Sinks in Alcohol

節操なくお酒に沈む、ある酒飲みの半生

栗駒山 特別純米 しぼりたて 生酒

2011年04月13日 | 日本酒
今日も宮城の酒。

【栗駒山 特別純米 しぼりたて生】


宮城県栗原市にある「千田酒造」のお酒です。
今年1月出荷。



精米歩合55%、アルコール17度。
特別純米酒と名乗るので、酒造好適米なのだとは思いますが、酒米はわかりません。



【栗駒山】を飲んだことが(たぶん)ないので、先入観無しのレビューとなります。


上立ち香はほとんど香りません。
米の香りがうっすらと漂う感じです。

口に含むと、まず凛とした酸、遅れて米の旨味。
酸は比較的強めで、舌先から舌の両脇をつたって全体にじわっと広がります。

口の中で転がすと、果実感を伴った甘みが少し出てきます。
同時に、酸は上顎へタッチ。
トロみのある酒質で、旨味は口全体に少しずつ広がってくる感じ。

後口でも、酸は大活躍。
余韻はピリッとした辛味と、上顎から喉奥を支配した酸で締めです。
キレが良いので、次の杯が欲しくなりますね。


辛口ですが旨味もしっかりある、淡麗旨口タイプの酒です。
食中にピッタリ。
生酒ですが、燗でも美味しいです。

というわけで、アテは「エビマヨ」。


流行のお酒ではないし、個性も強いお酒ではありません。
ですが、旨いわけです。
こういうお酒をずっっと造り続けている蔵は、今後も存続していただきたいですね。