ゴエモンのつぶやき

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「全国の職業能力開発校のモデルに」

2018年05月08日 13時07分44秒 | 障害者の自立

精神障害者の訓練拡充で新校舎

 国立の施設として東京都が運営する東京障害者職業能力開発校(東京都小平市)の新校舎がこのほど完成し、4月18日に落成記念式典が開かれた。厚生労働省は精神障害者や発達障害者の受け入れを拡充する方針で、同校を「全国の職業能力開発校のモデルにする」と位置づけている。

  式典で小池百合子・都知事は「都としてカリキュラムを改正した。グループワークを導入し、職場定着のサポート体制も充実した。温かい見守りの目でこの施設を運営したい」とあいさつ。式典後は校内の模擬喫茶店などを視察し、生徒に「自信を持って頑張ってください」などと声を掛けた。

  同校の訓練科目は12科あり、年間定員は260人。身体障害者のみ受け入れていた科を刷新し、10科で精神障害者、発達障害者の入校を可能とした。

  今年4月に入校した90人のうち精神障害者と発達障害者は約4割。同校は日常生活を見守る生活指導相談員や、就職後の定着を支える職員をそれぞれ2人増員して対応する。

  職業能力開発校の間では精神障害者、発達障害者は集団での訓練になじまないとの見方があるが、同校は「少しずつ受け入れを重ね、ノウハウを蓄積してきた」(米澤義正校長)という。

  新校舎は2階建てで延べ床面積は約7200平方メートル。工事費は28億円で全額国が負担した。2018年度の運営費予算は約6億2000万円(国と都が負担)。これまでの定員充足率は約6割、就職率は約8割で推移していた。

  同校は1948年に発足し、80年に校舎を改築。法改正に伴い、93年に現在の名称になった。入校時期は一部の科では年4回あり、今年7月の入校生は5月25日まで募集している。訓練期間は科によって3カ月、半年、1年と異なる。

  敷地内に寮(全室個室で家賃・光熱水費は無料。食事提供はなし)を24人分新設したが、入れるのは身体障害者のみ。「夜間に精神障害者や知的障害者が落ち着かなくなったら対応が難しいため」(教務課)という。

  職業能力開発校は職業能力開発促進法に基づくもので、授業料は無料。条件を満たした生徒は訓練手当などを受給しながら学べる。一般校(国立57校、都道府県立150校)、一般校に通うのが難しい障害者向けの障害校(国立・県立で計18校)がある。

  障害校の14年度の入校者1437人の半数は身体障害者で、精神障害者は18%と少ない。厚労省は精神障害者、発達障害者の求職が増えている現状を踏まえ、16年8月、障害校での受け入れを促す方針を検討会報告書にまとめた。

  厚労省は同校について式典で「他の障害校に先駆けて、精神障害者、発達障害者の訓練の実施・強化に応えられる施設として運営することが可能になった」(加藤勝信大臣)とのメッセージを発表した。

2018年0507    福祉新聞


»津久井やまゆり園、建て替えに向けた工事開始

2018年05月08日 11時23分28秒 | 障害者の自立

 46人が殺傷される事件が起きた神奈川県相模原市にある知的障害者施設「津久井やまゆり園」の建て替えに向けた工事が、7日から始まりました。

 津久井やまゆり園では、おととし7月、元職員の植松聖被告によって、入所者ら46人が殺傷される事件が起きました。やまゆり園の建て替えに向けて、7日、仮の囲いを設置するなどの工事が始まりました。今後、事件の現場となった2つの居住棟などが撤去され、新しい施設は再来年度の開設を目指すということです。

  「(息子は)丸22年ここで生活して、僕らもずっと月1回とか来ていたので、きょうは来るときもさみしいなって」(息子が重傷を負った尾野剛志さん)

  神奈川県は、入所者を複数の小規模な施設に分散する方針で、同じ場所での建て替えとともに、横浜市にも施設を整備するほか、既存の施設も活用して130人全員の居室を確保するとしています。

TBS News


「史実復元」で対立 障害者団体と河村市長

2018年05月08日 11時01分47秒 | 障害者の自立

 名古屋城天守閣が7日に閉鎖された。木造復元への第一歩だが、新天守閣のエレベーターについて、「史実に忠実な復元」を主張して設置に否定的な名古屋市の河村たかし市長とバリアフリーを求める障害者団体が対立し、復元後の姿が描けないままだ。市は6日夕、設計上最も影響が少ない小型エレベーターを想定した車いすの利用実験を報道陣に公開。この結果も踏まえ、月内にも方針を示す。

 現天守閣は震度6強以上の地震で倒壊する恐れがあるとされる。

 


障害者が接客、カフェがオープン 京都、本格的なパン製造も

2018年05月08日 10時49分39秒 | 障害者の自立

 障害者がパンの製造販売や接客を手掛けるカフェ&ショップ「ふらっと」が5月7日、京都市伏見区醍醐辰巳町にオープンする。職人の指導を受けて作る約50種類の本格的なパンが特長で、「ふらっと誰でも気軽に立ち寄ってもらえる場所にしたい」という。

 障害者の就労支援に取り組む「京都市だいご学園」が運営。これまで同学園はドーナツなど菓子を主力商品として販売してきたが、大学生協やスーパーなどへの卸売が中心で、ゆっくりと座って食べてもらえる機会は少なかった。寺地ヒサ子園長は「利用者に『この場所で働く』という意識を持ってもらうためにも、地域住民と接する場所が欲しかった」と話す。

 用地を探していたところ、隣接する土地を取得することができ、分園として新しい施設を建設。1階に厨房(ちゅうぼう)とカフェを設け、オープンに向けて準備を進めてきた。

 府内産木材を使った温かみのある内装で、テラス席も設けた。100円台のパンが中心で、自家製無添加のスープやホットサンドが付いた500円のランチも提供する。

 利用者は職人と一緒にパン生地の分割や成型に取り組むほか、包装、接客など幅広い業務を手分けしてこなす。今西香奈さん(37)は「レジの計算などうまくできるか不安もあるが、接客をやってみたいので、就職を目指して頑張りたい」と意気込む。

 営業時間は平日午前10時~午後4時。ふらっと075(571)7216。

約50種類のパンを製造販売するカフェ&ショップ

2018年05月07日     京都新聞


精神医学の祖に学ぶ 業績伝える記録映画

2018年05月08日 10時26分16秒 | 障害者の自立

100年前、処遇改革 「家庭内監禁」批判

 日本の精神医学・医療の祖といわれる医師、呉秀三(1865~1932年)の業績を伝えるドキュメンタリー映画の製作が大詰めを迎えている。呉は精神障害者を自宅のおりに閉じ込める「私宅監置」を批判し、精神医療の改善を進めたが、撮影中には障害者の家庭内監禁事件が相次いで発覚した。製作スタッフは今月完成する映画を通じ「呉が100年前に問いかけたことを改めて考えてほしい」と訴える。【成田有佳】

 呉は広島藩医の三男として江戸で生まれ、帝国大医科大(現東京大医学部)を卒業。