精神障害者支援施設・浦安荘(岡山市南区浦安本町)が運営する「ガラス幸房」の吹きガラス体験が好評だ。地道なPR活動に加え、「親切に指導してくれる」などの理由で評判を呼び、2011年度の利用者は例年の約2倍。作業する障害者の励みにもなっている。
幸房は1984年、障害者の社会復帰を後押ししようと開設し、十数人が火〜土曜日の2〜4時間作業。肉厚で丸みを帯びたガラスが特徴で、食器や花瓶など年間約4千個を作り、県内の福祉施設や飲食店などで販売している。
開設当初から始めた吹きガラス体験は予約を受けて実施。職員と障害者が手ほどきしながら約1300度の炉で溶かしたガラスを金属製の吹きざおに付けて息を吹き込み、手早く成形する。
参加者らによると、親切に指導してくれる▽障害者や職員とのふれあいが楽しい▽手ごろな値段(1人1500円)で自分だけのグラスが作れる―などの理由で人気が高まり、例年100人前後だった参加者は、11年度は245人と2倍以上にアップした。
丁寧な指導で、グラス作りを楽しむ女性
山陽新聞 - (2012/6/23 14:30)