ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

情報格差の解消求める 聴覚障害者団体 福岡市で集会

2010年11月01日 00時59分23秒 | 障害者の自立
 聴覚障害者が不自由なく情報に接し、交換できるための制度改革を目指す決起集会が30日、福岡市早良区の福岡ももちパレスであった。県聴覚障害者協会、県難聴者・中途失聴者協会など関連9団体でつくる県推進本部が主催し、約140人が参加した。

 集会では、教育や司法、選挙などの日常生活で手話通訳や要約筆記などのサービスが行き届いておらず、情報格差があると指摘。障害者自立支援法に代わる障害者総合福祉法施行に合わせ、聴覚障害者の情報・コミュニケーション保障を権利として定める法整備を求めていくことを確認した。

 推進本部は、全国で展開されている運動の理解を深める小冊子「We Love コミュニケーション」(1部300円)の販売と署名運動も実施する。問い合わせは県聴覚障害者協会=092(582)2414。

=2010/10/31付 西日本新聞朝刊=


思いやりの心 広げよう 浜松で国際UD会議開幕

2010年11月01日 00時57分01秒 | 障害者の自立
 第3回国際ユニヴァーサルデザイン会議(中日新聞東海本社後援)が30日、浜松市中区のアクトシティ浜松などで始まった。30の国、地域から延べ1万2000人が参加予定で、同会議組織委員会総裁の三笠宮寛仁さまは開会式で「友情がはぐくまれ、国際親善につながることを心から期待します」とあいさつされた。会議は11月3日まで。

 寛仁さまは開会式に先立ち、企業のユニバーサルデザイン(UD)製品が並ぶ展示会場を視察。視覚障害者向けのガイド機能を備えた現金自動預払機(ATM)を前に、出展者に「この機械は何ですか」などと声を掛けた。

 記念講演では川勝平太知事が「浜松市は日本の点字の父・石川倉次や点字普及に尽くした中村京太郎を生んだ。UDという言葉が生まれる前から、いかに目の不自由な人の役に立つかという風土が息づいていた」と、今日のUDに通じる地域性をたたえた。

 石川県特別支援学校の山元加津子教諭は「1/4の奇跡」と題し、障害のある子どもから学んだ優しい心が、UDの思想と共通することなどを話した。

 会期中は、国内外のデザイナーや研究者、障害者が、テーマごとの分科会、セミナーを通し意見を交わす。31日からは、地元関係者による研究発表、芸術活動のステージ発表もアクト会場展示イベントホールの「浜松ほっとコーナー」で始まる。

 同コーナーを除く行事への参加は事前登録が必要で、本会議は参加有料。詳しくは公式サイトへ。

ユニバーサルデザイン(UD) すべての人のためのデザインという意味。能力や年齢、国籍、性別などの違いを超え、誰もが暮らしやすい社会づくりを進める考え。1980年代半ば、車いすを使う米国建築家が提唱した。障害者や高齢者の障壁をなくすバリアフリーをさらに進め、使いやすさだけでなく、見栄えも良くしていく思いが込められた。国際的に広まりを見せ、製品デザインからまちづくりまで多分野に取り入れられている。

中日新聞

ニュースポーツ障害者も

2010年11月01日 00時54分29秒 | 障害者の自立
2種類 東村山で教室 視覚障害元ラグビー監督ら指導

 障害の有無にかかわらず楽しめるニュースポーツの体験教室が、東村山市内で定期的に開かれている。運営しているのは、もともと小中学生向けにラグビーを普及する目的で設立されたNPO法人。理事の一人が病気でほぼ視力を失ったことから、「障害者も健常者も一緒に楽しめるスポーツを通じて、互いの交流を深めたい」と企画した。

 教室を開いているのは、小平市のNPO法人「スポーツカウンシル・ゲイン」。同法人は、社会人ラグビーチームの監督だった橋本利之さん(50)(小平市)が中心となって2004年に設立した「小平スポーツクラブ」が母体。

 橋本さんは約8年前、急性すい炎で入院し、生死の境をさまよった。奇跡的に回復したが、緑内障も患い、左目の視野が一部が残る程度になってしまった。

橋本利之さん  「視力を失ったのは命が助かったことの代償」と気持ちを切り替え、ラグビーで培った体力が病気に打ち勝つ力となったことから、ラグビーに恩返しをしようとクラブを設立。コーチらに指導の仕方を教えるようになった。また、「障害者も気軽にスポーツを楽しめる環境を作ろう」と、障害者スポーツ指導員の資格も取得した。

 同法人では、より多くの人に楽しんでもらおうと、今年度は2種類のニュースポーツの体験教室を年6回ずつ開いている。事務局長の熊谷達男さん(44)が東村山市内に住んでいるため、同市での開催となった。

 同法人が普及させようとしているのは、ジャックと呼ばれる小さな球を目がけ、重心の偏った重さ約1・5キロの球を芝の上で転がす「ローンボウルズ」と、円盤形のディスクを直径約90センチの円形のゴールめがげて投げる「フライングディスク」。どちらも、ほぼ腕の動きでプレーできるのが特徴という。

 体験教室は、東村山市内の公園や障害者作業所の庭などが会場。毎回、市内を中心に20人ほどが参加し、知的・身体障害者や付き添いの人がプレーを楽しんでいる。正式なルールではなく、目標物までの距離を縮めるなど独自のやり方で行っているが、障害者と健常者のハンデは設けていない。

 次回は、ローンボウルズが11月27日、フライングディスクが同13日に予定されている。

 参加費は、1回の教室で1人500円。事前の申し込みは不要。雨天中止。参加者の居住地は問わない。問い合わせは熊谷さん((電)090・3097・0843)へ。

(2010年10月31日 読売新聞)

障がい者雇用セミナー、福山市で開催‎

2010年11月01日 00時49分59秒 | 障害者の自立
障がい者雇用の実例が知れるセミナー
広島県が、障がい者雇用に関するセミナーを福山市で開催する。
対象者は人事、採用担当者の中で初めての障害者雇用を検討している人、障害者の雇用について他社の実例が知りたい人、法定雇用率達成のためのノウハウが知りたい人など。

開催会場は福山商工会議所、開催日時は:平成22年11月19日(金)9:30-16:00。

企業の意見交換会も
イベント当日はJOBプラザOSAKA産業カウンセラー、キャリアコンサルタントの二見武志氏を招いて「始めての障がい者雇用セミナー」というタイトルで講演を行う。

その後は参加企業同士で意見交換やセミナー講師への個別相談が行える企業交流会、さらに実際に障がい者雇用を推し進めている企業の見学会が行われる。

広島県ホームページ(PDF)

Amazon.co.jp : 障がい者雇用セミナーin福山

障がい者の働く場ニュース

障害者の音楽祭 涙の“卒業”

2010年11月01日 00時48分00秒 | 障害者の自立
 〈今日までのご支援に厚く御礼申し上げます〉

 別れの文面に驚いて読み始めたのは、大阪府枚方市の作詞家・詩川(うたがわ)しぐれ(本名・南口繁信)さん(80)の手紙です。障害者やその家族から募った歌詞に曲をつけて発表する「やすらぎ音楽祭」の実行委員長で、日曜便の前身の「泉」や、その前の「窓」の時代から長いおつきあいの方です。傘寿とともに音楽祭が30回を迎える今年、実行委員長から身を引くとのことでした。

 〈29年前、原因不明の病気でバケツ半分の量の吐血をしましたが、生き永らえました。視覚障害者だった両親が強い体を授けてくれたことに感謝し、これからの命は障害者のためにささげようと思ったのです〉

 そして、音楽祭を始めました。1981年10月の第1回のときは、全国から85編の応募があり、「神様教えてんか」という、脳性マヒで亡くなった孫への思いをつづった歌がグランプリになりました。

 ?ぼくの足あかんのや 動けへん お母ちゃんにわけを聞いたら 目からポトンと涙がひざっこに落ちた 神様教えてんか きっと神様昼寝していて 僕の足だけ作り忘れたんやな 横着もんやな そう思って僕神様許したる

 音楽祭の様子を伝える詩川さんの便りが翌月の「窓」に載っています。〈会場は超満員。全曲に手話通訳をつけ、みんなが泣き、みんなが感動して、途中で席を立つ人は1人もいません〉

 それでも、運営は楽ではなかったようで、手紙には、〈カンパ集めなどで靴を履きつぶすのは当たり前〉とお書きです。この間に2度の大腸がん手術と、腹部大動脈瘤(りゅう)手術を受けました。

 〈その後、網膜剥離(はくり)で左目を失明しましたが、妻(79)が『あなたの目の代わりになります』と言ってくれました〉

 1000編もの作品が集まる年もあり、障害のある子を持つ親御さんから「子どものことを思って詩を作ることが生きがいになった」と言われるようになりました。詩川さんは〈障害者と健常者が手を差し伸べ合い、助け合う姿が本当の人間愛です。やって良かったと胸を張って言えます〉とおっしゃいます。

 窓以来、長年お世話になったお礼も兼ねて、30日に兵庫県篠山市であった音楽祭を訪ねました。今年は、歴代のグランプリ作品を演奏する記念大会で、「神様教えてんか」は、全員が大合唱しました。舞台に立つ詩川さんも、客席の参加者も、涙声でした。

 音楽祭は、詩川さんに誘われて参加した音楽家たちが来年も続けます。詩川さんも終幕後、やっぱり思いが残る風情で「これからは、若い人たちを支えます」と。何はともあれ、本当にお疲れさまでした。

(2010年10月31日 読売新聞)