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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害認定の審査怠る、喜界町 専門家不足で

2017年01月30日 00時46分02秒 | 障害者の自立

 鹿児島県の離島・喜界島を管轄する喜界町が、2014~15年度の2年間にわたり、障害者らが利用できる福祉サービスの必要度を示す「障害支援区分」を認定する際、法律で定める専門家らの審査を経ずに計49人の手続きを済ませていたことが28日、分かった。離島のため医師などの専門家が不足していたことが理由。障害者らが適正な福祉サービスを受けられなかった可能性がある。

 町保健福祉課によると、町内に専門家が少なく、13年度までは奄美大島の医師らを委員として審査会を開いていた。その後、委員が異動や退職で不在になり、49人の区分をコンピューターによる1次判定だけで決めていた。

2017年01月28日   西日本新聞


視覚障害者にも安全な案内を――Beacon×Watsonで生まれた音声ナビの実証実験スタート

2017年01月30日 00時03分48秒 | 障害者の自立

日本IBM、清水建設、三井不動産の3社が協力し、日本橋の「コレド室町」で音声ナビゲーションの実証実験を行う。高精度な位置情報と音声ナビゲーションにより、外国人観光客や車いす利用や、視覚障害者などへの実用可能性を探る狙いだ。

 「右斜めを向いてください。そのまま、14メートル直進してください」「左に見えたエレベーターで2階に上がってください

 東京・日本橋の商業施設「コレド室町」で、2017年2月8日から3週間、スマートフォンアプリを使った音声ナビゲーションの実証実験が行われる。屋内や地下でも高精度な位置情報を取得できるBeaconを利用し、車いす利用者や、視覚障害者、訪日外国人を含む来訪者を、それぞれに適した誘導方法で、正確に目的地まで案内する。

 目的地をアプリとの対話で決めるのも大きな特徴だ。例えば「中華料理が食べたい」などと話しかけると、アプリがお店を提案してくれる。「お願いします」と答えると、目的地までの案内が始まる仕組みだ。カーナビのように、分岐点に差し掛かると、目的地に向かう方角の道を指示していく。音声は日本語と英語に対応する。

 使うユーザーの属性でナビゲーションの内容も変わる。一般歩行者には最短経路を示し、車いす利用者に対しては、階段や段差のない経路を選ぶ。視覚障害者の場合は、点字ブロックの存在など、スムーズな移動に必要な細かい情報が加わる。

清水建設と日本IBM、三井不動産の3社が協力

 実証実験の実施にあたっては、清水建設と日本IBM、三井不動産の3社が協力した。清水建設がナビゲーション用の地図として空間情報データベースを構築。三井不動産がコレド室町内の店舗情報や施設情報を提供した。

 日本IBMは、5~10メートルの間隔で天井に設置したBLE(Bluetooth Low Energy)対応のBeaconから発した電波強度を分析する、屋内測位のためのアルゴリズムを開発したほか、IBM Watsonなどに使われているコグニティブ技術をもとに、アプリにおける音声対話インフラを構築した。

 視覚障害者も安全に利用できるように、位置情報の誤差は「白杖で周囲の環境を把握できる、1~2メートル程度に収まるように調整している」(日本IBM)という。スマートフォンに搭載している加速度センサーとジャイロセンサーを使い、体の向きなども推測できるため、エレベーターの中でどの方向にボタンがあるのか、といった情報まで提供可能だとしている。

 3社で実証実験の検討を始めたのは2016年5月。同年9月にインフラの整備を始め、3カ月後に12月には、人を使った実験を開始した。視覚障害者向けのナビゲーションシステムは、もともと、2015年中に清水建設と日本IBMが開発していたという。

音声ナビゲーションシステムの全容

 視覚障害者用メニューのデモでは、アプリの開発に携わり、自らも視覚障害者である日本IBM東京基礎研究所 IBMフェローの浅川智恵子氏が実演。東京メトロ銀座線「三越前駅」の地下歩道付近から、コレド室町内の施設に向かうというもので、途中で少し壁に当たる場面もあったが、幅2メートル弱の通路をトラブルなく進んでいった。

 「視覚障害者には本が読めないという情報の壁と、一人で外出できないという移動の壁という2つの壁がある。今回の実証実験のゴールは視覚障害者が街歩きを楽しむこと。2020年にこの技術が東京中に広がって、世界のロールモデルになることを願っている」

 2月8日から始まる実証実験に参加するには、iOS 10以降を搭載したiPhone(6以降、SEを除く)で、App Storeから配信されるナビゲーション用アプリ「NavCog」(無料)をダウンロードする。今後は参加者のアンケートから、位置精度、音声案内のタイミング、分かりやすさなどを評価し、サービスや技術の課題をシステムに反映させていくとしている。

    

視覚障害者、車いすユーザー、外国人の利用を想定したデモが披露された。視覚障害者用メニューのデモでは、アプリの開発に携わり、自身も視覚障害者である日本IBM東京基礎研究所 IBMフェローの浅川智恵子氏が実演している

2017年01月27日    清水建設と日本IBM、三井不動産の3社が協力


障害者、同じ尊い命なのに…娘亡くした母

2017年01月30日 00時00分08秒 | 障害者の自立

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害された事件から半年となった26日、命を奪われた入所者の遺族が匿名を条件に毎日新聞の取材に初めて応じた。娘を失った神奈川県内の母親は「大事な娘だった。もう顔を見られないと思うとつらい」と語り、癒えない悲しみとともに、障害者を差別する発言をしてきた容疑者への憤りを口にした。

 娘は自閉症で、話すことができなかった。でも、身ぶり手ぶりや意思表示用のカードを使って周りの人たちと意思疎通してきた。4年ほど前にやまゆり園に入所し、園の生活にすっかりなじんで元気に過ごした。園からの便りで行事を楽しむ様子も伝わってきた。「娘は園が大好きで、自分の居場所だと思っていた」。友人たちに囲まれ、明るい表情で納まる記念写真を見ながら、母はつぶやく。

 突然の事件から半年の朝も、笑顔の遺影に手を合わせた。「あっという間だったが、いまだに娘の死は受け入れられない」という。「顔を見られないと思うとつらくて、毎日のように娘のことを思い出します」。目に涙があふれた。

 19~70歳の男女19人に対する殺人容疑などで送検された植松聖容疑者(27)=鑑定留置中=は「障害者はいなくなればいい」などと殺害を正当化する主張を繰り返してきた。それが許せないという。

 「重度の障害がある人も、みんな同じ尊い命なのに。憤りを感じる」。言葉に力が籠もった。

毎日新聞   2017年1月27日