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ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

【知恵の経営】障害者雇用に尽力する企業

2013年08月04日 02時10分53秒 | 障害者の自立
法政大学大学院政策創造研究科教授 アタックスグループ顧問・坂本光司

 「改正障害者雇用促進法」が今年4月に施行された。今回の大きな改正点は、障害者の「法定雇用率」が1.8%から2.0%に引き上げられたことや、該当企業の従業員規模が56人以上から50人以上に引き下げられた点である。

 こうした改正は当然だ。というのは、わが国には現在、障害者手帳を交付されている人が約750万人、人口比では6%もいるが、企業などに雇用されている障害者は約38万人に過ぎないからである。

 つまり、大半の障害者は、働くことでしか得ることのできない4つの幸せ((1)人に必要とされる(2)人に褒められる(3)人の役に立つ(4)人に愛される)を得る場すら、いまだ十分に提供されていないのである。

 それゆえ、働く意欲がある障害者の多くは、作業所とか授産所と呼ばれる施設で軽作業に従事している。加えて言えば、その「工賃」も低く、1カ月約130時間の就労に対し、労働から得られる対価としての「工賃」は全国平均で、約1万3000円前後に過ぎない。

 ◆未達企業が半分

 今回の改正によって障害者雇用企業が加速度的に増加するかというと、それは容易ではないと思われる。

 というのは、1.8%の法定雇用率であった昨年度ですら、全国平均は1.69%、法定雇用率未達成企業が46.8%も存在していたからである。

 障害者雇用に真剣に取り組まない企業関係者の多くは「見合う仕事がない」とか「今は余裕がない」などを口実とするが、こうした意識や対応は、問題を直視しないばかりか、逃避していると言わざるを得ない。



 そればかりか、働く意欲の強い障害者のために、その人ができる好きな仕事をあえて創造したり、自分が障害者であるにもかかわらず、障害者のために企業を立ち上げる、といった「勲章もの」の企業も少なからず存在する。

 ◆女性の夢を実現

 紙面に余裕がないため、詳細に述べることはできないが、ここでは「勲章もの」の企業2社を紹介する。

 その1社は「アンシェーヌ藍」という店名のフレンチレストランを東京・三軒茶屋で経営している。家庭の主婦であった竹ノ内睦子さんが、施設を訪問した際に「すてきなフランス料理店で働きたい。お皿洗いでも、お掃除でも、何でもやる」と、体を揺さぶりながら、うめくような声で嘆願した女性の夢を実現するため、店をオープンした。

 もう1社は、「ウェルテクノス」という社名の岐阜県大垣市にあるIT企業である。生まれながら重度の内臓疾患がある服部義典さんが、大学卒業後の20社の不採用通知をばねに、自身で会社を立ち上げ、障害者雇用に尽力している。

 こうした経営者のように、障害者雇用により熱心に取り組む企業が増加することが、私たちの願いである。

                   ◇

【会社概要】アタックスグループ 

 顧客企業1700社、スタッフ170人の会計事務所兼総合コンサルティング会社。「社長の最良の相談相手」をモットーに、東京、名古屋、大阪、静岡でサービスを展開している。


障害者施設虐待:東京都「報告は不十分」 見直し求める

2013年08月04日 02時07分55秒 | 障害者の自立
 西東京市の知的障害者入所施設「たんぽぽ」の虐待問題で、運営する社会福祉法人田無の会が提出した改善報告に対し、都が「内容が不十分で、都の運営指導に従っているとは言えない」として、報告内容の見直しを求めたことが分かった。

 都の指導で設置された第三者委員会は今年5月、入所者への虐待があったと認定し、理事会刷新も求めたが、施設側は6月に虐待認定に反論する報告書を都に提出していた。関係者によると、都は第三者委の認定に関し「多数の職員や関係者の聞き取りを踏まえており、信ぴょう性が高い」とみており、「施設側の報告は期待とかけ離れた内容」として、7月中旬に施設側に文書で再検討を求めた。

 施設側は毎日新聞の取材に対し、「担当者が不在」として回答しなかった。

毎日新聞 2013年08月03日 02時30分(最終更新 08月03日 03時12分)

障害者の店:「パイン」移転で充実、売り上げ増を−−沼津市役所 /静岡

2013年08月04日 01時05分54秒 | 障害者の自立
 パインは知的障害者や精神障害者らの8団体が製品を提供し、「沼津市の障害者福祉の充実を考え求める会」が運営している。昨年5月に地下1階に開店したが、食堂を訪れる市職員しか前を通らない“知る人ぞ知る店”。そこで今回、1階の本館と別館をつなぐ通路沿いに移転。従来の約60点から約80点に販売品目も増やした。求める会の池田政雄事務局長(68)は「従来の売上高は月23万〜24万円。目標の月60万円が達成できれば店員の障害者に1日3000円の賃金が払える」と期待している。池田事務局長によると、売れ筋は知的障害者施設・沼津のぞみの園の「廃油せっけん」(100円)や、精神障害者施設を運営する復康会の「くりーむぷりん」(150円)という。

毎日新聞 2013年08月03日 地方版