ゴエモンのつぶやき

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長野の障害者授産施設がJRAレース用ゼッケン制作

2008年02月07日 22時13分12秒 | 障害者の自立
社会福祉法人「ながのコロニー」(本部・長野市篠ノ井)が、日本中央競馬会(JRA)の競走馬が2008年につけるすべてのレース用ゼッケン約5万枚を受注、障害者授産施設で製造している。前身の旧長野若槻園時代から調教用ゼッケンの製造を請け負っており、実績が評価された。障害者自立支援法施行で施設の収入が減る中、施設利用者は「仕事をやり遂げて収入増につなげたい」と張り切っている。

 ゼッケンは、一般レース用の白いゼッケンが約3万6000枚で、重賞レースなどで使う黒、えんじ、紫紺、グリーンの4色が計約1万4000枚。昨年12月から、身体や知的障害者の授産施設「ワークサポート篠ノ井」で製造を始めた。納入した一部は1月から各地のレースで使われている。

 製造には、施設職員を除き15-20人の利用者がかかわる。裁断、型抜き、アイロンで折り目をつける-など各工程を1人か2人で担当。職員を含め5人ほどで検品する。昨年12月は日産約200枚だったが、1月は同250枚に。ゼッケン製造の受注で、1カ月の工賃は3000-5000円ほど上がる見込みという。

 発注元のJRA関連会社(東京)によると、ゼッケンは中山競馬場(千葉県船橋市)で回収したペットボトルが原料。ゼッケン1枚分に必要なペットボトルは、レース用が500ミリリットル換算で6本、調教用が同12本という。工場で粉砕・加熱して布状に加工、ながのコロニーに送っている。

 障害者自立支援法は、サービス利用料の原則1割負担を定めている。ゼッケンのアイロン仮止めを担当している松沢広志さん(42)は「法施行後、経済的に苦しくなった。今回の受注は長期間の仕事で、収入が安定するのでありがたい」。ながのコロニーの徳永次郎・縫製部長(51)は「レース用ゼッケンはテレビに映るので、作り手のやりがいも大きいようです」と話していた。