)が講演した。日常生活の困難を歌にしたオリジナルソングを披露し、児童たちが理解を深めた。
同バンドは2011年に結成し、府内を中心に活動している。メンバーはそれぞれ事故や病気で車椅子で生活していたり、感音性難聴を患ったりしている。
授業で4人は、身のまわりの段差や口の動きが読めないマスクなど日頃の困りごとを紹介。ギターの和田直也さん(39)は障害のある人の意思を尊重する大切さを指摘し、ボーカルの木村智之さん(39)は「障害があるから多くの人に歌を聴いてもらえる。人生は考え方次第だ」と語り掛けた。
メンバーはわざと段差を作って車椅子の苦労を実演した後、聴覚障害者の思いを歌にしたオリジナル曲「デフロック」などを披露。「補聴器を付けているからといって必ずしも全て完全に聴こえる訳じゃない」などのフレーズのある歌に児童たちが聞き入っていた。
特別授業は、総合的な学習の時間を活用し、3年生約100人が参加した。
2017年11月29日 京都新聞
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